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10章 妖精界での冒険
124話VSフリート5
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リーナは先程から目にも見えない速さの攻撃を直感で避けていた
「はあ…はあ…後何分!?」
【後1分!頑張って!】
「わ、分かった~!」
リーナはまたもや直感で左に避けて、次は上へ、右へ、しゃがんで、また右へ、と次々と避けていった
「うっ!?」
リーナはいきなりフラッと倒れてしまった
「ふふ~、流石の神様でも人間の体じゃ血が無くなったら動けないもんね~」
フリートはじわりじわりと近づいてくる
(後何秒!?)
【後25秒!】
(25…24…23…)
リーナは近づいてくるフリートを見ながら1秒、また1秒と数字を数える
「ねえ、いい加減諦めたら?」
フリートは触手の1本をリーナの四肢に突き刺した…
「っ!」
リーナの両足と右腕の刺された部分から血が流れる
(18…17…)
「でも1度神様の悲鳴も聞いてみたいな~」
フリートはリーナの髪を掴んで自分の顔の高さまで持ち上げた
(9…8…7…)
「うわ~、血の気が全く無いって言っても過言じゃないね」
リーナ(レイン)の顔は血が抜けきって、右腕の千切れ目からも血が流れ落ちなくなっている
(3…2…1…来た!)
「じゃあバイバイ」
リーナがそう言うとピカッと光り呪術が解け出した
「なっ!まさか…!」
フリートはリーナを蹴り飛ばした
だがそこは運良くメル達が集まっていた場所だった
ドサッ
「お兄ちゃん!」
「レインくん!」
「「レイン!」」
【主人!】
メル、ハミ、サツキとメイト、そしてクサナギが一斉にレインに駆け寄った
(じゃあレインくん後はよろしくね)
リーナは頭の中でレインとバトンタッチして入れ換わった
「ちょっとハミ!あなたお兄ちゃんを元に戻せたんだから傷も元に戻せるでしょ!?」
「そうみたい!待ってねレインくん!」
ハミはすぐにレインの傷口へ行きそこに触れる
するとポワッと小さな光の玉がレインの傷口へ癒着する
その癒着した場所が蠢き、徐々に腕の形を構成していき、最後には元に戻り、次は腹を治した
「はあ…はあ…」
レインが息を切らしているとサツキがレインの頭にポンッと手を置いた
「後は任せろ」
サツキがニコッと笑いかけるとレインもニコッと弱々しく笑い眠りに着いた
「さて、覚悟は出来てるんだろ?」
レインは妖精達に任せてメル、サツキ、ハミ、メイトの順に横に並んでフリートの前に立ちはだかった
「チッ、流石にこれは分が悪いか…」
フリートが去ろうとするとメルが一瞬で詰め寄り
「お兄ちゃんを痛め付けた分ちゃんと払って貰うからね?」
メルがニコッと笑うとフリートはゾッと顔を真っ青にした
「私に触れるなぁ!」
フリートがメルを背負い投げると今度はサツキが蹴りに来たのでスッとミズチの触手で相手をさせてサツキは避ける一方だ
そして、その間にメルが再びフリートの頭の後ろへ来て蹴りをぶちかまし、ドンッと鈍い音がそこら中に聞こえた
「いった~、いい加減にしないと怒っちゃうよ?」
その瞬間フリートから物凄い量の殺気が溢れ出てきて全員一瞬ビクリと肩を震わせた
「じゃあね~」
フリートはミズチの触手で全員の胸を一刺しした
ドサドサドサッ
メル達はその場に倒れて目を閉じてしまった
「ふう、良かった良かった…」
「何が良かったんだ?」
フリートが唐突に後ろから声を掛けられ驚いて飛び退いたがメイトに乗られて首を折られた
「はぁぁぁ、ぐ、ぐるじ~」
「メイト流石に元に戻してやれ」
フリートは段々青筋が額に浮き出てきて白目を向いて気絶しかけている
「ちょっと待てよ…」
ゴキッ
メイトはフリートの首をしっかりと元に戻した
その時にはもうフリートは泡を吹いて気絶していた
「とにかく拘束しましょ」
メルは掌から魔力で作った糸を造りだし、フリートを拘束した
「はあ…はあ…後何分!?」
【後1分!頑張って!】
「わ、分かった~!」
リーナはまたもや直感で左に避けて、次は上へ、右へ、しゃがんで、また右へ、と次々と避けていった
「うっ!?」
リーナはいきなりフラッと倒れてしまった
「ふふ~、流石の神様でも人間の体じゃ血が無くなったら動けないもんね~」
フリートはじわりじわりと近づいてくる
(後何秒!?)
【後25秒!】
(25…24…23…)
リーナは近づいてくるフリートを見ながら1秒、また1秒と数字を数える
「ねえ、いい加減諦めたら?」
フリートは触手の1本をリーナの四肢に突き刺した…
「っ!」
リーナの両足と右腕の刺された部分から血が流れる
(18…17…)
「でも1度神様の悲鳴も聞いてみたいな~」
フリートはリーナの髪を掴んで自分の顔の高さまで持ち上げた
(9…8…7…)
「うわ~、血の気が全く無いって言っても過言じゃないね」
リーナ(レイン)の顔は血が抜けきって、右腕の千切れ目からも血が流れ落ちなくなっている
(3…2…1…来た!)
「じゃあバイバイ」
リーナがそう言うとピカッと光り呪術が解け出した
「なっ!まさか…!」
フリートはリーナを蹴り飛ばした
だがそこは運良くメル達が集まっていた場所だった
ドサッ
「お兄ちゃん!」
「レインくん!」
「「レイン!」」
【主人!】
メル、ハミ、サツキとメイト、そしてクサナギが一斉にレインに駆け寄った
(じゃあレインくん後はよろしくね)
リーナは頭の中でレインとバトンタッチして入れ換わった
「ちょっとハミ!あなたお兄ちゃんを元に戻せたんだから傷も元に戻せるでしょ!?」
「そうみたい!待ってねレインくん!」
ハミはすぐにレインの傷口へ行きそこに触れる
するとポワッと小さな光の玉がレインの傷口へ癒着する
その癒着した場所が蠢き、徐々に腕の形を構成していき、最後には元に戻り、次は腹を治した
「はあ…はあ…」
レインが息を切らしているとサツキがレインの頭にポンッと手を置いた
「後は任せろ」
サツキがニコッと笑いかけるとレインもニコッと弱々しく笑い眠りに着いた
「さて、覚悟は出来てるんだろ?」
レインは妖精達に任せてメル、サツキ、ハミ、メイトの順に横に並んでフリートの前に立ちはだかった
「チッ、流石にこれは分が悪いか…」
フリートが去ろうとするとメルが一瞬で詰め寄り
「お兄ちゃんを痛め付けた分ちゃんと払って貰うからね?」
メルがニコッと笑うとフリートはゾッと顔を真っ青にした
「私に触れるなぁ!」
フリートがメルを背負い投げると今度はサツキが蹴りに来たのでスッとミズチの触手で相手をさせてサツキは避ける一方だ
そして、その間にメルが再びフリートの頭の後ろへ来て蹴りをぶちかまし、ドンッと鈍い音がそこら中に聞こえた
「いった~、いい加減にしないと怒っちゃうよ?」
その瞬間フリートから物凄い量の殺気が溢れ出てきて全員一瞬ビクリと肩を震わせた
「じゃあね~」
フリートはミズチの触手で全員の胸を一刺しした
ドサドサドサッ
メル達はその場に倒れて目を閉じてしまった
「ふう、良かった良かった…」
「何が良かったんだ?」
フリートが唐突に後ろから声を掛けられ驚いて飛び退いたがメイトに乗られて首を折られた
「はぁぁぁ、ぐ、ぐるじ~」
「メイト流石に元に戻してやれ」
フリートは段々青筋が額に浮き出てきて白目を向いて気絶しかけている
「ちょっと待てよ…」
ゴキッ
メイトはフリートの首をしっかりと元に戻した
その時にはもうフリートは泡を吹いて気絶していた
「とにかく拘束しましょ」
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