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第11話(前篇):不可抗力
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■第11話(前篇):不可抗力
「あはっ!ユッキ~働いてやんの!ひっひっひっ」
幸尋は全身から血の気が引いた。
お惣菜屋さんの厨房から、売り場を見通せる。
その逆もまた然りである。
お客が買い物中に、総菜の調理が見えるのは良いことだ。
「本当にここで料理しているのだ」と安心できる。
惣菜というのは直接口にするものだから、
売る側が透明性を持つのは大切なことだ。
しかし、彼にとっては見せたくなかった。
透明性などむしろあってはならないものだった。
店側には、アカネがどんな女の子であるのか、
ビジュアルの物証は掴まれていなかった。
・・・それが彼の目の前をゆっくりと通り過ぎていった。
彼女にバイト先を教えたのが悪かった。
「連絡先が分からないと緊急のとき困るだろう」
という彼の粋な計らいが裏目に出た。
(何でアイツは事を複雑にするんだっ!)
「へぇ~あんな子なんだ」
「今どきの子ね~」
淡々とした感想が、背後から聞こえてくる。
背中を汗が伝っていくのがはっきり分かる・・・。
「ユッキ~、アカネちゃんに挨拶ぐらいするよう言いなさいよ。」
瀧江店長から、抑揚を付けて「ユッキ~」と呼ばれて、ぞわっとした。
冷やかしと社交的要求を同時にブッこんでくるのがあくどい。
「・・・あのですね、これは事故なんですよ・・・
・・・ボクは何も悪くないんです・・・」
ワナワナ震えていたが、なるべく抑えて弁明した。
居候しているあの女がここに来て自己紹介する。
それは世にも怖ろしい阿鼻叫喚の光景である。
(「不可抗力」という言葉は誰が発明したのだろう。
その人を訪ねよう。そして、もう帰らないでおこう・・・。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(・・・ぬぉおおおっ!)
バイト先に弱みを握られる。
こうなると、土日の安寧などあったものではない。
お手軽にシフトの穴を幸尋で埋めようとするだろう。
「あ~今週はパート行きたくないわぁ」
「そうだ、幸尋くんがいるじゃない!
あの子、女の子連れ込んでるんだから、
稼がせてあげなきゃいけないわぁ」
・・・という具合に、いいように使われるだろう。
突如として現れたアカネが去った後、
厨房は楽しい空気になっていた。
一名を除いて・・・。
休憩時間まで幸尋には天文学的な
時間があるように感じられた。
――休憩室
「この前の話、まだちょっと続きがあるけど、聞きたい?」
「え?・・・ま、まぁ・・・」
内心ピクリとした。
瀧江店長が遅れ髪を直しながら、幸尋に話しかけてきた。
彼はまだアカネ襲来によるショックの真っ只中である。
それでも、「あの一帯」の話は気になる話題だった。
土曜日に限らず、客の流れには潮の満ち引きのような動きがある。
お昼を過ぎて14時ぐらいになると、客足が途絶える。
厨房ではそれを見越して、その時間までに
夕方前の品出し準備をしてしまう。
そのため、14時からしばらくは自然に休憩状態になる。
瀧江店長も休憩室に入ってきた。
いつもはふざけた口調で幸尋をからかうことが多いのだが、
今日に限っては、いつになくシリアスな口調だった。
「本当はね、あの一帯を再開発する計画があったの。
もう10年ほど前になるかしら・・・。」
他のパートさんも話していたが、
10~20年前は景気が良かったという。
それが今ではすっからかんである。
「それがね、立ち退きが終わる頃には、
計画が流れてしまったのよ。」
幸尋には思いもしなかった
「あの一帯」の昔の事情だった。
「ずいぶん強引な立ち退きをしたみたいで、
どうしても立ち退きしない人は事故に遭ったり、
強盗や空き巣なんかに遭ったりしたのよ。」
気付けば、店長は声を潜め、幸尋に顔を近づけていた。
彼女の胸元からいい香りがする。それも微かなものだった。
香水というのではない。大人の女性特有の肌の香りなのだろうか。
「それから何年か経ってね、あの一帯は無人になったの。
計画がダメになったから、今の今まであのとおりよ。」
どうして彼女がこんなことを話してくれるのか。
幸尋が別の土地の人間だからだろうか。
「あの一帯を再開発するのって、誰が計画したと思う?」
「・・・そ、それは大きな企業とか・・・」
幸尋は平凡な推測しか思い浮かばなかった。
「この町の有力者が計画したのよ。
あの一帯の土地を全て買い占めたそうよ。」
昔、「あの一帯」は川向こうの村であり、別の土地だったのが、
河川の治水工事によって、土地が地続きになった。
町の有力者としては、自分の土地を広げたい
という野望があったのだろう。
その土地に暮らす、川向こうの村の住人を追い出した。
「ここのスーパーも、元はあの一帯の一部だったのよ。
再開発の計画が流れて、スーパーだけ出来たってワケ。」
「皮肉なものよね。ここのスーパーって経営してるのも、
働いてる人も、ほとんど川向こうだもの。」
「瀧江店長も?」
「そうよ。」
愚行の結果として、「あの一帯」とスーパーが今ある。
土地に関係の無い幸尋にとっても、奇妙に感じていたことだった。
「わたしはね、あの変質者のことがちょっと不憫なのよ。」
幸尋には「黒いもの」が「あの一帯」の
出身者ではないかという疑いが生まれた。
昔のままの家々を残しておきたいのか。
気持ちは分からないでもなかったが、
それがいつまで続くのだろうか・・・。
・・・瀧江店長から話を聞いた後、
休憩室にゴロンと横になった。
(30分休憩だったの忘れてた・・・)
彼のエネルギー配分は、バイト:学校=9:1である。
休めるときに休んでおかないと、疲れて仕方が無い。
(・・・あんな話聞いたら、気になって休めないよ・・・)
どうして「あの一帯」がこんなふうになったのか、という
謎が解けたのだが、「黒いもの」が出没する理由は何なのか。
モヤモヤするばかりだった・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「は!!」
眠ってしまっていたようだった。
気付くと「大」の字になって寝ていた。
「しまった」と思って、ジタバタ周りを見る。
休憩室の出入り口の上に掛けてある時計を見ると、
5分ほどしか経っていなかった。
(お~セーフセーフ)
・・・クスクス・・・
含み笑いする声に振り返ってみると、
瀧江店長がいた。
「気にしないで、生理現象だもの」
何のことか一瞬分からなかった。
が、すぐに顔が赤くなってしまった。
身体の大切なところに変化があった。
(し、しまった・・・)
幸尋の股間がこんもり盛り上がっていた。
勃起してしまっていた。
アレの自己主張は興奮しているときに限らない。
穏やかなとき、寝ているとき、疲れているとき、
TPOガン無視である。
(ボク、おちん●ん!)
(いやいや、分かってるし)
彼のなかで不毛なやりとりが繰り広げられる。
ひとりでいるときは別にどうということはない。
放っておけば、自然に収まる。
・・・それを瀧江店長に見つかってしまった。
幸尋はバイトではキチンとしていたいタイプである。
それなのに、男の恥ずかしい生理現象を晒してしまった。
(うわあああああ!)
「み、見ないでくださいっ!」
幸尋は顔を真っ赤にして、股間を手で隠した。
最近、バイトでツイてないことばかりである。
アカネ襲来事件の後遺症が癒えないうちに、
今回の勃起である。もう勃起事件と呼ぶしかない。
気をつけているつもりでも、零れ落ちてしまうミス・・・。
見つかってはいけない人に見つかってしまう・・・。
(あぁ・・・どうしてボクは弱みを握られてしまうのだろう・・・)
このバイトを始めてから、幸尋は「しまった」と思った。
そう思ったときには、もうすでに遅かった。
ちょっとしたミスをさり気なく隠そうとしても、
たいがい先に気付かれてしまう。
瀧江店長も他のパートさんも30歳代の女性である。
男子高校生ごときが大人の女性に敵うワケがない。
「最近、ちゃんと抜いてないの?」
「ぎひっ!!」
瞬間的に彼は正座してしまった。
思わぬ質問にド肝を抜かれた。
「抜いてないの?」という言葉が生々しかった。
瀧江店長からはいろんな衝撃を受けたが、
これは前代未聞である。
「前はいつ抜いたの?」
「・・・ふ、2日前・・・です・・・」
(何を言ってるんだー!!)
悲しいことに、瀧江店長の質問に
どうしても逆らえない。
弱みをいろいろ握られていたら、しょうがない。
こうやって大人になっていくのだろうか。
「じゃ、ひとりエッチは2~3日ペースかぁ♪」
「あぁああああ!!」
想像してごらん・・・。
バイト先の店長に、自慰の頻度を把握される事態を・・・。
「だ、誰にも言わないでくださいっ!」
「あははっ・・・こんなの誰にも言わないから」
彼はすがりつくように瀧江店長に頼み込んだ。
彼女は宥めるように言いながら、厨房に帰っていった。
また新たに弱みを握られてしまった。
(・・・ボク・・・もういいんだ・・・)
彼は初めてアンニュイを漂わす境地に至った。
もう「好きなだけどうぞ」とでも言いたくなった。
(つづく)
「あはっ!ユッキ~働いてやんの!ひっひっひっ」
幸尋は全身から血の気が引いた。
お惣菜屋さんの厨房から、売り場を見通せる。
その逆もまた然りである。
お客が買い物中に、総菜の調理が見えるのは良いことだ。
「本当にここで料理しているのだ」と安心できる。
惣菜というのは直接口にするものだから、
売る側が透明性を持つのは大切なことだ。
しかし、彼にとっては見せたくなかった。
透明性などむしろあってはならないものだった。
店側には、アカネがどんな女の子であるのか、
ビジュアルの物証は掴まれていなかった。
・・・それが彼の目の前をゆっくりと通り過ぎていった。
彼女にバイト先を教えたのが悪かった。
「連絡先が分からないと緊急のとき困るだろう」
という彼の粋な計らいが裏目に出た。
(何でアイツは事を複雑にするんだっ!)
「へぇ~あんな子なんだ」
「今どきの子ね~」
淡々とした感想が、背後から聞こえてくる。
背中を汗が伝っていくのがはっきり分かる・・・。
「ユッキ~、アカネちゃんに挨拶ぐらいするよう言いなさいよ。」
瀧江店長から、抑揚を付けて「ユッキ~」と呼ばれて、ぞわっとした。
冷やかしと社交的要求を同時にブッこんでくるのがあくどい。
「・・・あのですね、これは事故なんですよ・・・
・・・ボクは何も悪くないんです・・・」
ワナワナ震えていたが、なるべく抑えて弁明した。
居候しているあの女がここに来て自己紹介する。
それは世にも怖ろしい阿鼻叫喚の光景である。
(「不可抗力」という言葉は誰が発明したのだろう。
その人を訪ねよう。そして、もう帰らないでおこう・・・。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(・・・ぬぉおおおっ!)
バイト先に弱みを握られる。
こうなると、土日の安寧などあったものではない。
お手軽にシフトの穴を幸尋で埋めようとするだろう。
「あ~今週はパート行きたくないわぁ」
「そうだ、幸尋くんがいるじゃない!
あの子、女の子連れ込んでるんだから、
稼がせてあげなきゃいけないわぁ」
・・・という具合に、いいように使われるだろう。
突如として現れたアカネが去った後、
厨房は楽しい空気になっていた。
一名を除いて・・・。
休憩時間まで幸尋には天文学的な
時間があるように感じられた。
――休憩室
「この前の話、まだちょっと続きがあるけど、聞きたい?」
「え?・・・ま、まぁ・・・」
内心ピクリとした。
瀧江店長が遅れ髪を直しながら、幸尋に話しかけてきた。
彼はまだアカネ襲来によるショックの真っ只中である。
それでも、「あの一帯」の話は気になる話題だった。
土曜日に限らず、客の流れには潮の満ち引きのような動きがある。
お昼を過ぎて14時ぐらいになると、客足が途絶える。
厨房ではそれを見越して、その時間までに
夕方前の品出し準備をしてしまう。
そのため、14時からしばらくは自然に休憩状態になる。
瀧江店長も休憩室に入ってきた。
いつもはふざけた口調で幸尋をからかうことが多いのだが、
今日に限っては、いつになくシリアスな口調だった。
「本当はね、あの一帯を再開発する計画があったの。
もう10年ほど前になるかしら・・・。」
他のパートさんも話していたが、
10~20年前は景気が良かったという。
それが今ではすっからかんである。
「それがね、立ち退きが終わる頃には、
計画が流れてしまったのよ。」
幸尋には思いもしなかった
「あの一帯」の昔の事情だった。
「ずいぶん強引な立ち退きをしたみたいで、
どうしても立ち退きしない人は事故に遭ったり、
強盗や空き巣なんかに遭ったりしたのよ。」
気付けば、店長は声を潜め、幸尋に顔を近づけていた。
彼女の胸元からいい香りがする。それも微かなものだった。
香水というのではない。大人の女性特有の肌の香りなのだろうか。
「それから何年か経ってね、あの一帯は無人になったの。
計画がダメになったから、今の今まであのとおりよ。」
どうして彼女がこんなことを話してくれるのか。
幸尋が別の土地の人間だからだろうか。
「あの一帯を再開発するのって、誰が計画したと思う?」
「・・・そ、それは大きな企業とか・・・」
幸尋は平凡な推測しか思い浮かばなかった。
「この町の有力者が計画したのよ。
あの一帯の土地を全て買い占めたそうよ。」
昔、「あの一帯」は川向こうの村であり、別の土地だったのが、
河川の治水工事によって、土地が地続きになった。
町の有力者としては、自分の土地を広げたい
という野望があったのだろう。
その土地に暮らす、川向こうの村の住人を追い出した。
「ここのスーパーも、元はあの一帯の一部だったのよ。
再開発の計画が流れて、スーパーだけ出来たってワケ。」
「皮肉なものよね。ここのスーパーって経営してるのも、
働いてる人も、ほとんど川向こうだもの。」
「瀧江店長も?」
「そうよ。」
愚行の結果として、「あの一帯」とスーパーが今ある。
土地に関係の無い幸尋にとっても、奇妙に感じていたことだった。
「わたしはね、あの変質者のことがちょっと不憫なのよ。」
幸尋には「黒いもの」が「あの一帯」の
出身者ではないかという疑いが生まれた。
昔のままの家々を残しておきたいのか。
気持ちは分からないでもなかったが、
それがいつまで続くのだろうか・・・。
・・・瀧江店長から話を聞いた後、
休憩室にゴロンと横になった。
(30分休憩だったの忘れてた・・・)
彼のエネルギー配分は、バイト:学校=9:1である。
休めるときに休んでおかないと、疲れて仕方が無い。
(・・・あんな話聞いたら、気になって休めないよ・・・)
どうして「あの一帯」がこんなふうになったのか、という
謎が解けたのだが、「黒いもの」が出没する理由は何なのか。
モヤモヤするばかりだった・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「は!!」
眠ってしまっていたようだった。
気付くと「大」の字になって寝ていた。
「しまった」と思って、ジタバタ周りを見る。
休憩室の出入り口の上に掛けてある時計を見ると、
5分ほどしか経っていなかった。
(お~セーフセーフ)
・・・クスクス・・・
含み笑いする声に振り返ってみると、
瀧江店長がいた。
「気にしないで、生理現象だもの」
何のことか一瞬分からなかった。
が、すぐに顔が赤くなってしまった。
身体の大切なところに変化があった。
(し、しまった・・・)
幸尋の股間がこんもり盛り上がっていた。
勃起してしまっていた。
アレの自己主張は興奮しているときに限らない。
穏やかなとき、寝ているとき、疲れているとき、
TPOガン無視である。
(ボク、おちん●ん!)
(いやいや、分かってるし)
彼のなかで不毛なやりとりが繰り広げられる。
ひとりでいるときは別にどうということはない。
放っておけば、自然に収まる。
・・・それを瀧江店長に見つかってしまった。
幸尋はバイトではキチンとしていたいタイプである。
それなのに、男の恥ずかしい生理現象を晒してしまった。
(うわあああああ!)
「み、見ないでくださいっ!」
幸尋は顔を真っ赤にして、股間を手で隠した。
最近、バイトでツイてないことばかりである。
アカネ襲来事件の後遺症が癒えないうちに、
今回の勃起である。もう勃起事件と呼ぶしかない。
気をつけているつもりでも、零れ落ちてしまうミス・・・。
見つかってはいけない人に見つかってしまう・・・。
(あぁ・・・どうしてボクは弱みを握られてしまうのだろう・・・)
このバイトを始めてから、幸尋は「しまった」と思った。
そう思ったときには、もうすでに遅かった。
ちょっとしたミスをさり気なく隠そうとしても、
たいがい先に気付かれてしまう。
瀧江店長も他のパートさんも30歳代の女性である。
男子高校生ごときが大人の女性に敵うワケがない。
「最近、ちゃんと抜いてないの?」
「ぎひっ!!」
瞬間的に彼は正座してしまった。
思わぬ質問にド肝を抜かれた。
「抜いてないの?」という言葉が生々しかった。
瀧江店長からはいろんな衝撃を受けたが、
これは前代未聞である。
「前はいつ抜いたの?」
「・・・ふ、2日前・・・です・・・」
(何を言ってるんだー!!)
悲しいことに、瀧江店長の質問に
どうしても逆らえない。
弱みをいろいろ握られていたら、しょうがない。
こうやって大人になっていくのだろうか。
「じゃ、ひとりエッチは2~3日ペースかぁ♪」
「あぁああああ!!」
想像してごらん・・・。
バイト先の店長に、自慰の頻度を把握される事態を・・・。
「だ、誰にも言わないでくださいっ!」
「あははっ・・・こんなの誰にも言わないから」
彼はすがりつくように瀧江店長に頼み込んだ。
彼女は宥めるように言いながら、厨房に帰っていった。
また新たに弱みを握られてしまった。
(・・・ボク・・・もういいんだ・・・)
彼は初めてアンニュイを漂わす境地に至った。
もう「好きなだけどうぞ」とでも言いたくなった。
(つづく)
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