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春の物語
只今、双子の扱いに困ってます
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「ウカ!起きて起きて!!」
「うわぁぁぁぁああ!!何?!何何々!!」
大きな声が耳元で聞こえて思わず叫ぶ。
「うわ!」
私の上に乗っていたらしく思いきり体を起こすと頭どうしがぶつかった。
「「~~~~っ。」」
声にならない叫びを2人してだす。
「意外とすぐに仲良くなったようだなww」
扉によりかかりながらサムが笑った。
「もう、起こしに来ただけなのに何で怪我しないといけないの?」
私を起こしに来たサムの双子の妹サラが言った。
「本当にごめん!私、寝起き悪くて・・・。」
私は恥ずかしくてもう頭の中が周っているような気分。
「いやぁ~、朝から面白れぇもん見れたわwwナイス、ウカwwww」
サムはまだ笑いが止まらないのかお腹を抱えて笑ってる。
「笑い事じゃないよ、サム。」
軽くサムを睨んでるサラ。
サムとサラは本当に仲がいい。
昨日の夜、ジョナさんが村の人と話してくれたおかげで私はこの村にいていいことになった。
そして、問題になったのが私はどこに住むのか、だ。
そしたらサムとサラが2人して前に進み出て「「おいで!ウカ!!」」と言って両手を引っ張られて双子の家に住むことになった。
2人の私を見る目はどこか輝いていた。
だからかな?違和感なくこの家で寝てたのは。
「ウカ、ほらはやく準備して!サムはいい加減乙女の部屋から出る!」
サラはそう言いながらずかずかとサムに向かって歩くとバンッ!といきおいよく扉を閉めた。
サムとサラは仲がいいのか悪いのか初めて会ったときもこんな感じだった。
『サラよりも女らしいな。』
とサムが言えばサラは
『サムよりも賢くてお利口ね。』
と売り言葉に買い言葉をしてケンカをしていた。
そして2人して睨みあう。
で、今のはサラが売り言葉をしたからサムが買い言葉を
「確かにウカは乙女だな。でもサラは全然乙女じゃねぇよ。」
うん!サム、何も言わないで!!
「な~ん~で~すって~。」
サラの顔が真っ赤になってる!
「サラ!準備手伝って!!お願い!!」
私はこのままサラはサムとケンカしないうちにサラを捕まえておくことにした。
「うぅ。分かったわよ!」
サラはお願いに弱いらしく‟お願い”と言うと大抵の事はしてくれる。
「ほら、立って、ウカ。今日はこの綺麗な青を着て。髪紐はこの白いのを付けて・・・うん!完成!!」
私は白いブラウスに青いロングスカートを着ていた。
髪をポニーテールのようにして結んで動きやすい。
「やっぱり、ウカは可愛いなぁ。」
サラは楽しそうに笑った。
「なぁ、まだ?今日はウカの仕事、探すんだろう?」
サムの声が扉越しから聞こえる。
「あーもう、うるさいな!終わったわよ!たくっ。待つこともできないの?あのバカは」
最初は大きな声で返していたけど最後は小さな声で呟くように言った、サラ。
「おい、聞こえてるんだけど、サラ。」
サムの耳は地獄耳か何か?
「ウカ、サムの愚痴は最低でも半径5mは離れてないと聞こえるから気をつけてね。」
「俺の耳はそこまで万能じゃねぇよ!」
あ、始まった。
漫才のようなケンカが。
昨日の今日で分かったことはこの漫才のようなケンカが始まると延々と続くこと。
「2人とも・・・ケンカは・・・。」
声をかけてみるけど全然反応してくれない。
えーと、どうしたらいんだろう?
誰か2人を止めてください。
うん、はい。
只今、双子の扱いに困ってます。
「うわぁぁぁぁああ!!何?!何何々!!」
大きな声が耳元で聞こえて思わず叫ぶ。
「うわ!」
私の上に乗っていたらしく思いきり体を起こすと頭どうしがぶつかった。
「「~~~~っ。」」
声にならない叫びを2人してだす。
「意外とすぐに仲良くなったようだなww」
扉によりかかりながらサムが笑った。
「もう、起こしに来ただけなのに何で怪我しないといけないの?」
私を起こしに来たサムの双子の妹サラが言った。
「本当にごめん!私、寝起き悪くて・・・。」
私は恥ずかしくてもう頭の中が周っているような気分。
「いやぁ~、朝から面白れぇもん見れたわwwナイス、ウカwwww」
サムはまだ笑いが止まらないのかお腹を抱えて笑ってる。
「笑い事じゃないよ、サム。」
軽くサムを睨んでるサラ。
サムとサラは本当に仲がいい。
昨日の夜、ジョナさんが村の人と話してくれたおかげで私はこの村にいていいことになった。
そして、問題になったのが私はどこに住むのか、だ。
そしたらサムとサラが2人して前に進み出て「「おいで!ウカ!!」」と言って両手を引っ張られて双子の家に住むことになった。
2人の私を見る目はどこか輝いていた。
だからかな?違和感なくこの家で寝てたのは。
「ウカ、ほらはやく準備して!サムはいい加減乙女の部屋から出る!」
サラはそう言いながらずかずかとサムに向かって歩くとバンッ!といきおいよく扉を閉めた。
サムとサラは仲がいいのか悪いのか初めて会ったときもこんな感じだった。
『サラよりも女らしいな。』
とサムが言えばサラは
『サムよりも賢くてお利口ね。』
と売り言葉に買い言葉をしてケンカをしていた。
そして2人して睨みあう。
で、今のはサラが売り言葉をしたからサムが買い言葉を
「確かにウカは乙女だな。でもサラは全然乙女じゃねぇよ。」
うん!サム、何も言わないで!!
「な~ん~で~すって~。」
サラの顔が真っ赤になってる!
「サラ!準備手伝って!!お願い!!」
私はこのままサラはサムとケンカしないうちにサラを捕まえておくことにした。
「うぅ。分かったわよ!」
サラはお願いに弱いらしく‟お願い”と言うと大抵の事はしてくれる。
「ほら、立って、ウカ。今日はこの綺麗な青を着て。髪紐はこの白いのを付けて・・・うん!完成!!」
私は白いブラウスに青いロングスカートを着ていた。
髪をポニーテールのようにして結んで動きやすい。
「やっぱり、ウカは可愛いなぁ。」
サラは楽しそうに笑った。
「なぁ、まだ?今日はウカの仕事、探すんだろう?」
サムの声が扉越しから聞こえる。
「あーもう、うるさいな!終わったわよ!たくっ。待つこともできないの?あのバカは」
最初は大きな声で返していたけど最後は小さな声で呟くように言った、サラ。
「おい、聞こえてるんだけど、サラ。」
サムの耳は地獄耳か何か?
「ウカ、サムの愚痴は最低でも半径5mは離れてないと聞こえるから気をつけてね。」
「俺の耳はそこまで万能じゃねぇよ!」
あ、始まった。
漫才のようなケンカが。
昨日の今日で分かったことはこの漫才のようなケンカが始まると延々と続くこと。
「2人とも・・・ケンカは・・・。」
声をかけてみるけど全然反応してくれない。
えーと、どうしたらいんだろう?
誰か2人を止めてください。
うん、はい。
只今、双子の扱いに困ってます。
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