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6章 石化の治療法と石像の在処
76話巨大ゴブリンの死後
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リュートがアモに担がれ町へ戻ると大歓声を上げられ人に囲まれた
「ありがとう!この恩は一生掛かってでも返すよ!」
「おぉ神よ!我らの視界に入れるお許しを~」
「あんがとな!兄ちゃん!」
「命の恩人…ありがと…」
と、道行く人達に感謝されながらアモは飛んで部屋へ戻っていき、リュートをベッドへ横に置いた
「ふぅ、疲れた~!」
「リューくん!もう会えないかと思ったよ~!うっ、うっ、うわ~~~~~ん!」
エノンはもう抑えきれずに大声で泣きリュートに抱き付いた
「うわ~~~~ん!」
「お、おい、エノンちゃん流石に怪我人にいきなり抱きついたらダメだろ」
アモがエノンを離そうと手を伸ばすとリュートがゆっくり首を振った
「今回はいい、物凄く心配させたみたいだしな」
「うわ~~~ん!」
エノンはベッドに横たわるリュートに抱き付き泣き続けた
そして、エノンが泣き終わった頃にはもう夕方になっていた
「やっと泣き止んだか、よいしょっと」
リュートは体を動かしても問題が無いことを確認しベッドに座りエノンの頭を撫でた
「ほら、もう大丈夫だから、な?もう良いだろ?」
エノンは泣き止んではいたがまだリュートに抱き付いて離れなかったのでリュートは手を動かし無事を知らせたのだが抱きつく強さが少し強くなった
コンコンコン
「ほーい」
リュートはエノンを抱えたままドアを開けるとベストを着ている30代前半の見た目の男が来ていた
「この度は誠にありがとうございます」
「あぁお礼なんて別に良いですよ、それより用件を言ってください」
「はい、今回この町の皆様方がリュート様がある石像を探していると聞き付け私にお金を渡し頼んで来たので貴方にお贈りします」
男がそう言うと男の後ろからシーツを被らせた物を別の男がドアの前に持ってきてシーツを外した
「…?これか?」
「はい!これでございます」
リュートの目の前に有ったのは天を見上げ右手を上げて涙を流している女性の象だった
「ありがとう」
「いえいえ、こちらこそ」
男はペコリとお辞儀をするとそのまま戻っていった
「これがリューくんが探してたの?」
「ちがう、俺が探してたのは男の石像だ」
「お、お前まさか!」
「予想して言うけどな!俺はそう言う性癖は持ってねぇからな?」
「せーへきって何?」
「エノンはまだ知らなくて良いんです!」
「けち~!教えてくれても良いじゃん!」
「エノンがもうちょっと大きくなったらな」
リュートがそう言うとエノンは唇を尖らせてリュートの肩に顎を置き、溜め息を吐いた
グゥ~~~~
「それはそうと今日はまだ何も食ってなかったな」
リュートが腹を押さえて言うとエノンとアモも首を上下に振った
「よし!飯を食いに行こうか」
「よっしゃーーーーーー!飯だ飯!」
「ご・は・ん!ご・は・ん!」
アモが半ば発狂しながら3人は食堂へ向かうとマラが謝ってきた
「すいません!今日はご飯が作れないんです!」
「そ、そんな」
「え~」
アモは震えながら両膝を床に着き目が白くなった
エノンはリュートに抱き付いたまま落ち込み溜め息を吐いた
「仕方ない、別の所に食いに行こう」
リュートが言うとエノンとアモが嬉しそうな顔をして歓声を挙げた
「よっし「今日はどこも店の建て直し等があるのでどこもご飯を食べられないと思います」ゃ~~…じゃなかった」
アモはマラの言葉にまた震えて次は両手も地面に着いた
「じゃあ手持ちので何か作るか」
リュートがそう言うと2人の顔に歓喜の表情が浮かんできた
「よっしゃーーーーーー!早く行こうぜ~!」
「リューくん!早く早く!」
アモとエノンはリュートを引っ張り部屋へ戻った
「んで?何を作るんだ?」
「考えてねぇよ?」
「え?まぁ飯が食えるなら何でも良いや早くしてくれな~」
「おう!エノン、ちょっと降りてくれ」
リュートはエノンを降ろし部屋の隅にエノンの服袋と共に置かれた人が一人入るくらいの鞄から果実を取りだし先にアモ達に渡し腹を少し脹れさせてからリュートは1つだけ残しておいた貝柱と鍋を取りだし鍋に水を入れフレアボムを弱い威力で連続して使い、沸騰させる。その間に貝柱を一口サイズに切り刻み沸騰した鍋の中に入れ、大豆から作った味が余り無い味噌を鍋の中に少量入れてから塩を入れて鞄から鉄の棒を取りだしグルグルかき混ぜ、器に移し変えアモ達に出す。所謂、味噌汁だ
「今作れるのはこれくらいしか無いが召し上がれ」
「「いただきます!(きゅい!)」」
3人と1匹は味噌汁をゆっくり飲む。チビは手を味噌汁に付けて口に当てている
(あれで食べれているのか?)
リュートはそんな事を考えながら自分の分の味噌汁を飲み干す
「「ご馳走さま!」」
リュートが言うのとアモが言うのとが被ってしまった為お互い相手の器を見て空かどうか確かめるが双方とも空だった
「ご馳走さま!」
「きゅい!」
エノンも食べ終わると鍋と器を水で洗い乾かしてから鞄へ入れた
3人が食べ終わる頃には空にキラリと光る星が見え始める時間だった
「そろそろ風呂に入って寝るか」
「うん!」
「そうだな」
3人は風呂へ入り寝間着に着替えてベッドに潜り込んだアモはリュートの普段着を1枚借りているので寝間着ではない
「エノン、アモ、おやすみ」
「ふぁ~あ、おやすみ~」
「おやすみ~」
リュートの腕を枕にしてリュートにべったりくっつき眠りに着いたアモはその隣のベッドですぐに眠りに着いた
チビはエノンの頭の上で髪の毛を巧みに扱い、眠っている
こうして夜が明けた
「ありがとう!この恩は一生掛かってでも返すよ!」
「おぉ神よ!我らの視界に入れるお許しを~」
「あんがとな!兄ちゃん!」
「命の恩人…ありがと…」
と、道行く人達に感謝されながらアモは飛んで部屋へ戻っていき、リュートをベッドへ横に置いた
「ふぅ、疲れた~!」
「リューくん!もう会えないかと思ったよ~!うっ、うっ、うわ~~~~~ん!」
エノンはもう抑えきれずに大声で泣きリュートに抱き付いた
「うわ~~~~ん!」
「お、おい、エノンちゃん流石に怪我人にいきなり抱きついたらダメだろ」
アモがエノンを離そうと手を伸ばすとリュートがゆっくり首を振った
「今回はいい、物凄く心配させたみたいだしな」
「うわ~~~ん!」
エノンはベッドに横たわるリュートに抱き付き泣き続けた
そして、エノンが泣き終わった頃にはもう夕方になっていた
「やっと泣き止んだか、よいしょっと」
リュートは体を動かしても問題が無いことを確認しベッドに座りエノンの頭を撫でた
「ほら、もう大丈夫だから、な?もう良いだろ?」
エノンは泣き止んではいたがまだリュートに抱き付いて離れなかったのでリュートは手を動かし無事を知らせたのだが抱きつく強さが少し強くなった
コンコンコン
「ほーい」
リュートはエノンを抱えたままドアを開けるとベストを着ている30代前半の見た目の男が来ていた
「この度は誠にありがとうございます」
「あぁお礼なんて別に良いですよ、それより用件を言ってください」
「はい、今回この町の皆様方がリュート様がある石像を探していると聞き付け私にお金を渡し頼んで来たので貴方にお贈りします」
男がそう言うと男の後ろからシーツを被らせた物を別の男がドアの前に持ってきてシーツを外した
「…?これか?」
「はい!これでございます」
リュートの目の前に有ったのは天を見上げ右手を上げて涙を流している女性の象だった
「ありがとう」
「いえいえ、こちらこそ」
男はペコリとお辞儀をするとそのまま戻っていった
「これがリューくんが探してたの?」
「ちがう、俺が探してたのは男の石像だ」
「お、お前まさか!」
「予想して言うけどな!俺はそう言う性癖は持ってねぇからな?」
「せーへきって何?」
「エノンはまだ知らなくて良いんです!」
「けち~!教えてくれても良いじゃん!」
「エノンがもうちょっと大きくなったらな」
リュートがそう言うとエノンは唇を尖らせてリュートの肩に顎を置き、溜め息を吐いた
グゥ~~~~
「それはそうと今日はまだ何も食ってなかったな」
リュートが腹を押さえて言うとエノンとアモも首を上下に振った
「よし!飯を食いに行こうか」
「よっしゃーーーーーー!飯だ飯!」
「ご・は・ん!ご・は・ん!」
アモが半ば発狂しながら3人は食堂へ向かうとマラが謝ってきた
「すいません!今日はご飯が作れないんです!」
「そ、そんな」
「え~」
アモは震えながら両膝を床に着き目が白くなった
エノンはリュートに抱き付いたまま落ち込み溜め息を吐いた
「仕方ない、別の所に食いに行こう」
リュートが言うとエノンとアモが嬉しそうな顔をして歓声を挙げた
「よっし「今日はどこも店の建て直し等があるのでどこもご飯を食べられないと思います」ゃ~~…じゃなかった」
アモはマラの言葉にまた震えて次は両手も地面に着いた
「じゃあ手持ちので何か作るか」
リュートがそう言うと2人の顔に歓喜の表情が浮かんできた
「よっしゃーーーーーー!早く行こうぜ~!」
「リューくん!早く早く!」
アモとエノンはリュートを引っ張り部屋へ戻った
「んで?何を作るんだ?」
「考えてねぇよ?」
「え?まぁ飯が食えるなら何でも良いや早くしてくれな~」
「おう!エノン、ちょっと降りてくれ」
リュートはエノンを降ろし部屋の隅にエノンの服袋と共に置かれた人が一人入るくらいの鞄から果実を取りだし先にアモ達に渡し腹を少し脹れさせてからリュートは1つだけ残しておいた貝柱と鍋を取りだし鍋に水を入れフレアボムを弱い威力で連続して使い、沸騰させる。その間に貝柱を一口サイズに切り刻み沸騰した鍋の中に入れ、大豆から作った味が余り無い味噌を鍋の中に少量入れてから塩を入れて鞄から鉄の棒を取りだしグルグルかき混ぜ、器に移し変えアモ達に出す。所謂、味噌汁だ
「今作れるのはこれくらいしか無いが召し上がれ」
「「いただきます!(きゅい!)」」
3人と1匹は味噌汁をゆっくり飲む。チビは手を味噌汁に付けて口に当てている
(あれで食べれているのか?)
リュートはそんな事を考えながら自分の分の味噌汁を飲み干す
「「ご馳走さま!」」
リュートが言うのとアモが言うのとが被ってしまった為お互い相手の器を見て空かどうか確かめるが双方とも空だった
「ご馳走さま!」
「きゅい!」
エノンも食べ終わると鍋と器を水で洗い乾かしてから鞄へ入れた
3人が食べ終わる頃には空にキラリと光る星が見え始める時間だった
「そろそろ風呂に入って寝るか」
「うん!」
「そうだな」
3人は風呂へ入り寝間着に着替えてベッドに潜り込んだアモはリュートの普段着を1枚借りているので寝間着ではない
「エノン、アモ、おやすみ」
「ふぁ~あ、おやすみ~」
「おやすみ~」
リュートの腕を枕にしてリュートにべったりくっつき眠りに着いたアモはその隣のベッドですぐに眠りに着いた
チビはエノンの頭の上で髪の毛を巧みに扱い、眠っている
こうして夜が明けた
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