118 / 356
4.絶賛、文化祭準備中
4-30
しおりを挟む
「お前って、何でそんなに表情豊かなの?」
伸ばし掛けた手を止め、自転車のハンドルに手をそっと置いた有栖川。
「っは、はぁ?」
顔が赤くなったのをばれない様に腕で口元を隠した。
いつもなら構わず俺の顔に手を当てるのに。
いかん!こいつのペースにはもう飲まれないぞ。
「なんで急に一緒に帰ろうとか……ってさ。あんた、仮にも教師だろ?」
「あぁ?なんでって、お前を一人で帰らすとか、夜道は危険がいっぱいだろ?襲われたらどうすんの?彼氏の務め?」
「お、襲われねぇしってか彼氏ってなんだよ」
「あ、違ったか、旦那か」
「そう言う問題じゃないんですけど!あぁ!もう!調子狂うな!」
会話になっていない。頭がパニクリそうで、髪の毛をかきむしった。
「あぁ、って言うのは口実でだな……まぁ、そのちょっとした嫉妬だ、嫉妬」
え、何、シット?
「え、え、何?何をどうしたら、嫉妬とか起こるんだよ」
「だってお前最近、相良と一緒にいないと思ったら、生徒会長と仲良くしたりさ」
チラッとこちらを見てる気がしたけど、目を合わせることが出来なかった。
こいつが、嫉妬って何?って感じなんだけど。
余計と頭が回らなくなるじゃねぇか!!!
「ねぇ、キスしていい?」
「だ・か・ら!てめぇはこんな公共の場でサラッというな。それに今の流れでなんでキスしていい?になるんだよ!この変態教師!!!」
「お前のその顔見てたら、キスしたくなったから。学校でお前を見ると襲いたくなるから見ないようにしてたし。でも隣にいたら欲が湧いてきた」
最近感じない視線はそういうことだったのか。
何処かホッとした気持ちになっていると、自転車を押すのを止めて、突然肩を寄せられ避けようのないくらいサラッとキスをされた。
それも人前で堂々と。
ほんの数秒だったのに、俺の中では何分も唇を付けられた気になった。
この間俺は何を考えてたんだろう。
いつもなら、秒殺で蹴りを入れるか、思い切り跳ねのけるかするんだけど、なんか、それが出来なかった……しなかった─────受け入れたわけじゃないけど。
「いいの?人前でこんな事したけど蹴ったりしないんだ」
リップ音とともに唇が離れ、鼻が付きそうなくらいの距離で囁かれた。
伸ばし掛けた手を止め、自転車のハンドルに手をそっと置いた有栖川。
「っは、はぁ?」
顔が赤くなったのをばれない様に腕で口元を隠した。
いつもなら構わず俺の顔に手を当てるのに。
いかん!こいつのペースにはもう飲まれないぞ。
「なんで急に一緒に帰ろうとか……ってさ。あんた、仮にも教師だろ?」
「あぁ?なんでって、お前を一人で帰らすとか、夜道は危険がいっぱいだろ?襲われたらどうすんの?彼氏の務め?」
「お、襲われねぇしってか彼氏ってなんだよ」
「あ、違ったか、旦那か」
「そう言う問題じゃないんですけど!あぁ!もう!調子狂うな!」
会話になっていない。頭がパニクリそうで、髪の毛をかきむしった。
「あぁ、って言うのは口実でだな……まぁ、そのちょっとした嫉妬だ、嫉妬」
え、何、シット?
「え、え、何?何をどうしたら、嫉妬とか起こるんだよ」
「だってお前最近、相良と一緒にいないと思ったら、生徒会長と仲良くしたりさ」
チラッとこちらを見てる気がしたけど、目を合わせることが出来なかった。
こいつが、嫉妬って何?って感じなんだけど。
余計と頭が回らなくなるじゃねぇか!!!
「ねぇ、キスしていい?」
「だ・か・ら!てめぇはこんな公共の場でサラッというな。それに今の流れでなんでキスしていい?になるんだよ!この変態教師!!!」
「お前のその顔見てたら、キスしたくなったから。学校でお前を見ると襲いたくなるから見ないようにしてたし。でも隣にいたら欲が湧いてきた」
最近感じない視線はそういうことだったのか。
何処かホッとした気持ちになっていると、自転車を押すのを止めて、突然肩を寄せられ避けようのないくらいサラッとキスをされた。
それも人前で堂々と。
ほんの数秒だったのに、俺の中では何分も唇を付けられた気になった。
この間俺は何を考えてたんだろう。
いつもなら、秒殺で蹴りを入れるか、思い切り跳ねのけるかするんだけど、なんか、それが出来なかった……しなかった─────受け入れたわけじゃないけど。
「いいの?人前でこんな事したけど蹴ったりしないんだ」
リップ音とともに唇が離れ、鼻が付きそうなくらいの距離で囁かれた。
0
お気に入りに追加
145
あなたにおすすめの小説
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~
焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。
美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。
スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。
これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語…
※DLsite様でCG集販売の予定あり
【R18】息子とすることになりました♡
みんくす
BL
【完結】イケメン息子×ガタイのいい父親が、オナニーをきっかけにセックスして恋人同士になる話。
近親相姦(息子×父)・ハート喘ぎ・濁点喘ぎあり。
章ごとに話を区切っている、短編シリーズとなっています。
最初から読んでいただけると、分かりやすいかと思います。
攻め:優人(ゆうと) 19歳
父親より小柄なものの、整った顔立ちをしているイケメンで周囲からの人気も高い。
だが父である和志に対して恋心と劣情を抱いているため、そんな周囲のことには興味がない。
受け:和志(かずし) 43歳
学生時代から筋トレが趣味で、ガタイがよく体毛も濃い。
元妻とは15年ほど前に離婚し、それ以来息子の優人と2人暮らし。
pixivにも投稿しています。
くまさんのマッサージ♡
はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。
2024.03.06
閲覧、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。
2024.03.10
完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m
今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。
2024.03.19
https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy
イベントページになります。
25日0時より開始です!
※補足
サークルスペースが確定いたしました。
一次創作2: え5
にて出展させていただいてます!
2024.10.28
11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。
2024.11.01
https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2
本日22時より、イベントが開催されます。
よろしければ遊びに来てください。
少年ペット契約
眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。
↑上記作品を知らなくても読めます。
小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。
趣味は布団でゴロゴロする事。
ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。
文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。
文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。
文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。
三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。
文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。
※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。
※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。
男の子たちの変態的な日常
M
BL
主人公の男の子が変態的な目に遭ったり、凌辱されたり、攻められたりするお話です。とにかくHな話が読みたい方向け。
※この作品はムーンライトノベルズにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる