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第一章
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キルケイク王国は、変化に富んだ領土を上手く活用して発展した島国だ。
南部は高い山や深い谷もない、穀倉地帯。国王陛下が暮らす王宮のある中央部は、海へと繋がる大きな川によって新たな技術や文化、流行が出入りする商業や工業の中心地。北部は、険しい山岳地帯と緩やかな丘陵地帯が九割を占め、鉱山業と痩せた土地でも飼える羊を中心とした牧畜が盛んだ。
中でも、ヘザートンは質の高い羊毛の生産地として知られ、ほとんどの村人が羊飼いとして生計を立てている。
ハリエットの亡き養母メリンダも、そんな羊飼いの一人だった。
物心ついた時から、羊飼いの仕事を手伝ってきたハリエットもまた、その跡を継いで羊飼いとして生きて行くつもりだった。ヘザートン以外の土地で暮らしたいとは思わなかったし、羊飼い以外になりたいと思ったこともない。
ところが、いまのハリエットは土地も家も羊たちも、何もかもを失って、故郷を追われる寸前だった。
赤、青、黄色に染めた羊毛を糸に紡いでいたハリエットは、ふと窓から差し込む西日のまぶしさに顔を上げた。
窓の外には、緑の丘が幾重にも連なり、その向こうに日が沈みかけている。
何度見ても飽きることのない美しい風景だ。
ハリエットにとって、ヘザートンは世界で一番美しい場所だった。
ヘザートン以外の場所は知らないけれど、疑う余地はない。
しばし、オレンジ色に染まっていく空をうっとりと見つめていたが、太陽が沈み切って薄暗くなった部屋の様子に気づいてはっとした。
「大変っ!」
丘のあちらこちらに散らばっている羊たちを囲いの中へ戻さなくてはならない。
あたふたとメレンゲのようにふわふわしている蜂蜜色の髪をひとつに束ね、五歩で部屋を横切り、重い木の扉を開いて胸元から犬笛を取り出して吹き鳴らす。
甲高い音が風に乗って運ばれて行き、しばらくしてハリエットの瞳は、丘を越えてやって来る羊たちの姿を捉えた。その後ろには親友――レヴィの姿も見える。
レヴィは、ハリエットが吹き鳴らす笛の音一つで、前へ後ろへ、右へ左へと羊が逃げる方向を調整しながらひとつの群れにまとめ上げ、囲いへ導く。
途中ではぐれた羊も追いかけて、ちゃんと群れに戻すことも忘れない。
ハリエットは、ぞろぞろと列をなして戻って来た羊たちがきっちり三十匹と山羊が一匹いることを確かめてから囲いの扉を閉めた。
「今日も一日ごくろうさま」
弾むような足取りでやって来たレヴィを撫で、革の小物入れが付いた首輪を外し、中にしまってあるネックレスが無事であることを確認する。
捨て子だった赤ん坊のハリエットが握りしめていたというそのネックレスは、鎖を繋ぐ根元部分は赤い石が飾られたティアラの形をしていて、円筒の本体部分には古い時代の文字が刻まれている。
ハリエットには模様にしか見えないけれど、村の教会に住むリチャードソン牧師によれば『いとしの羊飼いへ』という意味らしい。
産着に刺繍されていた名前以外で、顔も知らない両親がハリエットにくれた唯一のものだ。
「汚れを落としてから家に入ろうね?」
毛が長いレヴィは、毎日のブラッシングが欠かせない。気持ちよさそうに目を細める様子を眺めながら、丁寧に毛を梳き、泥だらけの足を拭いてから一緒に家へ入る。
ふと、薄暗くてがらんとした家の様子に鼻の奥がツンとした。
養母のメリンダが亡くなってからひと月が過ぎても、まだ小さな家が広く感じられる。
でも、いつまでもめそめそしていられない。羊や鶏の世話をしなくてはならないし、小さな畑の世話もある。料理、洗濯、掃除と毎日やることは山ほどあるのだ。
「夕食の準備をしなくちゃね! レヴィ」
さっそく夕食の支度に取りかかろうとした時、誰かが乱暴に扉を叩く音が聞こえた。
「ハリエット! いるのはわかっているんだ、さっさと開けろっ!」
顔を確かめなくともわかる。地主のピーター・バーンズだ。
放っておくと扉が壊れそうなので、足早に玄関へ向かい、閂を外して重い木の扉を少しだけ開けた。
隙間の向こうには、予想どおり突き出たお腹をさらに突き出すようにして仁王立ちになっているピーターがいる。
半年前に亡くなった父親の跡を継いだピーターは、子どもの頃から乱暴で意地が悪かった。
それでも、王都の学校へ行ったのだから、きっと立派な青年になっているはずだと村人たちは期待していたのだが、成長するどころかもっとひどい人間になり果てていた。
屋敷に目つきの悪い物騒な男たちを出入りさせ、村人たちに難癖をつけてお金や家畜、土地を巻き上げる。その上、羊毛の値が下がったせいで、村人たちはみんな思ったような収入が得られないというのに、土地代や税金を引き上げるなどやりたい放題だ。
「なんの用なの? ピーター」
ハリエットが用心のため、しっかり扉の取っ手を掴んでいつでも閉め出せるようにしながら尋ねると、ピーターは赤ら顔をさらに赤くして怒鳴った。
「地主さまと呼べっ!」
「……なんの用でしょうか? 地主さま」
むっとしながら言い直すと、ピーターは横柄な態度で命令した。
「ハリエット。おまえには、ここに住む権利がない。いますぐ出て行くか、さもなければ土地代を支払ってもらおう」
ハリエットは、とんでもないことを言い出したピーターに驚いた。
「この土地はメリンダのものよっ!? 権利書だってちゃんとあったでしょうっ!?」
ヘザートン一帯の羊飼いのほとんどは、地主のバーンズ家から土地を借りる代わりに、羊毛を土地代として納めている。
しかし、この土地はメリンダ自身が所有するものだ。これまでずっとバーンズ家に土地代を支払ったことはなく、税金分だけを羊毛で支払っている。ピーターも、父親の跡を継いだ時にメリンダから土地の権利書を見せられて、納得したはずだった。
「遺言がなければ、養子のおまえにはメリンダの財産を相続する権利はない。正統な後継者がいない土地は、地主のものだ」
「……え?」
ハリエットは、思いもよらぬことを言われ、愕然とした。
田舎では、年齢や性別、血の繋がりにかかわらず、故人と一緒に暮らしていた者が家や土地を受け継ぐのは当たり前だ。遺言の有無を取り沙汰することなどない。
しかも、メリンダには血の繋がった兄妹もなく、天涯孤独の身だと聞いていた。ハリエット以外に受け継ぐことのできる人間はいないのだから、養子であろうと実の子であろうと関係ないと思っていた。
「それとも、メリンダの遺言状があるのか? あるなら、見せてもらおうか」
南部は高い山や深い谷もない、穀倉地帯。国王陛下が暮らす王宮のある中央部は、海へと繋がる大きな川によって新たな技術や文化、流行が出入りする商業や工業の中心地。北部は、険しい山岳地帯と緩やかな丘陵地帯が九割を占め、鉱山業と痩せた土地でも飼える羊を中心とした牧畜が盛んだ。
中でも、ヘザートンは質の高い羊毛の生産地として知られ、ほとんどの村人が羊飼いとして生計を立てている。
ハリエットの亡き養母メリンダも、そんな羊飼いの一人だった。
物心ついた時から、羊飼いの仕事を手伝ってきたハリエットもまた、その跡を継いで羊飼いとして生きて行くつもりだった。ヘザートン以外の土地で暮らしたいとは思わなかったし、羊飼い以外になりたいと思ったこともない。
ところが、いまのハリエットは土地も家も羊たちも、何もかもを失って、故郷を追われる寸前だった。
赤、青、黄色に染めた羊毛を糸に紡いでいたハリエットは、ふと窓から差し込む西日のまぶしさに顔を上げた。
窓の外には、緑の丘が幾重にも連なり、その向こうに日が沈みかけている。
何度見ても飽きることのない美しい風景だ。
ハリエットにとって、ヘザートンは世界で一番美しい場所だった。
ヘザートン以外の場所は知らないけれど、疑う余地はない。
しばし、オレンジ色に染まっていく空をうっとりと見つめていたが、太陽が沈み切って薄暗くなった部屋の様子に気づいてはっとした。
「大変っ!」
丘のあちらこちらに散らばっている羊たちを囲いの中へ戻さなくてはならない。
あたふたとメレンゲのようにふわふわしている蜂蜜色の髪をひとつに束ね、五歩で部屋を横切り、重い木の扉を開いて胸元から犬笛を取り出して吹き鳴らす。
甲高い音が風に乗って運ばれて行き、しばらくしてハリエットの瞳は、丘を越えてやって来る羊たちの姿を捉えた。その後ろには親友――レヴィの姿も見える。
レヴィは、ハリエットが吹き鳴らす笛の音一つで、前へ後ろへ、右へ左へと羊が逃げる方向を調整しながらひとつの群れにまとめ上げ、囲いへ導く。
途中ではぐれた羊も追いかけて、ちゃんと群れに戻すことも忘れない。
ハリエットは、ぞろぞろと列をなして戻って来た羊たちがきっちり三十匹と山羊が一匹いることを確かめてから囲いの扉を閉めた。
「今日も一日ごくろうさま」
弾むような足取りでやって来たレヴィを撫で、革の小物入れが付いた首輪を外し、中にしまってあるネックレスが無事であることを確認する。
捨て子だった赤ん坊のハリエットが握りしめていたというそのネックレスは、鎖を繋ぐ根元部分は赤い石が飾られたティアラの形をしていて、円筒の本体部分には古い時代の文字が刻まれている。
ハリエットには模様にしか見えないけれど、村の教会に住むリチャードソン牧師によれば『いとしの羊飼いへ』という意味らしい。
産着に刺繍されていた名前以外で、顔も知らない両親がハリエットにくれた唯一のものだ。
「汚れを落としてから家に入ろうね?」
毛が長いレヴィは、毎日のブラッシングが欠かせない。気持ちよさそうに目を細める様子を眺めながら、丁寧に毛を梳き、泥だらけの足を拭いてから一緒に家へ入る。
ふと、薄暗くてがらんとした家の様子に鼻の奥がツンとした。
養母のメリンダが亡くなってからひと月が過ぎても、まだ小さな家が広く感じられる。
でも、いつまでもめそめそしていられない。羊や鶏の世話をしなくてはならないし、小さな畑の世話もある。料理、洗濯、掃除と毎日やることは山ほどあるのだ。
「夕食の準備をしなくちゃね! レヴィ」
さっそく夕食の支度に取りかかろうとした時、誰かが乱暴に扉を叩く音が聞こえた。
「ハリエット! いるのはわかっているんだ、さっさと開けろっ!」
顔を確かめなくともわかる。地主のピーター・バーンズだ。
放っておくと扉が壊れそうなので、足早に玄関へ向かい、閂を外して重い木の扉を少しだけ開けた。
隙間の向こうには、予想どおり突き出たお腹をさらに突き出すようにして仁王立ちになっているピーターがいる。
半年前に亡くなった父親の跡を継いだピーターは、子どもの頃から乱暴で意地が悪かった。
それでも、王都の学校へ行ったのだから、きっと立派な青年になっているはずだと村人たちは期待していたのだが、成長するどころかもっとひどい人間になり果てていた。
屋敷に目つきの悪い物騒な男たちを出入りさせ、村人たちに難癖をつけてお金や家畜、土地を巻き上げる。その上、羊毛の値が下がったせいで、村人たちはみんな思ったような収入が得られないというのに、土地代や税金を引き上げるなどやりたい放題だ。
「なんの用なの? ピーター」
ハリエットが用心のため、しっかり扉の取っ手を掴んでいつでも閉め出せるようにしながら尋ねると、ピーターは赤ら顔をさらに赤くして怒鳴った。
「地主さまと呼べっ!」
「……なんの用でしょうか? 地主さま」
むっとしながら言い直すと、ピーターは横柄な態度で命令した。
「ハリエット。おまえには、ここに住む権利がない。いますぐ出て行くか、さもなければ土地代を支払ってもらおう」
ハリエットは、とんでもないことを言い出したピーターに驚いた。
「この土地はメリンダのものよっ!? 権利書だってちゃんとあったでしょうっ!?」
ヘザートン一帯の羊飼いのほとんどは、地主のバーンズ家から土地を借りる代わりに、羊毛を土地代として納めている。
しかし、この土地はメリンダ自身が所有するものだ。これまでずっとバーンズ家に土地代を支払ったことはなく、税金分だけを羊毛で支払っている。ピーターも、父親の跡を継いだ時にメリンダから土地の権利書を見せられて、納得したはずだった。
「遺言がなければ、養子のおまえにはメリンダの財産を相続する権利はない。正統な後継者がいない土地は、地主のものだ」
「……え?」
ハリエットは、思いもよらぬことを言われ、愕然とした。
田舎では、年齢や性別、血の繋がりにかかわらず、故人と一緒に暮らしていた者が家や土地を受け継ぐのは当たり前だ。遺言の有無を取り沙汰することなどない。
しかも、メリンダには血の繋がった兄妹もなく、天涯孤独の身だと聞いていた。ハリエット以外に受け継ぐことのできる人間はいないのだから、養子であろうと実の子であろうと関係ないと思っていた。
「それとも、メリンダの遺言状があるのか? あるなら、見せてもらおうか」
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