やばい彼氏にご注意を

2.遡る事、一年前……

2-46

『っあぁぁぁ！！やっぱもう我慢できねぇ！！』

有太は、自分のズボンも降ろし始め、俺の身体を強引に後ろに向けさせフェンスに顔を押し当てられた。
眼鏡がずれて落ちそうになった。

『い、いでっ！！おい有太何すんだ、やめろ！』
『お前が煽ったのが悪いんだろ？オレは我慢してたのに！なんだよその顔、ヤバすぎ、エロすぎ』
『はっはぁ？おいっ！盛んなっ！や、めぇろぉぉっ！！』
空いてる手で必死に抵抗するも有太の力は半端ない。
『大丈夫、痛くしないから』
『いや絶対痛いからやめろ！こんな所・・・・じゃいやだっっ』

俺の必死の言葉にぴたりと動きが止まった。

(やっばっ……)

あ、あぁ…俺ってホントバカだ。何て事を。

『じゃあさ、今日オレんち来いよ』
下げていたズボンをあげなら言われた。
そうなるよな。俺のあの発言じゃそう言う展開になるよな……。
『っわ、わかった』そう言わざるを得ない。

あぁ俺はなんて言葉を言ってしまったんだ。
何もかも後悔……。
ついに色々な下調べが現実になるんだ。
覚悟を決めておかないといけないんだよな……。

有太から解放され、ナニ・・もされてないのに、脱力した身体。

午後からの授業なんて全く頭に入ることなくこの日初めてノートを一切取ることが出来なかった。