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4.絶賛、文化祭準備中
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ホントに、秒殺な勢いで告げた場所に来た有栖川。
「お前こんなに直ぐに来れるって意味分かんないんだけど」
「ん?何か言った?」
嬉しそうな顔をしながら前に立つ有栖川は俺を見降ろしながら何をするかと思いきや、いきなり唇に親指を当て撫でてきた。
「な!!!なにすんだ!こんなとこで、バカかよ!」
「んな大きな声出すなって、近所迷惑」
(シレッと言ってんな!)
急いで腕で口元を隠し「か、帰る!!!」呼びつけたくせに早足で家に向かった。
「えぇ呼んどいてなんだよぉ。あ♡そうそう。どのコースか考えてくれたぁ?」
言葉はつまらなそうなのに、顔は面白がってるから余計とむかつく。
黙ったまま自転車を押して歩き出した俺の後を追うように付いてきた有栖川は「何かあったのか?生徒会で」と話を振ってきた。
「……」
「ふぅむ。じゃあ質問を変えよう。生徒会の誰かと何かあった、とか?」
「……」
「んん~。あ♡濃厚キッスじゃなくて、濃厚エッチがしたくなった?」
黙って歩き続ける俺の背後から合間合間に変態発言を混じえながらも淡々と声をかけてくる。
すると自転車のハンドルに置いている俺の手の上に、突然有栖川の手が乗った。
思わず立ち止まり手を見つめ「離せ」と言えば「やだ。お前がなんで怒ってんのか、聞くまで握る」
何でもお見通しな感じが……むかつく……けど、すべてを話して楽になるなら話したい。
でも、上手く話せない。
「順序とか相手を気にしたりとかしなくていいから、倫太郎の言葉で今考えてる事、そのまま話してごらん?」
時折見せるこう言う真面目な教師面は中々様になっていて、グッと締め付けられていた喉が軽くなっていくのを感じた。
あぁ、やっぱり教師なんだ……臨時でも変態でもちゃんとした所あるんだよな。
黙ったままの俺を静かに見守る有栖川。それを見た俺はまだまとまっていない思考でゆっくり口を開いた。
「……生徒会で、トラブルがあって、っと……あと……あと……」
口ごもる俺を黙って見守る有栖川。
いつの間にか自転車のハンドルは有栖川が握っていた。
「お前こんなに直ぐに来れるって意味分かんないんだけど」
「ん?何か言った?」
嬉しそうな顔をしながら前に立つ有栖川は俺を見降ろしながら何をするかと思いきや、いきなり唇に親指を当て撫でてきた。
「な!!!なにすんだ!こんなとこで、バカかよ!」
「んな大きな声出すなって、近所迷惑」
(シレッと言ってんな!)
急いで腕で口元を隠し「か、帰る!!!」呼びつけたくせに早足で家に向かった。
「えぇ呼んどいてなんだよぉ。あ♡そうそう。どのコースか考えてくれたぁ?」
言葉はつまらなそうなのに、顔は面白がってるから余計とむかつく。
黙ったまま自転車を押して歩き出した俺の後を追うように付いてきた有栖川は「何かあったのか?生徒会で」と話を振ってきた。
「……」
「ふぅむ。じゃあ質問を変えよう。生徒会の誰かと何かあった、とか?」
「……」
「んん~。あ♡濃厚キッスじゃなくて、濃厚エッチがしたくなった?」
黙って歩き続ける俺の背後から合間合間に変態発言を混じえながらも淡々と声をかけてくる。
すると自転車のハンドルに置いている俺の手の上に、突然有栖川の手が乗った。
思わず立ち止まり手を見つめ「離せ」と言えば「やだ。お前がなんで怒ってんのか、聞くまで握る」
何でもお見通しな感じが……むかつく……けど、すべてを話して楽になるなら話したい。
でも、上手く話せない。
「順序とか相手を気にしたりとかしなくていいから、倫太郎の言葉で今考えてる事、そのまま話してごらん?」
時折見せるこう言う真面目な教師面は中々様になっていて、グッと締め付けられていた喉が軽くなっていくのを感じた。
あぁ、やっぱり教師なんだ……臨時でも変態でもちゃんとした所あるんだよな。
黙ったままの俺を静かに見守る有栖川。それを見た俺はまだまとまっていない思考でゆっくり口を開いた。
「……生徒会で、トラブルがあって、っと……あと……あと……」
口ごもる俺を黙って見守る有栖川。
いつの間にか自転車のハンドルは有栖川が握っていた。
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