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7. 最終話 最低で最高の言葉
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「あっ……」
ニヤリと笑った有栖川。
恥ずかしすぎて両手で口を抑えフルフルと顔を横に振ってみた。
「そんな事したって可愛いだけだから」
弾かれるそれに、今までなんともなかった場所が有栖川の執拗な開発により他の場所よりも敏感な場所になっている。
「んっ……あ、ありす……がわっ」
片手を離して髪の毛を掴んで撫でてみる。
フルっと有栖川が身震いをした。
あ……もしかしてこいつ─────
「弱点を見つけたとか思ってんなよ?」
「弱点だろ。お前のそう言う表情見た事ない」
「余裕ぶっこいてると自分が痛い目見るよ?」
自分が置かれている状況をすっかり忘れていた俺は、有栖川の手が下に行っていた事に気がつくまで時間がかかった。
「いつの間に人のズボンをっ!!!」
「よそ見してるからこう言う事になんの。ほらケツ浮かせってパンツ、パンツ」言われるがまま無意識のうちに腰を浮かせてしまってから「おい!だから!!」有栖川が下に引っ張っている下着を上に引っ張り上げようと握った。
俺ってば何シレッと言われるがまま腰浮かせてんだよ!
そんな安くねぇ!
「ちょっと倫太郎、腰浮かせてよぉ。それにそんなに引っ張ったらパンツ伸びちゃうよ?結構なセンスのパンツが」
クスクス笑いながら俺の下着に目を向ける有栖川。
お前で二人目だ。弟の陸にも言われたよ!!
なんて言えずただただ赤面するしかなった。
こんな状況になるなんて誰が思ったよ!
「まぁパンツなんて脱ぐためにあるようなもんだから、別にセンスなんて関係ないと俺は思うけど……ぶっ」
最後の方なんて言えてないくらい笑いをこらえてるのは明白で、母さんが買ってきてくれてるなんて言ったらマザコンだって言われそうだし、かといって自分で買ってる…まぁ実際自分で買ってるんだけど、それを言ったら余計と馬鹿にされそうだしで、結局だんまりを決め込んだ俺を見た有栖川はいよいよ笑いをこらえきれずに声を出し始めていた。
「お前」
「いやホント、倫太郎といるようになって自分でもびっくりするくらいよく笑うようになったと思う」
ふと、真面目な顔に戻った有栖川はパンツに伸びていた片方の手が俺の頬に当てられ「ホントに感謝してる」そう言ってキスをしてきた。
何だよこの流れ……甘ったるいキスは俺の身体の全身の力を弱めていく。
まるで麻酔薬のように……キスの最中有栖川がニヤリと笑ったような気がしても身体にうまく力が入らないせいでそれに素早く反応することが出来ない。
器用にも有栖川はその隙を狙ってズボンとパンツを脱がせようと手を動かし始めていた。
ヤバイ!脱がされると頭ではわかっていてもキスと言う名の麻酔をかけられた今それを止める力は俺には既になかった。
キスが一旦止まり有栖川の顔が目の前にあるのにボーッとそれを見つめる事しか出来ない俺を見て「ね?言ったでしょ?パンツなんて脱ぐためにあるものなんだから関係ないよって」そう言って俺の目の前に俺のパンツをひらひらとさせてきた。
瞬間意識は完全に戻り目を見開いた俺を見て有栖川は楽しんでいる様子だった。
「っかえせっ!!このっ!!」
手をめいいっぱい伸ばして持っている俺の最低センスのパンツをひったくろうにもがっちり股間に有栖川の脚が入り込み、のけぞった有栖川の胸に飛び込む形になりながら必死になって奪い取ろうとした。
「ちょ、倫太郎それやばい。エロイからやめて勃起しちゃう」
「煩い変態!お前は万年お勃ってんだろが!」
「えぇそんなことないよ?だから、倫太郎の前でだけだって。」
「それだけでも十分変態なんだよ!」
「ハハハ!!もう最高!」
何が最高だ!人のパンツ振り回しながらいうセリフじゃない。
ニヤリと笑った有栖川。
恥ずかしすぎて両手で口を抑えフルフルと顔を横に振ってみた。
「そんな事したって可愛いだけだから」
弾かれるそれに、今までなんともなかった場所が有栖川の執拗な開発により他の場所よりも敏感な場所になっている。
「んっ……あ、ありす……がわっ」
片手を離して髪の毛を掴んで撫でてみる。
フルっと有栖川が身震いをした。
あ……もしかしてこいつ─────
「弱点を見つけたとか思ってんなよ?」
「弱点だろ。お前のそう言う表情見た事ない」
「余裕ぶっこいてると自分が痛い目見るよ?」
自分が置かれている状況をすっかり忘れていた俺は、有栖川の手が下に行っていた事に気がつくまで時間がかかった。
「いつの間に人のズボンをっ!!!」
「よそ見してるからこう言う事になんの。ほらケツ浮かせってパンツ、パンツ」言われるがまま無意識のうちに腰を浮かせてしまってから「おい!だから!!」有栖川が下に引っ張っている下着を上に引っ張り上げようと握った。
俺ってば何シレッと言われるがまま腰浮かせてんだよ!
そんな安くねぇ!
「ちょっと倫太郎、腰浮かせてよぉ。それにそんなに引っ張ったらパンツ伸びちゃうよ?結構なセンスのパンツが」
クスクス笑いながら俺の下着に目を向ける有栖川。
お前で二人目だ。弟の陸にも言われたよ!!
なんて言えずただただ赤面するしかなった。
こんな状況になるなんて誰が思ったよ!
「まぁパンツなんて脱ぐためにあるようなもんだから、別にセンスなんて関係ないと俺は思うけど……ぶっ」
最後の方なんて言えてないくらい笑いをこらえてるのは明白で、母さんが買ってきてくれてるなんて言ったらマザコンだって言われそうだし、かといって自分で買ってる…まぁ実際自分で買ってるんだけど、それを言ったら余計と馬鹿にされそうだしで、結局だんまりを決め込んだ俺を見た有栖川はいよいよ笑いをこらえきれずに声を出し始めていた。
「お前」
「いやホント、倫太郎といるようになって自分でもびっくりするくらいよく笑うようになったと思う」
ふと、真面目な顔に戻った有栖川はパンツに伸びていた片方の手が俺の頬に当てられ「ホントに感謝してる」そう言ってキスをしてきた。
何だよこの流れ……甘ったるいキスは俺の身体の全身の力を弱めていく。
まるで麻酔薬のように……キスの最中有栖川がニヤリと笑ったような気がしても身体にうまく力が入らないせいでそれに素早く反応することが出来ない。
器用にも有栖川はその隙を狙ってズボンとパンツを脱がせようと手を動かし始めていた。
ヤバイ!脱がされると頭ではわかっていてもキスと言う名の麻酔をかけられた今それを止める力は俺には既になかった。
キスが一旦止まり有栖川の顔が目の前にあるのにボーッとそれを見つめる事しか出来ない俺を見て「ね?言ったでしょ?パンツなんて脱ぐためにあるものなんだから関係ないよって」そう言って俺の目の前に俺のパンツをひらひらとさせてきた。
瞬間意識は完全に戻り目を見開いた俺を見て有栖川は楽しんでいる様子だった。
「っかえせっ!!このっ!!」
手をめいいっぱい伸ばして持っている俺の最低センスのパンツをひったくろうにもがっちり股間に有栖川の脚が入り込み、のけぞった有栖川の胸に飛び込む形になりながら必死になって奪い取ろうとした。
「ちょ、倫太郎それやばい。エロイからやめて勃起しちゃう」
「煩い変態!お前は万年お勃ってんだろが!」
「えぇそんなことないよ?だから、倫太郎の前でだけだって。」
「それだけでも十分変態なんだよ!」
「ハハハ!!もう最高!」
何が最高だ!人のパンツ振り回しながらいうセリフじゃない。
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