32 / 40
第一章
第32話 魔石レース①
しおりを挟む
いつものように冒険者ギルドへと出向き、何か良さそうな依頼はないかと掲示板を見てみると、そこには見慣れない大きな張り紙があった。
~第25回 ブロンズ級魔石レース出場者募集中!~
現在、冒険者ギルドでは第25回ブロンズ級魔石レースへの出場者を大募集しています!
応募資格は下記の通りです。どうぞ奮ってご応募ください!
【応募資格】
・冒険者ギルド所属のランク3以下の冒険者であること(エリュシウス以外の都市の冒険者も参加可能)
・今までにブロンズ級魔石レースで三位以内に入ったことがないこと
・冒険者ギルドのブラックリストに載っていないこと
以上全てを満たす方
お問い合わせはエリュシウス冒険者ギルドまで!
「……魔石レース?」
僕はそう呟いた。……聞いたことがないけど、冒険者用の競技大会か何かだろうか? 応募資格を見るとランク3以下の冒険者ということだから、僕にも参加資格はありそうだけど……。
「――魔石レースに興味があるのか?」
不意に右隣から声がした。横を向いてみると、そこには僕よりやや年上ぐらいに見える重厚な鎧を纏った男が立っていた。背が高く、かなり引き締まった体をしていて、背中には愛用の武器と思われる大剣を背負っていた。
僕は知らない人からいきなり話しかけられて、若干挙動不審になりながらも返事をした。
「え!? あ、まぁ何なのかなぁって……」
男は僕の少し困った様子を見ると、笑みを浮かべた。
「……ふふ、その様子だと魔石レースについては何も知らなそうだな。ま、おおかた最近この街にきて冒険者になったばかりってところか?」
……そんなに最近でもないけれど、冒険者になってそこまで年月が経っていないのは確かなので、男の言うことはまぁ当たっていると思った。
「いいか、魔石レースってのはな、要は魔石を賭けた冒険者同士の競走なんだよ。舞台はダンジョンでな、一斉にスタートして一番最初に奥にある魔石を手に入れたやつが勝ちってわけだ。単純だろ?」
男はそう言ってニヤリと笑う。
「もちろんダンジョンには罠もあるし、モンスターだって配置される。ただ舞台となるダンジョンは人工ダンジョンだからな……。その辺の趣向は運営側しだいだ。加えて、冒険者同士が妨害し合うのも許可されてる。さすがに殺しは厳禁だがな」
「なるほど……。魔石レースって言うくらいだし、優勝賞品はやっぱり魔石なの?」
「ああ。優勝したらレースで手に入れた魔石がそのままもらえるし、三位以内に入ればギルドから賞金も出るぞ」
男はそう言って賞金の金額を教えてくれた。それは思った以上に高額だった。三位以内というのはかなりきつそうだけど、ランク3以下の冒険者という縛りもあるし、参加してみてもいいかもしれないと僕は思った。出るだけならタダのようだし、もしダメそうならすぐリタイアすればいいのだ。
「ふふ、出てもいいかなって顔してるな」
「あ、うん、出るだけならタダだしと思って……」
「――そうか、それなら俺たちはライバルだな!」
男は少し楽しそうにそう言った。
「俺の名はライアス・レオンハルト。獅子の牙所属の冒険者だ。俺もこの魔石レースに参加する予定なんだ。……よろしくな」
ライアスはそう言ってこちらに手を差し出してくる。僕は獅子の牙と聞いて、若干身構えたけど、さすがに握手をしないのは失礼なので、とりあえず握手をすることにした。
「ぼ、僕はユイト。よ、よろしくね……」
僕がそう名乗ってライアスの手を握った瞬間、ライアスは少し顔色を変えた。
「ユイト? ……そうか、お前がユイトか。色々と噂は聞いているよ。駆け出し冒険者にもかかわらず新クランを立ち上げ、郊外にやたら目立つクラン本部を建てたやつがいるって。 面白いやつがいるとうちのクランでも話題になってたが……なるほど……お前が……」
ライアスはそう言って目を細めて僕を見る。……うーん、あの新クラン本部を建てたのは僕じゃないんよなぁ。それに新クラン設立も僕がというより成り行き上、仕方なくって感じだし……。僕はそう思うも、何も知らないライアスは僕の手を力強く握りしめ、軽く振った。
「――俺もこれでも獅子の牙じゃ期待のルーキーと言われている身だ。今度のレースでは、お互いルーキーとして注目されている者同士、正々堂々と勝負しようぜ。……それじゃあユイト……レースでまた会おう」
ライアスはそう言って去っていった。……悪い人ではなさそうだけど、獅子の牙だから油断はできないなと僕は思った。なんかライバルとか変なこと言ってた気もするしね……。
その後、僕は気を取り直して受付の人に魔石レースについて詳しく聞いた。
「……というわけで今度、魔石レースってのがあるんだけど、僕は出ようと思ってるんだけど二人はどう?」
カオスねこ団本部の一階ラウンジで、僕はソファに座りながらだべっているミサキとセネリーに言った。
「……私はパス。理由は面倒くさそうだから」
ミサキはそう言って眺めている雑誌のページをめくった。
「私はどうしようかなぁ……。確か魔石レースって三位以内に入らないと賞金はもらえないんだよね? ランク3以下の冒険者限定ってことはランク3の冒険者も結構出場するわけだ。ランク3ならレベル30以上が当たり前になってくるし、下手すると40超えもいる。……正直きつくない?」
セネリーはそう言った。確かにセネリーの言うことはもっともだった。僕たちはランク的にはまだ全員2なので、ランク3の冒険者は基本的に格上ということになる。ただ、ランクとレベルはそこまで連動していないので、ランクが高くてもレベルは低いとか、逆にランクは低いけどレベルは高いなんてのはあり得る。というか僕自身、ランクは2だけど、レベルは300を軽く超えている。
「まぁ、それはその通りだと思うけど、運の要素とかもあるでしょ? 例えば上位層がお互い足を引っ張り合って自滅したりとかさ」
「そんなの万に一つあるかどうかじゃないか? 例え運が良くても三位以内ってのはねぇ……うーん、今回は私もパスかなぁ……」
「そう? でもセネリーって優勝商品の魔石には興味ないの? 今回の優勝商品の魔石は確か【黒魔石】っていう魔石なんだけど、セネリー的にはあんまり――」
「!!」
僕がそう言いかけると、セネリーは急に血相を変え、立ち上がると僕の目と鼻の先まで顔を近づけてきた。僕は驚いて後ずさる。
「……今、なんて言った?」
「え? く、黒魔石って言ったけど……」
「それが優勝賞品の魔石で間違いない?」
「間違いない、と思う」
「――出る」
「え?」
「私も魔石レースに出る!!」
セネリーは興奮しながら大きな声で言った。どうやら黒魔石というのはセネリーにとっては相当魅力的な魔石のようだった。
「えっと、そんなにすごい魔石なの? 黒魔石って」
「そりゃすごいよ! ランク4以上のダンジョンでもごくたまに見つかるかどうかの超レアな魔石さ! まさかそのクラスの魔石が賞品だったとはね……私も油断してたわ」
「そ、そうなんだ……」
僕はセネリーの剣幕にたじろぎながらそう言った。
「ユイト! 私たちで協力して絶対魔石を手に入れようね!! 絶対だよ!!」
セネリーはそう言って僕の手を握ってくる。……あからさまに協力するのはルール違反じゃないだろうかと僕は思った。ただ、僕はセネリーも一緒に参加してくれるということでちょっとほっとした気分になった。やっぱりこういうのは一人でも見知った人間が一緒に参加してくれると安心感があると思う。
「……二人とも頑張って。私も応援してる」
ミサキは相変わらずこちらに目もくれずに適当そうにそう言った。
~第25回 ブロンズ級魔石レース出場者募集中!~
現在、冒険者ギルドでは第25回ブロンズ級魔石レースへの出場者を大募集しています!
応募資格は下記の通りです。どうぞ奮ってご応募ください!
【応募資格】
・冒険者ギルド所属のランク3以下の冒険者であること(エリュシウス以外の都市の冒険者も参加可能)
・今までにブロンズ級魔石レースで三位以内に入ったことがないこと
・冒険者ギルドのブラックリストに載っていないこと
以上全てを満たす方
お問い合わせはエリュシウス冒険者ギルドまで!
「……魔石レース?」
僕はそう呟いた。……聞いたことがないけど、冒険者用の競技大会か何かだろうか? 応募資格を見るとランク3以下の冒険者ということだから、僕にも参加資格はありそうだけど……。
「――魔石レースに興味があるのか?」
不意に右隣から声がした。横を向いてみると、そこには僕よりやや年上ぐらいに見える重厚な鎧を纏った男が立っていた。背が高く、かなり引き締まった体をしていて、背中には愛用の武器と思われる大剣を背負っていた。
僕は知らない人からいきなり話しかけられて、若干挙動不審になりながらも返事をした。
「え!? あ、まぁ何なのかなぁって……」
男は僕の少し困った様子を見ると、笑みを浮かべた。
「……ふふ、その様子だと魔石レースについては何も知らなそうだな。ま、おおかた最近この街にきて冒険者になったばかりってところか?」
……そんなに最近でもないけれど、冒険者になってそこまで年月が経っていないのは確かなので、男の言うことはまぁ当たっていると思った。
「いいか、魔石レースってのはな、要は魔石を賭けた冒険者同士の競走なんだよ。舞台はダンジョンでな、一斉にスタートして一番最初に奥にある魔石を手に入れたやつが勝ちってわけだ。単純だろ?」
男はそう言ってニヤリと笑う。
「もちろんダンジョンには罠もあるし、モンスターだって配置される。ただ舞台となるダンジョンは人工ダンジョンだからな……。その辺の趣向は運営側しだいだ。加えて、冒険者同士が妨害し合うのも許可されてる。さすがに殺しは厳禁だがな」
「なるほど……。魔石レースって言うくらいだし、優勝賞品はやっぱり魔石なの?」
「ああ。優勝したらレースで手に入れた魔石がそのままもらえるし、三位以内に入ればギルドから賞金も出るぞ」
男はそう言って賞金の金額を教えてくれた。それは思った以上に高額だった。三位以内というのはかなりきつそうだけど、ランク3以下の冒険者という縛りもあるし、参加してみてもいいかもしれないと僕は思った。出るだけならタダのようだし、もしダメそうならすぐリタイアすればいいのだ。
「ふふ、出てもいいかなって顔してるな」
「あ、うん、出るだけならタダだしと思って……」
「――そうか、それなら俺たちはライバルだな!」
男は少し楽しそうにそう言った。
「俺の名はライアス・レオンハルト。獅子の牙所属の冒険者だ。俺もこの魔石レースに参加する予定なんだ。……よろしくな」
ライアスはそう言ってこちらに手を差し出してくる。僕は獅子の牙と聞いて、若干身構えたけど、さすがに握手をしないのは失礼なので、とりあえず握手をすることにした。
「ぼ、僕はユイト。よ、よろしくね……」
僕がそう名乗ってライアスの手を握った瞬間、ライアスは少し顔色を変えた。
「ユイト? ……そうか、お前がユイトか。色々と噂は聞いているよ。駆け出し冒険者にもかかわらず新クランを立ち上げ、郊外にやたら目立つクラン本部を建てたやつがいるって。 面白いやつがいるとうちのクランでも話題になってたが……なるほど……お前が……」
ライアスはそう言って目を細めて僕を見る。……うーん、あの新クラン本部を建てたのは僕じゃないんよなぁ。それに新クラン設立も僕がというより成り行き上、仕方なくって感じだし……。僕はそう思うも、何も知らないライアスは僕の手を力強く握りしめ、軽く振った。
「――俺もこれでも獅子の牙じゃ期待のルーキーと言われている身だ。今度のレースでは、お互いルーキーとして注目されている者同士、正々堂々と勝負しようぜ。……それじゃあユイト……レースでまた会おう」
ライアスはそう言って去っていった。……悪い人ではなさそうだけど、獅子の牙だから油断はできないなと僕は思った。なんかライバルとか変なこと言ってた気もするしね……。
その後、僕は気を取り直して受付の人に魔石レースについて詳しく聞いた。
「……というわけで今度、魔石レースってのがあるんだけど、僕は出ようと思ってるんだけど二人はどう?」
カオスねこ団本部の一階ラウンジで、僕はソファに座りながらだべっているミサキとセネリーに言った。
「……私はパス。理由は面倒くさそうだから」
ミサキはそう言って眺めている雑誌のページをめくった。
「私はどうしようかなぁ……。確か魔石レースって三位以内に入らないと賞金はもらえないんだよね? ランク3以下の冒険者限定ってことはランク3の冒険者も結構出場するわけだ。ランク3ならレベル30以上が当たり前になってくるし、下手すると40超えもいる。……正直きつくない?」
セネリーはそう言った。確かにセネリーの言うことはもっともだった。僕たちはランク的にはまだ全員2なので、ランク3の冒険者は基本的に格上ということになる。ただ、ランクとレベルはそこまで連動していないので、ランクが高くてもレベルは低いとか、逆にランクは低いけどレベルは高いなんてのはあり得る。というか僕自身、ランクは2だけど、レベルは300を軽く超えている。
「まぁ、それはその通りだと思うけど、運の要素とかもあるでしょ? 例えば上位層がお互い足を引っ張り合って自滅したりとかさ」
「そんなの万に一つあるかどうかじゃないか? 例え運が良くても三位以内ってのはねぇ……うーん、今回は私もパスかなぁ……」
「そう? でもセネリーって優勝商品の魔石には興味ないの? 今回の優勝商品の魔石は確か【黒魔石】っていう魔石なんだけど、セネリー的にはあんまり――」
「!!」
僕がそう言いかけると、セネリーは急に血相を変え、立ち上がると僕の目と鼻の先まで顔を近づけてきた。僕は驚いて後ずさる。
「……今、なんて言った?」
「え? く、黒魔石って言ったけど……」
「それが優勝賞品の魔石で間違いない?」
「間違いない、と思う」
「――出る」
「え?」
「私も魔石レースに出る!!」
セネリーは興奮しながら大きな声で言った。どうやら黒魔石というのはセネリーにとっては相当魅力的な魔石のようだった。
「えっと、そんなにすごい魔石なの? 黒魔石って」
「そりゃすごいよ! ランク4以上のダンジョンでもごくたまに見つかるかどうかの超レアな魔石さ! まさかそのクラスの魔石が賞品だったとはね……私も油断してたわ」
「そ、そうなんだ……」
僕はセネリーの剣幕にたじろぎながらそう言った。
「ユイト! 私たちで協力して絶対魔石を手に入れようね!! 絶対だよ!!」
セネリーはそう言って僕の手を握ってくる。……あからさまに協力するのはルール違反じゃないだろうかと僕は思った。ただ、僕はセネリーも一緒に参加してくれるということでちょっとほっとした気分になった。やっぱりこういうのは一人でも見知った人間が一緒に参加してくれると安心感があると思う。
「……二人とも頑張って。私も応援してる」
ミサキは相変わらずこちらに目もくれずに適当そうにそう言った。
33
お気に入りに追加
673
あなたにおすすめの小説
異世界で等価交換~文明の力で冒険者として生き抜く
りおまる
ファンタジー
交通事故で命を落とし、愛犬ルナと共に異世界に転生したタケル。神から授かった『等価交換』スキルで、現代のアイテムを異世界で取引し、商売人として成功を目指す。商業ギルドとの取引や店舗経営、そして冒険者としての活動を通じて仲間を増やしながら、タケルは異世界での新たな人生を切り開いていく。商売と冒険、二つの顔を持つ異世界ライフを描く、笑いあり、感動ありの成長ファンタジー!

【完結】投げる男〜異世界転移して石を投げ続けたら最強になってた話〜
心太
ファンタジー
【何故、石を投げてたら賢さと魅力も上がるんだ?!】
(大分前に書いたモノ。どこかのサイトの、何かのコンテストで最終選考まで残ったが、その後、日の目を見る事のなかった話)
雷に打たれた俺は異世界に転移した。
目の前に現れたステータスウインドウ。そこは古風なRPGの世界。その辺に転がっていた石を投げてモンスターを倒すと経験値とお金が貰えました。こんな楽しい世界はない。モンスターを倒しまくってレベル上げ&お金持ち目指します。
──あれ? 自分のステータスが見えるのは俺だけ?
──ステータスの魅力が上がり過ぎて、神話級のイケメンになってます。
細かい事は気にしない、勇者や魔王にも興味なし。自分の育成ゲームを楽しみます。
俺は今日も伝説の武器、石を投げる!
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!

1枚の金貨から変わる俺の異世界生活。26個の神の奇跡は俺をチート野郎にしてくれるはず‼
ベルピー
ファンタジー
この世界は5歳で全ての住民が神より神の祝福を得られる。そんな中、カインが授かった祝福は『アルファベット』という見た事も聞いた事もない祝福だった。
祝福を授かった時に現れる光は前代未聞の虹色⁉周りから多いに期待されるが、期待とは裏腹に、どんな祝福かもわからないまま、5年間を何事もなく過ごした。
10歳で冒険者になった時には、『無能の祝福』と呼ばれるようになった。
『無能の祝福』、『最低な能力値』、『最低な成長率』・・・
そんな中、カインは腐る事なく日々冒険者としてできる事を毎日こなしていた。
『おつかいクエスト』、『街の清掃』、『薬草採取』、『荷物持ち』、カインのできる内容は日銭を稼ぐだけで精一杯だったが、そんな時に1枚の金貨を手に入れたカインはそこから人生が変わった。
教会で1枚の金貨を寄付した事が始まりだった。前世の記憶を取り戻したカインは、神の奇跡を手に入れる為にお金を稼ぐ。お金を稼ぐ。お金を稼ぐ。
『戦闘民族君』、『未来の猫ロボット君』、『美少女戦士君』、『天空の城ラ君』、『風の谷君』などなど、様々な神の奇跡を手に入れる為、カインの冒険が始まった。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる