54 / 74
復習と出撃
しおりを挟む
ロイがお使いを終えてから、しばらく時間が経ちあらかた準備を済ませた二人は、ダレンから受け取った紙に書かれた集合場所の冒険者ギルドへ来ていた。
「サラさん達が来てませんけど、僕たちちょっと来るの早かったんじゃないですか?」
そう言いながらロイは、自分とウィルの中心に置かれている、酒のつまみを手に取って口に運ぶ。海独特の生臭みと塩辛さがクセになる乾物を、ロイは自分の手元に置かれた飲み物で胃に流し込む。
「んん~しょっぱい......でも美味しい!! ほら先生も食べてみてくださいよ。これ変な感じですけど美味しいですよ!!」
「オレは何度も食べているから味は知っている。そもそもコレはオレが頼んだものだろう」
まるで小動物が果実を食べる様に、つまみを食べるロイの姿を眺め、ウィルは呆れた様子でため息を吐く。
「お前は緊張感というものが全くないのだな」
そして呆れた様子のウィルも皿へ手を伸ばし、手頃なつまみを一つ手に取ると少しだけ齧った。つまみを齧った瞬間、木で燻した香りと海の独特な、それでいて豊かな香りが鼻を抜ける。
「でも緊張しすぎは良くないじゃないですか」
「お前は緊張し無さすぎだ」
「いやぁ僕も少しは緊張してますよ?」
そん感じで二人が話していると、見知った顔の3人組が冒険者ギルドの入り口から姿を現す。そして周囲を確認するそぶりを見せ、二人を発見すると手を上げながら近寄ってくる。
「よーお二人さん、来るの早いじゃん。もしかして暇してたのか?」
「こらデビット失礼だよ!! すみませんウィルさんロイさん......」
「ウィルさんこんばんわ。それにロイ君もこんばんわ。もうここにいるって事は、ちゃんと準備出来たのよね?」
ウィルとロイに近寄るや否や、三者三様の反応をする。そんな三人にロイは笑顔で挨拶をして、ウィルも軽く手をあげる。
そうして三人はウィルとロイが座ると、デビットはめざとくテーブルに置かれたつまみに気がつく。
「おっアチュナの乾物じゃん。すんませーん酒ください!!」
「ちょっとこれから重要な任務なんだから酒は我慢しなさい。ごめんなさい、今の注文キャンセルお願い」
「ちぇっ......まあ、しゃーねぇ水で我慢するか」
デビットは口をすぼめながらつまみを幾つか取ると、手を皿代わりにしてちょっとずつ食べる。
「ていうか結局、討伐隊に同行するのは俺たちだけなんだな」
デビットはそう言いながら辺りを見渡す。周囲にいるギルドマンのほとんどは、依頼帰りの報告をしているか、仲間内で酒を飲み交わしていた。
パッと見た限りでは五人以外には、荷物などを持って待機している者達は居ない。集合時間まで時間が幾分か空いているため、まだ来ていない者もいるかもしれない。しかし今の冒険ギルド内の感じを見るに、あまり期待はでき無さそうだとデビットは思った。
「まあ、従属契約って言うのがね......正直ロイさんが名乗りを上げなかったら、俺たちも志願しなかったと思うし」
「あの天下の王国騎士団様が......ある程度は荒事に心得があるとはいえ、俺らみたいな素人にこんな重要な依頼をするってとこが怪しさ満点だしよな。改めて思ったけどよ......これ絶対にウラがあるだろ」
どうやら二人は今回の依頼には、あまり乗り気では無さそうだと見える。それも当然だとウィルも同調する。
「えーでも先生は結構乗り気ですよね?」
「あら、そうなの? ウィルさんって結構、面倒ごとを避けてるイメージがあるんだけど」
ロイの発言にサラも興味津々にウィルの顔を見る。だがウィルの表情は初めて会った時と同様に、感情の読み取れない無機質な表情でつまみを齧っている。
「興味がない......といえば嘘になるな。王国騎士団員を複数相手に生き残り、あまつさえ裏をかくその計画性。そんな強者と一度は手合わせしてみたいと思っただけだ」
「思っただけだって......結構血気盛んなのね~。ロイ君ももしかして戦ってみたいの?」
サラはなんのけなしに問いかけるが、ロイの暗い表情から、それが失言だったことに直ぐ気がつく。
「あーっと、言いにくかったら無理に言わなくても良いわよ?」
「いえ、サラさん達にはいろいろ迷惑をおかけしてますので、僕だけ隠し事するのは失礼になっちゃいます」
そうしてロイは手元に置かれたコップの水で口を潤すと、ポツポツと話した。自分の旅の目的、その暗い過去を......
・
・
・
ロイの話を聞いた三人は、ロイの壮絶な過去を聞き暗い気持ちになってしまう。そしてその話をする原因となったサラは、自らの軽率な発言を悔いた。
「ロイ君ごめんなさいね。そんな辛いことがあるなんて知らなかったとはいえ、ロイ君の事を何も考えず踏み込んでしまったわ」
「いえ、僕は皆さんに感謝することはあっても、怒るなんてしませんよ!!」
そう笑いながら話すが、それは誰からみても空元気である事は明白だった。だが三人はそれを敢えて指摘しない。空元気な表情の奥......ロイの目に宿る覚悟を目の当たりにし、そんなことをする事は野暮だと思ったからである。
「そう、わかったわ。でもねロイ君」
サラはロイの目を真っ直ぐ、そして真剣な顔で見つめながら忠告をする。
「復讐は必ずしも成就するとは限らないわ。それどころかロイ君の心を、大きく傷つける可能性だってあり得る。それをちゃんと理解しなきゃだめよ」
「そうだね。俺も復讐は何も生まない......とは思わないけど、それが唯一の正解だとも思わない」
ダレンはサラの発言に頷きながら、諭す様にロイへ話す。そんな二人の言葉を聞いたロイは、少し考えると大きく頷く。
「はい、心に留めておきます」
「そう、なら良いわ。無茶だけはダメよ?」
その言葉を最後にサラはテーブルを挟んで体を伸ばすと、ロイの頭を笑顔で撫でる。ロイは少し恥ずかしそうに顔を赤くして、その姿を見た四人はおもしろそうに笑った。
そうして五人が交流を深めていると、冒険者ギルドの入り口が勢いよく開き騎士団が数人入ってきた。
「勇敢なギルドマン諸君。出撃の時間となった。志願した者達は表の馬車へ乗ってくれ!!」
先日この冒険者ギルドで宣誓をしていた騎士団員が、これまた先日同様に異様に響く大声で志願者の収集を行なった。
「さあ、時間だね。みんな準備はいいね?」
「ええ、大丈夫よ」「おう!!」
ダレンの確認に反応する同じチームの二人。そしてロイとウィルの二人も各自、出撃の確認を始める。
「ロイ。覚悟はできたか?」
「はい先生!! ロイ・カルウェズいつでも行けます!!」
「わかった......ダレン、こちらも問題ない」
こうして五人は王国騎士団が用意した馬車へ乗り“虎牙の剣鬼”討伐に向かった。
「サラさん達が来てませんけど、僕たちちょっと来るの早かったんじゃないですか?」
そう言いながらロイは、自分とウィルの中心に置かれている、酒のつまみを手に取って口に運ぶ。海独特の生臭みと塩辛さがクセになる乾物を、ロイは自分の手元に置かれた飲み物で胃に流し込む。
「んん~しょっぱい......でも美味しい!! ほら先生も食べてみてくださいよ。これ変な感じですけど美味しいですよ!!」
「オレは何度も食べているから味は知っている。そもそもコレはオレが頼んだものだろう」
まるで小動物が果実を食べる様に、つまみを食べるロイの姿を眺め、ウィルは呆れた様子でため息を吐く。
「お前は緊張感というものが全くないのだな」
そして呆れた様子のウィルも皿へ手を伸ばし、手頃なつまみを一つ手に取ると少しだけ齧った。つまみを齧った瞬間、木で燻した香りと海の独特な、それでいて豊かな香りが鼻を抜ける。
「でも緊張しすぎは良くないじゃないですか」
「お前は緊張し無さすぎだ」
「いやぁ僕も少しは緊張してますよ?」
そん感じで二人が話していると、見知った顔の3人組が冒険者ギルドの入り口から姿を現す。そして周囲を確認するそぶりを見せ、二人を発見すると手を上げながら近寄ってくる。
「よーお二人さん、来るの早いじゃん。もしかして暇してたのか?」
「こらデビット失礼だよ!! すみませんウィルさんロイさん......」
「ウィルさんこんばんわ。それにロイ君もこんばんわ。もうここにいるって事は、ちゃんと準備出来たのよね?」
ウィルとロイに近寄るや否や、三者三様の反応をする。そんな三人にロイは笑顔で挨拶をして、ウィルも軽く手をあげる。
そうして三人はウィルとロイが座ると、デビットはめざとくテーブルに置かれたつまみに気がつく。
「おっアチュナの乾物じゃん。すんませーん酒ください!!」
「ちょっとこれから重要な任務なんだから酒は我慢しなさい。ごめんなさい、今の注文キャンセルお願い」
「ちぇっ......まあ、しゃーねぇ水で我慢するか」
デビットは口をすぼめながらつまみを幾つか取ると、手を皿代わりにしてちょっとずつ食べる。
「ていうか結局、討伐隊に同行するのは俺たちだけなんだな」
デビットはそう言いながら辺りを見渡す。周囲にいるギルドマンのほとんどは、依頼帰りの報告をしているか、仲間内で酒を飲み交わしていた。
パッと見た限りでは五人以外には、荷物などを持って待機している者達は居ない。集合時間まで時間が幾分か空いているため、まだ来ていない者もいるかもしれない。しかし今の冒険ギルド内の感じを見るに、あまり期待はでき無さそうだとデビットは思った。
「まあ、従属契約って言うのがね......正直ロイさんが名乗りを上げなかったら、俺たちも志願しなかったと思うし」
「あの天下の王国騎士団様が......ある程度は荒事に心得があるとはいえ、俺らみたいな素人にこんな重要な依頼をするってとこが怪しさ満点だしよな。改めて思ったけどよ......これ絶対にウラがあるだろ」
どうやら二人は今回の依頼には、あまり乗り気では無さそうだと見える。それも当然だとウィルも同調する。
「えーでも先生は結構乗り気ですよね?」
「あら、そうなの? ウィルさんって結構、面倒ごとを避けてるイメージがあるんだけど」
ロイの発言にサラも興味津々にウィルの顔を見る。だがウィルの表情は初めて会った時と同様に、感情の読み取れない無機質な表情でつまみを齧っている。
「興味がない......といえば嘘になるな。王国騎士団員を複数相手に生き残り、あまつさえ裏をかくその計画性。そんな強者と一度は手合わせしてみたいと思っただけだ」
「思っただけだって......結構血気盛んなのね~。ロイ君ももしかして戦ってみたいの?」
サラはなんのけなしに問いかけるが、ロイの暗い表情から、それが失言だったことに直ぐ気がつく。
「あーっと、言いにくかったら無理に言わなくても良いわよ?」
「いえ、サラさん達にはいろいろ迷惑をおかけしてますので、僕だけ隠し事するのは失礼になっちゃいます」
そうしてロイは手元に置かれたコップの水で口を潤すと、ポツポツと話した。自分の旅の目的、その暗い過去を......
・
・
・
ロイの話を聞いた三人は、ロイの壮絶な過去を聞き暗い気持ちになってしまう。そしてその話をする原因となったサラは、自らの軽率な発言を悔いた。
「ロイ君ごめんなさいね。そんな辛いことがあるなんて知らなかったとはいえ、ロイ君の事を何も考えず踏み込んでしまったわ」
「いえ、僕は皆さんに感謝することはあっても、怒るなんてしませんよ!!」
そう笑いながら話すが、それは誰からみても空元気である事は明白だった。だが三人はそれを敢えて指摘しない。空元気な表情の奥......ロイの目に宿る覚悟を目の当たりにし、そんなことをする事は野暮だと思ったからである。
「そう、わかったわ。でもねロイ君」
サラはロイの目を真っ直ぐ、そして真剣な顔で見つめながら忠告をする。
「復讐は必ずしも成就するとは限らないわ。それどころかロイ君の心を、大きく傷つける可能性だってあり得る。それをちゃんと理解しなきゃだめよ」
「そうだね。俺も復讐は何も生まない......とは思わないけど、それが唯一の正解だとも思わない」
ダレンはサラの発言に頷きながら、諭す様にロイへ話す。そんな二人の言葉を聞いたロイは、少し考えると大きく頷く。
「はい、心に留めておきます」
「そう、なら良いわ。無茶だけはダメよ?」
その言葉を最後にサラはテーブルを挟んで体を伸ばすと、ロイの頭を笑顔で撫でる。ロイは少し恥ずかしそうに顔を赤くして、その姿を見た四人はおもしろそうに笑った。
そうして五人が交流を深めていると、冒険者ギルドの入り口が勢いよく開き騎士団が数人入ってきた。
「勇敢なギルドマン諸君。出撃の時間となった。志願した者達は表の馬車へ乗ってくれ!!」
先日この冒険者ギルドで宣誓をしていた騎士団員が、これまた先日同様に異様に響く大声で志願者の収集を行なった。
「さあ、時間だね。みんな準備はいいね?」
「ええ、大丈夫よ」「おう!!」
ダレンの確認に反応する同じチームの二人。そしてロイとウィルの二人も各自、出撃の確認を始める。
「ロイ。覚悟はできたか?」
「はい先生!! ロイ・カルウェズいつでも行けます!!」
「わかった......ダレン、こちらも問題ない」
こうして五人は王国騎士団が用意した馬車へ乗り“虎牙の剣鬼”討伐に向かった。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
INNER NAUTS(インナーノーツ) 〜精神と異界の航海者〜
SunYoh
SF
ーー22世紀半ばーー
魂の源とされる精神世界「インナースペース」……その次元から無尽蔵のエネルギーを得ることを可能にした代償に、さまざまな災害や心身への未知の脅威が発生していた。
「インナーノーツ」は、時空を超越する船<アマテラス>を駆り、脅威の解消に「インナースペース」へ挑む。
<第一章 「誘い」>
粗筋
余剰次元活動艇<アマテラス>の最終試験となった有人起動試験は、原因不明のトラブルに見舞われ、中断を余儀なくされたが、同じ頃、「インナーノーツ」が所属する研究機関で保護していた少女「亜夢」にもまた異変が起こっていた……5年もの間、眠り続けていた彼女の深層無意識の中で何かが目覚めようとしている。
「インナースペース」のエネルギーを解放する特異な能力を秘めた亜夢の目覚めは、即ち、「インナースペース」のみならず、物質世界である「現象界(この世)」にも甚大な被害をもたらす可能性がある。
ーー亜夢が目覚める前に、この脅威を解消するーー
「インナーノーツ」は、この使命を胸に<アマテラス>を駆り、未知なる世界「インナースペース」へと旅立つ!
そこで彼らを待ち受けていたものとは……
※この物語はフィクションです。実際の国や団体などとは関係ありません。
※SFジャンルですが殆ど空想科学です。
※セルフレイティングに関して、若干抵触する可能性がある表現が含まれます。
※「小説家になろう」、「ノベルアップ+」でも連載中
※スピリチュアル系の内容を含みますが、特定の宗教団体等とは一切関係無く、布教、勧誘等を目的とした作品ではありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる