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9章 レインの治療
sidestoryⅡメイト2~死の乱闘~
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この度新しい小説を投稿したのでそれを報告にきました
タイトルは『復讐の慰術師』です
興味のある方は読んでみてください(ペコリ)
メイトがエルフの女性と話していると他の人も出てきた
やはり皆金髪だった
だが、誰も出てこなかった部屋もありそこは先程罵声を浴びせていた者達なのだろうとメイトは考えた
「そう言えばまだ名前を聞いてなかったね。私はサリア」
「俺はメイトです」
「それでこの後どうするんだろうな」
「さあ?俺には分かりません」
等と話しているとまた声が聞こえてきた
「部屋を出られた者達よ!お見事!私はお前達を誇りに思うよ!」
メイトはムッとしたが声は止まない
「この次にお前達には乱闘をしてもらう。それに残った3名は私が直々に迎えに行こう。ではその先のドアの向こうに闘技場がある。そこでお前達が全員乗れば乱闘開始だ。では以上!武運を祈る」
(何が武運を祈る。だ!ふざけるなよ!)
「ほら、メイト行きましょ」
「あ、ああ、そうだな」
メイトとサリアは廊下を少し歩いた所にあるドアを潜った
そこには人が100人ほど入っても余裕がある程の広さの闘技場が設置されていた
「戦闘準備」
その声が聞こえると共に全員が身構えた
「開始!」
その声と共に皆一斉にメイトとサリアに襲い掛かってきた
皆、金髪ではあるが大の男なのだ。その中で場違いな少年と女性を狙って攻撃してくる
「え?え?ええ!」
「やっぱりか」
「やっぱりってどういう事ですか!」
「メイト、考えてもみろ、大の男達の中私とお前だけが子供と女性、場違いな空気を醸し出している。戦力が低く見られる。これだけで充分狙われる理由になるだろ」
「なるほど」
メイトはポンと手を叩いたが迫り来る男達を避けてウォーターバレットで顔を狙い視界を遮り相討ちをさせ続けるが軈て男達も気付き迂闊に近寄らなくなってきた
「はあ…はあ…」
メイトはチラリと横目でサリアを見る
男達に囲まれて見えないが1ヶ所男達が宙に舞ったり悲鳴を上げている所がある。恐らくそこにいるのだろう。とメイトは考え周りの男達に目線を戻した
男達はメイトのウォーターバレットを警戒している。メイトが1歩踏み出すと、相手も1歩後ずさる
(もう、魔力も枯渇しそうだな…どうするか)
メイトが考えているとメイトの後ろから音を立てずに近付く影があった
メイトが振り返るとそこにいた男がメイトの頭を殴打した
「今だ!」
メイトが怯んだ隙に周りの男達が一斉にメイトに襲い掛かる
「ぐっ」
メイトは先程殴ってきた男を盾にして攻撃を防ぎ盾にした男を横に落としすぐにその場から離れたがあちこちからメイトを倒そうとする輩が襲い掛かる
メイトは避けては受け流し、あるいは攻撃してきた男の上に登り、襲ってきた他の男の顔にウォーターバレットを撃ち込み、直ぐ様降り、登っていた男の首を折らせ無力化していった
「はあ…はあ…」
10分後、流石にメイトも疲れてきて動きが鈍くなっていった
メイトは取り分け体が丈夫な訳でも、体力がある訳でも無い、頭が賢い訳でも無く、その上他の村人よりも働いている訳でも無い、村の外を夢見る唯の村の少年だった
唯一、他の村人と違う所と言えば金髪である事だけだった
「はあ…はあ…」
「おい!あいつも疲れてきている!もうすぐ止めを刺せるぞ!」
「はあ…はあ…くっ」
メイトは襲い掛かってきた男の顔を蹴りしゃがんで別の男の足を引っ掻け相手の体力が切れるのを待っていたがそれは無駄な事で普通の村人レベルの体力しかないメイトは長年力仕事をやって来た様な見た目の男達を相手に体力で勝てる訳では無かったが、力では勝てないメイトはこんな方法しか思い浮かばなかった
そして
「あっ」
メイトはいよいよ腕を掴まれてしまった
「へへへ、今まで散々な目に逢わせてくれたな、こいつはその例だ!」
男はメイトの手首を離さずメイトの顔を思いきり殴った
「ごふっ」
「おら!おら!俺らはもっと痛い思いしてんだよ!」
男はメイトの顔を殴り続けた、そして時間が経つと他の男も混ざりメイトは腹を殴られ、顔を殴られ、腕や頭を踏みつけられ、体中ボロボロになっていた
「おらぁ!」
「ぐふっ」
「お、おい、流石にやりすぎなんじゃ」
「お前はこいつにやられた事を覚えてないのか!」
メイトに顔を蹴られた男は拳から血が流れているにも関わらずメイトを殴り続ける
「止めなさい!」
「ぐふぇ!」
「大丈夫?メイト?」
「ふぁ、ふぁいふぉーふれふ(だ、大丈夫です)」
メイトを助けた人物はサリアだったがサリアが助け出した時にはメイトはボロボロで顔の形が変形して、血があちこちから流れていた
「後は任せて、私と私の友達が何とかするから」
「ふぁ、ふぁい」
メイトはヨロヨロと立ち上がり肩で息をしながらサリアともう一人の女性がメイトを庇いながら男達と戦っている所を見てまた思った
(俺にあんな力があれば…)
そしてサリアがうち漏らした男がメイトに襲い掛かってきた
「おら!」
メイトは重心を少しだけずらして避けた
(…あ、これで良いかも)
メイトは練習として男の攻撃を少し重心をずらしただけで避けていく
そして男がはあはあと息を切らし始め、攻撃してきた所に隙が出来た
(そこだ!)
メイトは大きく避け横腹を思いきり殴った
「がほっ!」
男は横腹を押さえて倒れた
「はあ…はあ…」
メイトが周りを確認すると丁度サリア達が最後の男を倒した所だったそれを見た途端にメイトは安心したのかフラッと倒れた
サリアは男を倒し終わるとメイトに駆け寄りメイトを抱えた
「メイト大丈夫!?」
サリアがメイトの心配をしているともう一人の女性が来た
「この子、体力もそこまである訳じゃ無いのにあそこまで良く耐えたわね」
「そんな事良いから先に治してあげてよ!」
「はいはい」
もう一人の女性はメイトの顔に触れると魔法を唱えた
「ヒーラ!」
するとメイトの流血が止まり、顔も元に戻った
「あ、ありがとう」
メイトがサリアの腕から降りてヨロヨロと立ち上がると女性にお礼を言った
「ありがとうございます、え~と」
「私はソリアよ」
「ありがとうございますソリアさん」
メイトがペコリとお辞儀をするとソリアはメイトに幾つか質問をする
「ねえ!貴方そこまで体力が無いのにどうやってあそこまで耐えたの?」
「あ、え?そ、それは」
「後々、最後の貴方の戦い方、あれなに?私もあれやってみたい!」
「あれは何か勝手に動いたと言うか」
「じゃあじゃあ…」
この後3つ位質問があった所で白衣の男がメイト達の前に現れた
「これはこれは、あなた方が最後まで残っていた3名ですね、ではこちらへ」
白衣の男に案内され着いた先はどこかの部屋だった
「では、また後ほど」
白衣の男はドアを閉めてどこかへ行ってしまった
足音が聞こえなくなるとサリアが話し出した
「まずは貴方の事を聞きましょうか。メイトくん」
この度新しい小説を投稿したのでそれを報告にきました
タイトルは『復讐の慰術師』です
興味のある方は読んでみてください(ペコリ)
メイトがエルフの女性と話していると他の人も出てきた
やはり皆金髪だった
だが、誰も出てこなかった部屋もありそこは先程罵声を浴びせていた者達なのだろうとメイトは考えた
「そう言えばまだ名前を聞いてなかったね。私はサリア」
「俺はメイトです」
「それでこの後どうするんだろうな」
「さあ?俺には分かりません」
等と話しているとまた声が聞こえてきた
「部屋を出られた者達よ!お見事!私はお前達を誇りに思うよ!」
メイトはムッとしたが声は止まない
「この次にお前達には乱闘をしてもらう。それに残った3名は私が直々に迎えに行こう。ではその先のドアの向こうに闘技場がある。そこでお前達が全員乗れば乱闘開始だ。では以上!武運を祈る」
(何が武運を祈る。だ!ふざけるなよ!)
「ほら、メイト行きましょ」
「あ、ああ、そうだな」
メイトとサリアは廊下を少し歩いた所にあるドアを潜った
そこには人が100人ほど入っても余裕がある程の広さの闘技場が設置されていた
「戦闘準備」
その声が聞こえると共に全員が身構えた
「開始!」
その声と共に皆一斉にメイトとサリアに襲い掛かってきた
皆、金髪ではあるが大の男なのだ。その中で場違いな少年と女性を狙って攻撃してくる
「え?え?ええ!」
「やっぱりか」
「やっぱりってどういう事ですか!」
「メイト、考えてもみろ、大の男達の中私とお前だけが子供と女性、場違いな空気を醸し出している。戦力が低く見られる。これだけで充分狙われる理由になるだろ」
「なるほど」
メイトはポンと手を叩いたが迫り来る男達を避けてウォーターバレットで顔を狙い視界を遮り相討ちをさせ続けるが軈て男達も気付き迂闊に近寄らなくなってきた
「はあ…はあ…」
メイトはチラリと横目でサリアを見る
男達に囲まれて見えないが1ヶ所男達が宙に舞ったり悲鳴を上げている所がある。恐らくそこにいるのだろう。とメイトは考え周りの男達に目線を戻した
男達はメイトのウォーターバレットを警戒している。メイトが1歩踏み出すと、相手も1歩後ずさる
(もう、魔力も枯渇しそうだな…どうするか)
メイトが考えているとメイトの後ろから音を立てずに近付く影があった
メイトが振り返るとそこにいた男がメイトの頭を殴打した
「今だ!」
メイトが怯んだ隙に周りの男達が一斉にメイトに襲い掛かる
「ぐっ」
メイトは先程殴ってきた男を盾にして攻撃を防ぎ盾にした男を横に落としすぐにその場から離れたがあちこちからメイトを倒そうとする輩が襲い掛かる
メイトは避けては受け流し、あるいは攻撃してきた男の上に登り、襲ってきた他の男の顔にウォーターバレットを撃ち込み、直ぐ様降り、登っていた男の首を折らせ無力化していった
「はあ…はあ…」
10分後、流石にメイトも疲れてきて動きが鈍くなっていった
メイトは取り分け体が丈夫な訳でも、体力がある訳でも無い、頭が賢い訳でも無く、その上他の村人よりも働いている訳でも無い、村の外を夢見る唯の村の少年だった
唯一、他の村人と違う所と言えば金髪である事だけだった
「はあ…はあ…」
「おい!あいつも疲れてきている!もうすぐ止めを刺せるぞ!」
「はあ…はあ…くっ」
メイトは襲い掛かってきた男の顔を蹴りしゃがんで別の男の足を引っ掻け相手の体力が切れるのを待っていたがそれは無駄な事で普通の村人レベルの体力しかないメイトは長年力仕事をやって来た様な見た目の男達を相手に体力で勝てる訳では無かったが、力では勝てないメイトはこんな方法しか思い浮かばなかった
そして
「あっ」
メイトはいよいよ腕を掴まれてしまった
「へへへ、今まで散々な目に逢わせてくれたな、こいつはその例だ!」
男はメイトの手首を離さずメイトの顔を思いきり殴った
「ごふっ」
「おら!おら!俺らはもっと痛い思いしてんだよ!」
男はメイトの顔を殴り続けた、そして時間が経つと他の男も混ざりメイトは腹を殴られ、顔を殴られ、腕や頭を踏みつけられ、体中ボロボロになっていた
「おらぁ!」
「ぐふっ」
「お、おい、流石にやりすぎなんじゃ」
「お前はこいつにやられた事を覚えてないのか!」
メイトに顔を蹴られた男は拳から血が流れているにも関わらずメイトを殴り続ける
「止めなさい!」
「ぐふぇ!」
「大丈夫?メイト?」
「ふぁ、ふぁいふぉーふれふ(だ、大丈夫です)」
メイトを助けた人物はサリアだったがサリアが助け出した時にはメイトはボロボロで顔の形が変形して、血があちこちから流れていた
「後は任せて、私と私の友達が何とかするから」
「ふぁ、ふぁい」
メイトはヨロヨロと立ち上がり肩で息をしながらサリアともう一人の女性がメイトを庇いながら男達と戦っている所を見てまた思った
(俺にあんな力があれば…)
そしてサリアがうち漏らした男がメイトに襲い掛かってきた
「おら!」
メイトは重心を少しだけずらして避けた
(…あ、これで良いかも)
メイトは練習として男の攻撃を少し重心をずらしただけで避けていく
そして男がはあはあと息を切らし始め、攻撃してきた所に隙が出来た
(そこだ!)
メイトは大きく避け横腹を思いきり殴った
「がほっ!」
男は横腹を押さえて倒れた
「はあ…はあ…」
メイトが周りを確認すると丁度サリア達が最後の男を倒した所だったそれを見た途端にメイトは安心したのかフラッと倒れた
サリアは男を倒し終わるとメイトに駆け寄りメイトを抱えた
「メイト大丈夫!?」
サリアがメイトの心配をしているともう一人の女性が来た
「この子、体力もそこまである訳じゃ無いのにあそこまで良く耐えたわね」
「そんな事良いから先に治してあげてよ!」
「はいはい」
もう一人の女性はメイトの顔に触れると魔法を唱えた
「ヒーラ!」
するとメイトの流血が止まり、顔も元に戻った
「あ、ありがとう」
メイトがサリアの腕から降りてヨロヨロと立ち上がると女性にお礼を言った
「ありがとうございます、え~と」
「私はソリアよ」
「ありがとうございますソリアさん」
メイトがペコリとお辞儀をするとソリアはメイトに幾つか質問をする
「ねえ!貴方そこまで体力が無いのにどうやってあそこまで耐えたの?」
「あ、え?そ、それは」
「後々、最後の貴方の戦い方、あれなに?私もあれやってみたい!」
「あれは何か勝手に動いたと言うか」
「じゃあじゃあ…」
この後3つ位質問があった所で白衣の男がメイト達の前に現れた
「これはこれは、あなた方が最後まで残っていた3名ですね、ではこちらへ」
白衣の男に案内され着いた先はどこかの部屋だった
「では、また後ほど」
白衣の男はドアを閉めてどこかへ行ってしまった
足音が聞こえなくなるとサリアが話し出した
「まずは貴方の事を聞きましょうか。メイトくん」
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