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7章 再会の嵐と修羅場
82話質問と本と料理について
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メルとサツキがレインを睨んでいると走り込みを終えたキラが帰ってきた
「やっと終わったよ~!」
キラはレインの肩を掴んではぁはぁと息を切らしている
「ねぇ、お兄ちゃんこの子誰?」
「え、え~と~」
「ん?キラはレインくんのお嫁さんだよ~」
その単語(お嫁さん)を聞いた途端メルは笑いながらレインに問いただす
「お・よ・め・さ・ん~?どういう事お兄ちゃん?」
「あ~そうだな~…ではさらば!」
答えを思い付かなかったレインはその場から去ろうとしてキラの手を離した後走ったがサツキに悉く頭を殴られ頭を地面に埋め、動かなくなった
「よし、これでお兄ちゃんを問いただせる」
メルは気絶したレインを地面から引っこ抜きその場に穴を掘り、その中にレインを立たせ頭だけを出し埋めた
「これで完了!さてさて、これからお話しするからちょっと皆出ていってね~?あっ、キラちゃん?とサツキちゃんは残って~」
メルは聞く者を怖がらせる様な声で言うとキラとサツキは黙ってコクコクと頷く
「さーて、どこかな行こうかな~」
エノンを背負ったリュートはその場から離れる
アモはその場で未だに硬直していた…様に見えるだけで実は立ちながら気絶していたその証拠に先程からずっと白目を剥いている
「お~、恐々」
リュートが気絶しているアモを担ぐ
「はぁ、あいつも災難だな~」
とリュートはレインを見ながら苦笑いして、ミル達とその場を離れ、小屋に入っていった
レインが目を覚ますと誰かの足が6本見えた
「んん~?あれ?体が動かない!?」
「あっ、やっと起きたねお兄ちゃん」
メルがニコリと笑うが声は全く笑ってなどいなかった
メルはレインの顔の高さまでしゃがみ上から見下すと質問を開始する
「ねぇお兄ちゃん?何で私がいるのにお嫁さんを作ったの?」
「おい、メル?先にここから出してくれよ、な?」
「先に答えて」
メルの気迫に気圧されレインは話し出す
「はぁ…仕方ない、これは言いたくなかったんだが」
「早く答えて?」
「あ~あ、こんな事をするメルは嫌いだな~」
レインが目を逸らして言うとメルがプルプル震えだした
「お、お兄ちゃんのバカ~~~~~~~!」
メルは泣きながら小屋の中へ走っていった
「レ、レインくん、凄いね!まさかあんな妹がいたなんて!キラはもうあの子に何か色々聞かれたとき泣きそうになったのに」
「儂もあんなに恐い思いをしたのは初めてだったぞ」
「そんな事より早く出してくれないか?」
レインがそう言うと2人はハッとしてレインを掘り出した
レインは掘り出されると肩を鳴らして小屋に戻っていった
この小屋は前の洞穴のような場所ではなく最近レインとキラとサツキが山岳の近くの森から木を切り、2階立ての小屋を造っていた
小屋に入るとリュート達が1階の部屋にいてミルは泣いているメルを慰めていた
「うわぁぁぁん、ミル~」
「よしよし、ねぇレインくん?メルちゃんに何をしたのよ、こんなに泣いてるメルちゃん見たの初めてよ?」
「ちょっとからかっただけだ」
レインはそう言うと疲れた表情で階段を上がっていった
「それで自己紹介がまだだったな、儂はサツキだ」
「キラはキラだよ~」
リュートはエノンとアモの分も紹介し、ミルは自分と残りの人物の紹介をしていった
「それで探してた奴は見つけたのか?」
「あ、はい、それはレインくんで」
「レイン?レイン…ね~どっかで聞いたことがあるような~無いような~…う~ん」
サツキが少し考えていると隣でキラがサツキの耳に口を近付け言う
「師匠、レインくんは師匠がバカ弟子って言ってるキラのお婿さんですよ~」
「あ~、そう言えばそんな名前だった気もするな、それで家のバカ弟子に何の様だ?」
「あっ、え~と何て言えば良いのやら」
ミルが言葉に迷っているとメルがこれまでの事を説明した特にレインと自分の事を
「分かった!?これだからお兄ちゃんは私のなんだからね!」
「ほいほい、それでその魔王?だったか?それが出てきたら何か不味いのか?」
「さぁ?私は村長さんから何も聞いてないし、メイトもどっかに連れて行かれたし、だからお兄ちゃんに聞いて」
「確か魔王はこの世の全てのモンスターと魔法を操る事が出来るらしい、そして何だったかな…そうそう!1000年?位前に8人の神様が封印したんだったか?何かそんな話だった気がする」
いきなり横から話しを割って入ってきたのはダルクだった
「1000年?…あ~!あの時か!」
サツキは何かを思い出した様にポンと手を叩き2階へ行ってしまった
そして少ししてから戻ってきたその時に何か古そうな本を持ってきていた
「これだよな?」
サツキが持ってきた本には何かが書かれていたが読むことは出来なかった
「これって?」
「これじゃ無いのか?」
「それより何て読むの?」
「は?読めんのか?え~と、『古の封印の真実』だそして…」
サツキが言おうとするとエノンが目を覚ました
「おっ、やっと起きたか」
「あれ?リューくん?」
エノンは目を擦って欠伸をした後リュートの膝を枕にして寝てしまった
「はぁ、続きを話して良いぞ」
リュートはエノンが起きてきた時に話を止めてくれたサツキに言うとサツキはコクリと頷き続きを話し始めた
「え~と、この本を開けるのは希望の巫女と、神に選ばれし者のみ…だとさ」
サツキがそう言うと皆は首を傾げた
「「「「「「「「「「古の巫女って何(です)?」」」」」」」」」」
「知らね」
皆の声にビクッと肩を震わせた者が一人いた
「?どうしたエノン?」
そうエノンだ
「…」
「エノン?起きてるだろ?」
「…」
「早く起きないと飯が無くなるぞ?」
「ご飯!」
「飯!」
リュートの「ご飯無くなるぞ?」の声に反応したエノンとアモは飛び起きた
「アモ、お前もかよ!」
「お、おいリュート飯はどこだ?」
「そうだよリューくん、ご飯は?」
「嘘だ」
「「そんな~」」
2人はガッカリして寝ようとするがエノンだけはリュートに止められた
「さて、古の巫女の事を聞かせて貰おうか」
「な、なんの事かな~?私にはさっぱり分かんないな~」
エノンは目を逸らすが目を逸らした先々に人がいて次々とエノンに質問する
「分かったよ!古の巫女はね~神様と人がお話し出来る様にする人の形をした魔力の存在、神様とお話し出来た人はその神様の加護を得られて強くなる。そして神に選ばれた人はその神様の得意とする武器を1つ扱える事が出来るんだよ~」
「何それ?初耳だな。それで?古の巫女がどこにいるか知ってるのか?」
リュートが聞くとエノンは目を逸らして口笛を吹き
「知らない」
と答えた
「まぁとにかくこれで古の巫女がどんな奴か分かった訳だ」
サツキがこの本をどこで手に入れたか気になったメルはサツキに聞く
「ねぇ、この本をどこで手に入れたの?」
「…まぁ、何と言うか~、まぁそう言う訳だ」
「どういう訳なのよ!」
「ん~…そこら辺で拾った」
「ふ~ん」
サツキがそう言うとメルは怪しそうにサツキを睨み付けるがサツキはメルから目を逸らして黙り込む
「そ、そうだ!儂が作るから飯にするか!そろそろ辺りも暗くなってきたし!」
サツキがそう言いながら外を見ると夕日が沈み掛かっていた
「飯!?」
「「「ご飯(です)!」」」
「はぁ、まあ良いわ。さ、ご飯にしましょ」
こうしてサツキは外に出て、ドラゴンを狩り終えた後、焚き火を起こし、その肉を火で炙った
「出来た!さぁ食べやがれ!」
モグ
「はぁ」
「ん?どうしたタイタン?風邪か?」
タイタンがため息を吐きサツキが聞く
「はぁ」
「どうしたエノン?気分が悪いのか?」
今度はエノンがため息を吐きリュートが心配する
「はぁです」
「ルクスもどうした?」
ルクスもため息を吐きダルクが声を掛ける
3人が息を吸うと大きな声で叫んだ
「「「これは料理じゃない(です)!」」」
「なっ!これのどこが料理じゃ無いと言えるんだ!これは儂が唯一出来る料理だぞ!?」
「まず1つに肉の美味しさを殺しちゃってるよ」
「そして焼き具合が物凄く足りない所があれば、何ヵ所かだけ焼きすぎて黒焦げになってる所があるです」
「このお肉固すぎるし味が全然無い」
と、エノンとルクスとタイタンからこの後、10個近く指摘されサツキの心はズタボロになった
「そんな事を言うんだったらお前らが作ってみろ!」
サツキはドラゴンの肉を剥いで3人に渡す
「「「分かった(です)」」」
3人は少し話し合い、話し終わると肉に手を伸ばし、エノンはリュートにあの鉄棒を貰い、それに肉を刺しルクスを中心に3人でクルクルと時には早く、時には遅く回し少し経ち完成した
「さぁ食べてみて!」
「召し上がれ!」
「食べてくださいです!」
3人はサツキにその肉を渡し、サツキをニコニコ見続ける
ハムッ
一口食べた途端サツキの手が震えた
「…う、美味い、美味い!」
サツキは大喜びでその肉を貪り食う
「感想は?」
タイタンに聞かれると肉を食べ終わったサツキは先程の味を想像し感想を語り始めた
「あの肉は本当に美味かった!口に入れる前にもう匂いが堪らなく良くて噛み締める度に肉汁が溢れて肉がこんなに美味しいとは思わなかった!それに柔らかいがしっかりとした歯応えもあって食べやすい!その上飲み込む時も喉に詰まらずスルッと中に入っていくし…はっ!」
そこまで感想を述べるとサツキは黙り込んだ
「ね?さっきのは料理とは思えないでしょ?」
「は、はい」
「分かりましたか?僕らの気持ちを?です」
「はい、ごめんなさい!」
「うん、分かれば良いよ!」
3人は大きな声で笑い合うが周りは
(舌を肥やしすぎたか!?)
と思ってしまった
「やっと終わったよ~!」
キラはレインの肩を掴んではぁはぁと息を切らしている
「ねぇ、お兄ちゃんこの子誰?」
「え、え~と~」
「ん?キラはレインくんのお嫁さんだよ~」
その単語(お嫁さん)を聞いた途端メルは笑いながらレインに問いただす
「お・よ・め・さ・ん~?どういう事お兄ちゃん?」
「あ~そうだな~…ではさらば!」
答えを思い付かなかったレインはその場から去ろうとしてキラの手を離した後走ったがサツキに悉く頭を殴られ頭を地面に埋め、動かなくなった
「よし、これでお兄ちゃんを問いただせる」
メルは気絶したレインを地面から引っこ抜きその場に穴を掘り、その中にレインを立たせ頭だけを出し埋めた
「これで完了!さてさて、これからお話しするからちょっと皆出ていってね~?あっ、キラちゃん?とサツキちゃんは残って~」
メルは聞く者を怖がらせる様な声で言うとキラとサツキは黙ってコクコクと頷く
「さーて、どこかな行こうかな~」
エノンを背負ったリュートはその場から離れる
アモはその場で未だに硬直していた…様に見えるだけで実は立ちながら気絶していたその証拠に先程からずっと白目を剥いている
「お~、恐々」
リュートが気絶しているアモを担ぐ
「はぁ、あいつも災難だな~」
とリュートはレインを見ながら苦笑いして、ミル達とその場を離れ、小屋に入っていった
レインが目を覚ますと誰かの足が6本見えた
「んん~?あれ?体が動かない!?」
「あっ、やっと起きたねお兄ちゃん」
メルがニコリと笑うが声は全く笑ってなどいなかった
メルはレインの顔の高さまでしゃがみ上から見下すと質問を開始する
「ねぇお兄ちゃん?何で私がいるのにお嫁さんを作ったの?」
「おい、メル?先にここから出してくれよ、な?」
「先に答えて」
メルの気迫に気圧されレインは話し出す
「はぁ…仕方ない、これは言いたくなかったんだが」
「早く答えて?」
「あ~あ、こんな事をするメルは嫌いだな~」
レインが目を逸らして言うとメルがプルプル震えだした
「お、お兄ちゃんのバカ~~~~~~~!」
メルは泣きながら小屋の中へ走っていった
「レ、レインくん、凄いね!まさかあんな妹がいたなんて!キラはもうあの子に何か色々聞かれたとき泣きそうになったのに」
「儂もあんなに恐い思いをしたのは初めてだったぞ」
「そんな事より早く出してくれないか?」
レインがそう言うと2人はハッとしてレインを掘り出した
レインは掘り出されると肩を鳴らして小屋に戻っていった
この小屋は前の洞穴のような場所ではなく最近レインとキラとサツキが山岳の近くの森から木を切り、2階立ての小屋を造っていた
小屋に入るとリュート達が1階の部屋にいてミルは泣いているメルを慰めていた
「うわぁぁぁん、ミル~」
「よしよし、ねぇレインくん?メルちゃんに何をしたのよ、こんなに泣いてるメルちゃん見たの初めてよ?」
「ちょっとからかっただけだ」
レインはそう言うと疲れた表情で階段を上がっていった
「それで自己紹介がまだだったな、儂はサツキだ」
「キラはキラだよ~」
リュートはエノンとアモの分も紹介し、ミルは自分と残りの人物の紹介をしていった
「それで探してた奴は見つけたのか?」
「あ、はい、それはレインくんで」
「レイン?レイン…ね~どっかで聞いたことがあるような~無いような~…う~ん」
サツキが少し考えていると隣でキラがサツキの耳に口を近付け言う
「師匠、レインくんは師匠がバカ弟子って言ってるキラのお婿さんですよ~」
「あ~、そう言えばそんな名前だった気もするな、それで家のバカ弟子に何の様だ?」
「あっ、え~と何て言えば良いのやら」
ミルが言葉に迷っているとメルがこれまでの事を説明した特にレインと自分の事を
「分かった!?これだからお兄ちゃんは私のなんだからね!」
「ほいほい、それでその魔王?だったか?それが出てきたら何か不味いのか?」
「さぁ?私は村長さんから何も聞いてないし、メイトもどっかに連れて行かれたし、だからお兄ちゃんに聞いて」
「確か魔王はこの世の全てのモンスターと魔法を操る事が出来るらしい、そして何だったかな…そうそう!1000年?位前に8人の神様が封印したんだったか?何かそんな話だった気がする」
いきなり横から話しを割って入ってきたのはダルクだった
「1000年?…あ~!あの時か!」
サツキは何かを思い出した様にポンと手を叩き2階へ行ってしまった
そして少ししてから戻ってきたその時に何か古そうな本を持ってきていた
「これだよな?」
サツキが持ってきた本には何かが書かれていたが読むことは出来なかった
「これって?」
「これじゃ無いのか?」
「それより何て読むの?」
「は?読めんのか?え~と、『古の封印の真実』だそして…」
サツキが言おうとするとエノンが目を覚ました
「おっ、やっと起きたか」
「あれ?リューくん?」
エノンは目を擦って欠伸をした後リュートの膝を枕にして寝てしまった
「はぁ、続きを話して良いぞ」
リュートはエノンが起きてきた時に話を止めてくれたサツキに言うとサツキはコクリと頷き続きを話し始めた
「え~と、この本を開けるのは希望の巫女と、神に選ばれし者のみ…だとさ」
サツキがそう言うと皆は首を傾げた
「「「「「「「「「「古の巫女って何(です)?」」」」」」」」」」
「知らね」
皆の声にビクッと肩を震わせた者が一人いた
「?どうしたエノン?」
そうエノンだ
「…」
「エノン?起きてるだろ?」
「…」
「早く起きないと飯が無くなるぞ?」
「ご飯!」
「飯!」
リュートの「ご飯無くなるぞ?」の声に反応したエノンとアモは飛び起きた
「アモ、お前もかよ!」
「お、おいリュート飯はどこだ?」
「そうだよリューくん、ご飯は?」
「嘘だ」
「「そんな~」」
2人はガッカリして寝ようとするがエノンだけはリュートに止められた
「さて、古の巫女の事を聞かせて貰おうか」
「な、なんの事かな~?私にはさっぱり分かんないな~」
エノンは目を逸らすが目を逸らした先々に人がいて次々とエノンに質問する
「分かったよ!古の巫女はね~神様と人がお話し出来る様にする人の形をした魔力の存在、神様とお話し出来た人はその神様の加護を得られて強くなる。そして神に選ばれた人はその神様の得意とする武器を1つ扱える事が出来るんだよ~」
「何それ?初耳だな。それで?古の巫女がどこにいるか知ってるのか?」
リュートが聞くとエノンは目を逸らして口笛を吹き
「知らない」
と答えた
「まぁとにかくこれで古の巫女がどんな奴か分かった訳だ」
サツキがこの本をどこで手に入れたか気になったメルはサツキに聞く
「ねぇ、この本をどこで手に入れたの?」
「…まぁ、何と言うか~、まぁそう言う訳だ」
「どういう訳なのよ!」
「ん~…そこら辺で拾った」
「ふ~ん」
サツキがそう言うとメルは怪しそうにサツキを睨み付けるがサツキはメルから目を逸らして黙り込む
「そ、そうだ!儂が作るから飯にするか!そろそろ辺りも暗くなってきたし!」
サツキがそう言いながら外を見ると夕日が沈み掛かっていた
「飯!?」
「「「ご飯(です)!」」」
「はぁ、まあ良いわ。さ、ご飯にしましょ」
こうしてサツキは外に出て、ドラゴンを狩り終えた後、焚き火を起こし、その肉を火で炙った
「出来た!さぁ食べやがれ!」
モグ
「はぁ」
「ん?どうしたタイタン?風邪か?」
タイタンがため息を吐きサツキが聞く
「はぁ」
「どうしたエノン?気分が悪いのか?」
今度はエノンがため息を吐きリュートが心配する
「はぁです」
「ルクスもどうした?」
ルクスもため息を吐きダルクが声を掛ける
3人が息を吸うと大きな声で叫んだ
「「「これは料理じゃない(です)!」」」
「なっ!これのどこが料理じゃ無いと言えるんだ!これは儂が唯一出来る料理だぞ!?」
「まず1つに肉の美味しさを殺しちゃってるよ」
「そして焼き具合が物凄く足りない所があれば、何ヵ所かだけ焼きすぎて黒焦げになってる所があるです」
「このお肉固すぎるし味が全然無い」
と、エノンとルクスとタイタンからこの後、10個近く指摘されサツキの心はズタボロになった
「そんな事を言うんだったらお前らが作ってみろ!」
サツキはドラゴンの肉を剥いで3人に渡す
「「「分かった(です)」」」
3人は少し話し合い、話し終わると肉に手を伸ばし、エノンはリュートにあの鉄棒を貰い、それに肉を刺しルクスを中心に3人でクルクルと時には早く、時には遅く回し少し経ち完成した
「さぁ食べてみて!」
「召し上がれ!」
「食べてくださいです!」
3人はサツキにその肉を渡し、サツキをニコニコ見続ける
ハムッ
一口食べた途端サツキの手が震えた
「…う、美味い、美味い!」
サツキは大喜びでその肉を貪り食う
「感想は?」
タイタンに聞かれると肉を食べ終わったサツキは先程の味を想像し感想を語り始めた
「あの肉は本当に美味かった!口に入れる前にもう匂いが堪らなく良くて噛み締める度に肉汁が溢れて肉がこんなに美味しいとは思わなかった!それに柔らかいがしっかりとした歯応えもあって食べやすい!その上飲み込む時も喉に詰まらずスルッと中に入っていくし…はっ!」
そこまで感想を述べるとサツキは黙り込んだ
「ね?さっきのは料理とは思えないでしょ?」
「は、はい」
「分かりましたか?僕らの気持ちを?です」
「はい、ごめんなさい!」
「うん、分かれば良いよ!」
3人は大きな声で笑い合うが周りは
(舌を肥やしすぎたか!?)
と思ってしまった
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