僕らの姉弟は

古川優亜

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「ジョー。あなたがこの国の将来の王様であってる。」
私はルドの頭を優しくなでながら言う。
「あぁ、僕が第一継承者だから。この国の将来の王になると思うけど。」
ジョーは頷くとレオンが素振りをしながら
「リティは、何考えてんだ?」
と眉間に皺を寄せながら言った。
「レオンは騎士を目指してない?ww」
「は?まぁ、目指せるなら目指すけど。それがどうした?しかもにやけるな、きもい。」
は?普通可愛い女の子にきもい言うか?
「きもいからきもいって言って何が悪い。」
「おい!!」
私とレオンがわいわいと口喧嘩していると
「姉さまは、やっぱり口にでやすいね。レオン兄さまに何をお願いしようとしてるの?」
ルドが下から可愛い目で見てくる。
可愛い(⋈◍>◡<◍)。✧♡
頭、撫でてあげたい。
「いいよ撫でても。」
「あ、また声にでてた?」
「思いっきりでてたな。」
ルドの頭をなでながらにやけていたらレオンに冷たい目をされた。
何よ、その目。
可愛いのは罪だから!私は、悪くないから!!
「何を考えてるんだ、リティ。君が考えてるのは危ないものかい。それとも。」
「王妃は息子であるあなたたちに弱い?」
「弱いかって聞かれたら弱いな。欲しいと言えば何でも貰えるし、できる。それがどうした?」
ジョーから心配そうに言われ、急に質問した私にレオンが答える。
「それなら、レオン。王妃に今から言うことを頼んで。」
にこりと笑えばレオンの顔がひきつった。




「リティ、頼んできたぞ。」
数分、ジョーの部屋で待っていたら3人が帰ってきた。
「本当にこれでいいのか。」
レオンが私の隣に腰掛けながら言った。
「うん、これでいいの。レオンはこれから楽しい毎日なるよ。」
「おい、しれっと不吉に笑うな。」
レオンに突っ込まれながら私は笑った。
もう、逃げない。
私は、私の家族を守る。
「レオン、いいえ。団長。これからよろしくお願いします。」
私が片膝をついて頭をさげると
「おい、ふざけんな。」
て、薄気味悪そうに私をみてきやがった!!
「今すぐ、剣をもて!!一騎打ちだ!!」
「おう、いいぜ!!」
私が木刀を構えればレオンが「待ってました!」と言わんばかりに剣を持ち直す。
「リティ!落ち着いて!レオンも嬉しそうに構えるな!」
「姉さま!兄さまのことは無視して!!」
レオンはジョーに、私はルドに抑えられ二人ともしぶしぶ引き下がる。
「レオン!これからの準備に行くぞ!」
「姉さまは、偽りの名前を考えるから、こっち!」
それぞれこれからのために連れていかれる。
私は、私を守ろうとしてくれた3人と一緒にいたい。




「で、国民の子供を選んで来いって言われてもな。」
レオンが冷めた視線で見られいたたまれなくなる。
「どうしても、騎士になりたくてもなれない子供たちだっているの!!」
私はごまかすように言う。
「姉さま、髪を結わえていますね。すっごく似合ってます!!」
ルドよ。少しばかり姉に優しすぎはしないかい。
「リティ、レオン。あんまり遠くまで歩いてたらルドの体力が持たないよ。」
ジョーが言うとルドは
「兄さま、足が痛いのでおぶってください!」
ルドは前にいるレオンの元まで駆け足でくると両手を広げて可愛い顔でおねだりのポーズ。
「やだ、重いしめんどくさい。リティにでも言え。」
「レオン。女の子任せはよくないぞ。」
「兄さま、疲れました~。」
・・・兄弟3人で仲良く会話してるなぁ。
私は村娘の服を早く脱ぎたい。
にしても、裕福な家の子供の服を着ていても王族なのは何となくわかるんだなぁ。
ていうか、イケメンはいろいろずるすぎる。
何を着ても似合うとかあり?
「姉さま、早く来てください!」
「おいてくぞ、リティ。」
「疲れたなら休もうか?」
私になついてくれる可愛い弟。
私と同等に戦える兄。
私たち、下の面倒をよく見てくれる兄。
「今行く!!」
一体どんな楽しいことを起こしくれるんだろう。
私たちはまだ子供。
でも、大きくなってもずっと一緒にいるような気がするのはきっと私だけじゃない。
さぁ、未来の騎士を育てるために。
才能ある子どもを見つけに行こう。
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