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11章 新たな生活
144話 俺
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窓から外を眺めていると窓にアリサが映り、ある事を思い出した
【そう言えば転生してから自分の顔見てない…! 髪の色位しか分からなかったなぁ…】
窓を良く良く見てみると自分の顔が映し出された
【おぉ…! …本当に女顔! 最悪だよ! それに髪も長い! 女か!】
レンゼが見たのは金と茶が混ざった様な色の脇の下辺りまで伸びていた髪、童顔で少女の様な顔付きの前世で言う所の小1位の身長の子供だった
【17なのに…ライズリックさん…これ、本当にどれだけ頑張っても精々物凄く身長の低い12歳位にしか見えないよ…】
己の身長の低さに項垂れると目の前で影が揺れた
(ん?)
顔を上げるとアリサが心配そうにレンゼを見詰めていた
(何?)
アリサは紙に字を書き、レンゼに見せる。2年以上もの歳月を掛けて行ってきたその行為は洗練されており、普通に書いて10文字につき平均5秒、片手で紙とペンを持ったまま書いて12秒で書き表せる様になっていた
『なんか窓見た後にガッカリしてたからどうしたのかな? って思ったの』
(ただ…自分の容姿に気付いただけだ…)
レンゼが落ち込み気味に笑うとアリサはレンゼの頭を撫でた
『大丈夫よ。例え背は小さくてもあんたの心は普通よりもおおきいんだから』
(小さい言うな!)
大きな声を張り上げて殴るが軽々と受け止められ、肩の力が抜けてしまった
【力も弱くなってるし…本物の女みたいじゃねぇか!】
拳を下ろすと大きく溜め息を吐いた
【今までの筋トレの意味…】
両膝を着くと目の前に紙が提示された
『朝ご飯作って来るけど食べる?』
頭を縦に降るとアリサは部屋を出て行った
【もっと格好いい顔が良かった…こんな可愛らしい顔じゃ無くて…! あぁ…シルビアに感謝だな…男として接してくれてたし…今更だけど。それに最初のあの強姦男が俺を見て舌舐め摺りしたのってそれで…うわぁぁ…】
男の娘だった事に…その上17なのに小1レベルの身長だった事に血涙を流したくなったが中々出る物でも無いのでその感情だけが残った
もぐもぐ…
レンゼはジーッとアリサの隣に座っている目の前の女性を睨み付けている
しかし目が合うと、途端に顔を青くして料理に目を向けた
【なんでこの女が一緒に…】
再び目を向けると女性は笑顔でアリサに抱き着いており、アリサは非常に食べにくそうにしていた
【アベル達は帰ったのにこの女はなんで帰ってないんだよ…】
数分後…
ご飯を食べ終わると椅子から降りて女性を警戒しつつ自分の部屋に戻った
【何も変わってないな…良かったぁ…】
ホッと安堵の息を吐くと開けられない様にドアに凭れて座り込んだ
【魔法…ファンタジーで良くある設定だよな。神もそうだけど…この世界には代わりに魔術があるし神は…居るのかイマイチ分からないけど…その魔法…何を唱えるんだ!】
頭を掻き毟っていると、途端に手が止まり米神から汗が滴り落ちた
【誰かが近付いて来る…!】
それと同時に頭痛が起こった
【痛ぇ…! 一体…!?】
頭痛に顔を歪めて目を瞑ると頭痛が治まった
(良かっ…良くない! ここって前にも…)
レンゼが目を開けると辺り一面に白い世界が広がり、白以外は何も無かった
(なんでまたここに…?)
漸く話せるな
突然後ろから聞こえて来た声に驚き、自分の耳に触れて満面の笑みを浮かべた
(よっしゃ! 聴力戻ったぁぁ!)
戻ってねぇよ
再び後ろから笑う様に聞こえて来た声にジト目で振り向いた
そこには先程見付けた自分が裸でニヒっと笑った
(お前誰?)
俺? 俺はお前
レンゼは頬を引き攣らせた
(それならここに居る俺は誰なんですかぁ? 俺さん?)
ハァ…俺の来世はこんななのかよ…
(ちょっと待てよ。俺の前世は田中逃志って言う日本人だ。俺さんは少し勘違いしてるんじゃないか?)
とにかくお前は俺、俺はお前。今まで同じ時を同じ体で生きてきた所謂、運命共同体だ
(とにかくで終わらせたら駄目だろ。教えてくれよ。お前が誰で、なんで俺がお前の来世なのか)
時が来れば話す。記憶の端にでも置いておけ
レンゼは『俺』の言葉に首を傾げるしか出来なかった
シェム・ハ・メフォラシュ
(何処かで聞いた事のある様な…)
じゃあな。俺
(あっ…おい! なんでそれを知ってるんだよ!)
連れて行け
『俺』がそう呟くとレンゼは影に覆われた
(なんだ!?)
突然左右から壁が現れ、ゴゴゴ…と音を立てて近付いて来る
(扉!? 前回は小さなドアだったのに!? 今回はこんな重々しいの!?)
じゃあな
ガコンッ!
【そう言えば転生してから自分の顔見てない…! 髪の色位しか分からなかったなぁ…】
窓を良く良く見てみると自分の顔が映し出された
【おぉ…! …本当に女顔! 最悪だよ! それに髪も長い! 女か!】
レンゼが見たのは金と茶が混ざった様な色の脇の下辺りまで伸びていた髪、童顔で少女の様な顔付きの前世で言う所の小1位の身長の子供だった
【17なのに…ライズリックさん…これ、本当にどれだけ頑張っても精々物凄く身長の低い12歳位にしか見えないよ…】
己の身長の低さに項垂れると目の前で影が揺れた
(ん?)
顔を上げるとアリサが心配そうにレンゼを見詰めていた
(何?)
アリサは紙に字を書き、レンゼに見せる。2年以上もの歳月を掛けて行ってきたその行為は洗練されており、普通に書いて10文字につき平均5秒、片手で紙とペンを持ったまま書いて12秒で書き表せる様になっていた
『なんか窓見た後にガッカリしてたからどうしたのかな? って思ったの』
(ただ…自分の容姿に気付いただけだ…)
レンゼが落ち込み気味に笑うとアリサはレンゼの頭を撫でた
『大丈夫よ。例え背は小さくてもあんたの心は普通よりもおおきいんだから』
(小さい言うな!)
大きな声を張り上げて殴るが軽々と受け止められ、肩の力が抜けてしまった
【力も弱くなってるし…本物の女みたいじゃねぇか!】
拳を下ろすと大きく溜め息を吐いた
【今までの筋トレの意味…】
両膝を着くと目の前に紙が提示された
『朝ご飯作って来るけど食べる?』
頭を縦に降るとアリサは部屋を出て行った
【もっと格好いい顔が良かった…こんな可愛らしい顔じゃ無くて…! あぁ…シルビアに感謝だな…男として接してくれてたし…今更だけど。それに最初のあの強姦男が俺を見て舌舐め摺りしたのってそれで…うわぁぁ…】
男の娘だった事に…その上17なのに小1レベルの身長だった事に血涙を流したくなったが中々出る物でも無いのでその感情だけが残った
もぐもぐ…
レンゼはジーッとアリサの隣に座っている目の前の女性を睨み付けている
しかし目が合うと、途端に顔を青くして料理に目を向けた
【なんでこの女が一緒に…】
再び目を向けると女性は笑顔でアリサに抱き着いており、アリサは非常に食べにくそうにしていた
【アベル達は帰ったのにこの女はなんで帰ってないんだよ…】
数分後…
ご飯を食べ終わると椅子から降りて女性を警戒しつつ自分の部屋に戻った
【何も変わってないな…良かったぁ…】
ホッと安堵の息を吐くと開けられない様にドアに凭れて座り込んだ
【魔法…ファンタジーで良くある設定だよな。神もそうだけど…この世界には代わりに魔術があるし神は…居るのかイマイチ分からないけど…その魔法…何を唱えるんだ!】
頭を掻き毟っていると、途端に手が止まり米神から汗が滴り落ちた
【誰かが近付いて来る…!】
それと同時に頭痛が起こった
【痛ぇ…! 一体…!?】
頭痛に顔を歪めて目を瞑ると頭痛が治まった
(良かっ…良くない! ここって前にも…)
レンゼが目を開けると辺り一面に白い世界が広がり、白以外は何も無かった
(なんでまたここに…?)
漸く話せるな
突然後ろから聞こえて来た声に驚き、自分の耳に触れて満面の笑みを浮かべた
(よっしゃ! 聴力戻ったぁぁ!)
戻ってねぇよ
再び後ろから笑う様に聞こえて来た声にジト目で振り向いた
そこには先程見付けた自分が裸でニヒっと笑った
(お前誰?)
俺? 俺はお前
レンゼは頬を引き攣らせた
(それならここに居る俺は誰なんですかぁ? 俺さん?)
ハァ…俺の来世はこんななのかよ…
(ちょっと待てよ。俺の前世は田中逃志って言う日本人だ。俺さんは少し勘違いしてるんじゃないか?)
とにかくお前は俺、俺はお前。今まで同じ時を同じ体で生きてきた所謂、運命共同体だ
(とにかくで終わらせたら駄目だろ。教えてくれよ。お前が誰で、なんで俺がお前の来世なのか)
時が来れば話す。記憶の端にでも置いておけ
レンゼは『俺』の言葉に首を傾げるしか出来なかった
シェム・ハ・メフォラシュ
(何処かで聞いた事のある様な…)
じゃあな。俺
(あっ…おい! なんでそれを知ってるんだよ!)
連れて行け
『俺』がそう呟くとレンゼは影に覆われた
(なんだ!?)
突然左右から壁が現れ、ゴゴゴ…と音を立てて近付いて来る
(扉!? 前回は小さなドアだったのに!? 今回はこんな重々しいの!?)
じゃあな
ガコンッ!
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