やばい彼氏にご注意を

SIVA

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4.絶賛、文化祭準備中

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俺のささやかな抵抗は虚しく、あっさり手を払われ、口に含まれた突起を舌で弄ぶかのように舐め始めた。
それだけなのに腰のあたりがズクズク疼き、背中がしびれるような感覚になる。
背中だけじゃない。身体中が熱を帯び始め力が抜けていく。
力がなくなった俺を支えるように、ソファに押し倒す間も有栖川の舌は突起を愛撫している。
「あ、有栖川っ……」
フルフルと身体を震わせながら唇をかみ締め、腕で顔を隠していると「顔、見せて」と言われた。
こいつに見降ろされるのは、何度目だろう。
まだ俯く俺の顎を親指と人差し指でつまむと、クイッと持ちあげ自然と顔が上がって有栖川と目が合った。
「うわぁ……エロッ。倫太郎そりゃやばいよ」
顔が徐々に近づいてくる。さっきはされなかったキスを今度はしてくれるんだろうか。
そんな期待をしてしまった。
なんで俺が、期待するんだ。男に組み敷かれてるのに、俺なんでこんなにドキドキしてんだ。
いつから、こいつの事が気になってんだ。
これって異性に抱く感情と同じなんだろうか。

“好き”

有栖川に抱きしめて欲しい。もっと身体中触って欲しい。もっとキスして欲しい。
有栖川が欲しい。

(あぁ。この感情を上手く理解出来なかったけど、こいつの事が好きで好きで仕方なくなってんだ。俺)

「有栖川っ。おね、がい……」
少し体を浮かせ、有栖川の襟ぐりを掴んだ俺は多分、かなり、物凄く必死に恥を承知でせがんだ。
「ん?」
唇に振れるか触れないくらいの距離で有栖川が優しく微笑んでくる。
俺がこんな事をすれば調子に乗って何時もは、むかつくようなにやけ方をするくせに、今はしない。この男はずるい。
「なぁに?」
この声が好きだ。独り占めしたい。
「お願い……して……」
「何を?」
この顔が表情が好きだ。俺だけに向けて欲しい。
「だか、ら……」
掴んでいた襟を離し首に腕を絡め顔を近づけた。
一瞬、有栖川の目が見開いた。
「倫太郎から近づいてきてくれてめちゃくちゃ嬉しいんだけど何してほしいのか自分の口でいってごらん?」
この焦らされ方がたまらない。
「キ…ス……欲しい……」
ようやく自分の口で言うと、フッと笑った有栖川が「よくできました♡」と言っていきなり濃厚なキスをしてきた。
俺の舌を絡めるように誘導すると、その舌で弄ぶように俺の舌を撫でる。
そのまま舌を口で挟みじゅるっと音を立てて舐められる。
部屋にイヤらしくリップ音が響く。
何もない部屋だから少し反響している。
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