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2章 復讐の土台作り
18話 3属性成功!
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擽りの刑に処せられてから1時間ほど経った頃…
「うう…ん?」
レンゼが目を覚ますとアリサとケインの顔が視界に映った
「あれ? こんな所で何を?」
「そんな事より何かやる事があったんじゃないのか?」
「え~と…そうそう! 破壊と治癒の魔術だ!」
レンゼが魔術式を書こうとして木の枝を探し始めると魔術式を見付けた
「あれ? これケイン達が書いたの?」
「まあ、そんな所だ」
「はい! 書いたから擽らせて!」
アリサが手を挙げて叫ぶとレンゼは大きく息を吸った
「い・や・だ!」
レンゼが魔術式に暗示の文字を入れようとすると後ろから抱き着かれた
「お願い~! なんでもしてあげるから~!」
「それじゃあ俺を擽らないで」
「それは無理」
レンゼはアリサが何かを言っているが無視して再び魔術式に集中した
(破壊属性にするとして何にする? 例えば爆発? いや、どれだけ被害が出るか分からない、だったら何にすれば…)
レンゼは頭を捻って破壊属性に出てきそうな物を思い浮かべる
(あっ…被害の少なそうなのあった)
レンゼは自分の指先をペロッと舐めて風向きを確認した
(弱いな…)
レンゼは魔術式の端に描いてあった石の絵を消してその上に新たに風の絵を描いた
(いけっ!)
レンゼが魔力を練ってから魔術式に両手を置く
すると魔術式は青く発光して中心からレンゼ達に向かって目が開けれない程度の風を起こすことに成功した
(よし! …破壊できてないけどこれって何属性?)
そんな事を考えながら分からなかったので破壊属性と言う事にしておいて治癒属性を試そうと思った
「ちょっと家に戻る!」
「お、おい!」
「私も!」
3人でアリサの家に戻るとキッチンに誰もいない事を確認してそっと忍び足で入っていく
「何をするの?」
アリサが小声で喋るとレンゼも話し出した
「料理する時に使う包丁あるだろ? あれで自分の指先を1回切る」
「「!?」」
2人は驚いて一瞬動きを止めたがレンゼが包丁を手にすると我に返った
「ダメ~!」
「やめろっ!」
2人が止めに入った時にはもう遅かった
プシュッ
「さっ、戻ろう」
レンゼが慎重に進んで家の外に出ようとドアを開けると目の前にアリシアがいて、立ち止まった
「あら、どこに行くの?」
「少し遊びに…」
「…それなら良いわ」
アリシアがリビングの方に行くと首を傾げる
(何か変だった気が……気のせいか! それより早く治癒属性を!)
レンゼは走って魔術式の所に駆け寄った
(治癒属性…治す力だからどうすれば良いんだ?)
とにかくレンゼは魔術式の中心に屈んで切っていない方の指で何かを書き始めた
「よし!」
レンゼは指を切った方は地面に付けられないので左手の魔力を右手に流すように合掌する
「ぐわっ!」
すると突然左手に激しい痛みが伴う
(早く…)
レンゼは右手を中心に置いて魔力を流す
すると魔術式が青く光り、レンゼの指から止血され、目でも分かるように指の怪我が治っていく
その時レンゼは不意に口角を上げていた
(なんかムズムズするな…)
指を掻きたくなる衝動に駆られるがなんとか我慢した
暫くすると光が収まり、指が完治していて、成功したのが分かった
(よし! 魔術の使い方は分かった…初歩だけど…これでも充分に使える!)
レンゼは喜びに打ち震えて家に戻った
「あれ? 2人は何をしてるの?」
未だに2人はキッチンの所でへなへなと座っていた
レンゼは首を傾げると部屋に戻って本を取ると本の階段へ向かった
(あの本を直さなくちゃいけないし、他には何に使えるのか試してみたいな。それなら早く復讐も…)
拳を握ってレンゼは階段へ駆け出した
レンゼはそう言えば最後までは読んでいない事を思い出した
パラパラと捲って読んでいない所に達すると読み始めた
パタンッ
(魔術にはそれぞれの専門役職があってそれぞれ戦いに駆り出される魔術師、怪我をした戦闘員を回復させる慰術師、そして最後に道具を開発、金属を錬成など、様々な仕事がある。極稀に戦闘員として派遣される事もある錬金術師の3つの役職がある
この魔力を行使するこの3つから選んでいかないとな
まず復讐するから相手が何人いるかも分からない、だったら怪我は必須と考えて慰術師からは学ぶ事はあると考えて良いだろう
後は…道具の開発…って事はこれはそこまで魔力を使わないのか? 一応魔力は治癒の為に残しておきたいから魔術師は却下だ。つまり後はこの2つから学べば良いだろう
錬金術師って言っても極稀に戦闘員として派遣される事もあるらしいからな…)
そうして錬金術師の本を探すため更に下に降りていった
「お、あった、え~と…『錬金術の基本』…か。これは1巻だけみたいだな」
レンゼは次に階段を上がっていきア行の所まで登ってくるとイ段の所で止まって本を探し始めた
「あった…『慰術の基本』…これも1巻だけか」
そしてレンゼは階段の所のドアを閉めると部屋に戻った
「さ、読み始めるか」
レンゼはベッドを背凭れに座り込んだ
「うう…ん?」
レンゼが目を覚ますとアリサとケインの顔が視界に映った
「あれ? こんな所で何を?」
「そんな事より何かやる事があったんじゃないのか?」
「え~と…そうそう! 破壊と治癒の魔術だ!」
レンゼが魔術式を書こうとして木の枝を探し始めると魔術式を見付けた
「あれ? これケイン達が書いたの?」
「まあ、そんな所だ」
「はい! 書いたから擽らせて!」
アリサが手を挙げて叫ぶとレンゼは大きく息を吸った
「い・や・だ!」
レンゼが魔術式に暗示の文字を入れようとすると後ろから抱き着かれた
「お願い~! なんでもしてあげるから~!」
「それじゃあ俺を擽らないで」
「それは無理」
レンゼはアリサが何かを言っているが無視して再び魔術式に集中した
(破壊属性にするとして何にする? 例えば爆発? いや、どれだけ被害が出るか分からない、だったら何にすれば…)
レンゼは頭を捻って破壊属性に出てきそうな物を思い浮かべる
(あっ…被害の少なそうなのあった)
レンゼは自分の指先をペロッと舐めて風向きを確認した
(弱いな…)
レンゼは魔術式の端に描いてあった石の絵を消してその上に新たに風の絵を描いた
(いけっ!)
レンゼが魔力を練ってから魔術式に両手を置く
すると魔術式は青く発光して中心からレンゼ達に向かって目が開けれない程度の風を起こすことに成功した
(よし! …破壊できてないけどこれって何属性?)
そんな事を考えながら分からなかったので破壊属性と言う事にしておいて治癒属性を試そうと思った
「ちょっと家に戻る!」
「お、おい!」
「私も!」
3人でアリサの家に戻るとキッチンに誰もいない事を確認してそっと忍び足で入っていく
「何をするの?」
アリサが小声で喋るとレンゼも話し出した
「料理する時に使う包丁あるだろ? あれで自分の指先を1回切る」
「「!?」」
2人は驚いて一瞬動きを止めたがレンゼが包丁を手にすると我に返った
「ダメ~!」
「やめろっ!」
2人が止めに入った時にはもう遅かった
プシュッ
「さっ、戻ろう」
レンゼが慎重に進んで家の外に出ようとドアを開けると目の前にアリシアがいて、立ち止まった
「あら、どこに行くの?」
「少し遊びに…」
「…それなら良いわ」
アリシアがリビングの方に行くと首を傾げる
(何か変だった気が……気のせいか! それより早く治癒属性を!)
レンゼは走って魔術式の所に駆け寄った
(治癒属性…治す力だからどうすれば良いんだ?)
とにかくレンゼは魔術式の中心に屈んで切っていない方の指で何かを書き始めた
「よし!」
レンゼは指を切った方は地面に付けられないので左手の魔力を右手に流すように合掌する
「ぐわっ!」
すると突然左手に激しい痛みが伴う
(早く…)
レンゼは右手を中心に置いて魔力を流す
すると魔術式が青く光り、レンゼの指から止血され、目でも分かるように指の怪我が治っていく
その時レンゼは不意に口角を上げていた
(なんかムズムズするな…)
指を掻きたくなる衝動に駆られるがなんとか我慢した
暫くすると光が収まり、指が完治していて、成功したのが分かった
(よし! 魔術の使い方は分かった…初歩だけど…これでも充分に使える!)
レンゼは喜びに打ち震えて家に戻った
「あれ? 2人は何をしてるの?」
未だに2人はキッチンの所でへなへなと座っていた
レンゼは首を傾げると部屋に戻って本を取ると本の階段へ向かった
(あの本を直さなくちゃいけないし、他には何に使えるのか試してみたいな。それなら早く復讐も…)
拳を握ってレンゼは階段へ駆け出した
レンゼはそう言えば最後までは読んでいない事を思い出した
パラパラと捲って読んでいない所に達すると読み始めた
パタンッ
(魔術にはそれぞれの専門役職があってそれぞれ戦いに駆り出される魔術師、怪我をした戦闘員を回復させる慰術師、そして最後に道具を開発、金属を錬成など、様々な仕事がある。極稀に戦闘員として派遣される事もある錬金術師の3つの役職がある
この魔力を行使するこの3つから選んでいかないとな
まず復讐するから相手が何人いるかも分からない、だったら怪我は必須と考えて慰術師からは学ぶ事はあると考えて良いだろう
後は…道具の開発…って事はこれはそこまで魔力を使わないのか? 一応魔力は治癒の為に残しておきたいから魔術師は却下だ。つまり後はこの2つから学べば良いだろう
錬金術師って言っても極稀に戦闘員として派遣される事もあるらしいからな…)
そうして錬金術師の本を探すため更に下に降りていった
「お、あった、え~と…『錬金術の基本』…か。これは1巻だけみたいだな」
レンゼは次に階段を上がっていきア行の所まで登ってくるとイ段の所で止まって本を探し始めた
「あった…『慰術の基本』…これも1巻だけか」
そしてレンゼは階段の所のドアを閉めると部屋に戻った
「さ、読み始めるか」
レンゼはベッドを背凭れに座り込んだ
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