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6章 石化の治療法と石像の在処
54話エノンの初戦闘
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リュートとエノンは宿を出ると先にギルドへ向かう
「ねぇねぇリューくん何でここに来たの?」
「それはなエノン俺達は今…無一文だからだ!」
「無一文って何?」
「金が無いって事だ!」
リュート達は宿に泊まる事に有り金全部払ったので全く金がない
「えーと、エノンでも出来そうなクエストは…」
リュートは紙が沢山貼られた壁から1つ取る
「これならお前にも出来そうだな」
「どれどれ~?」
エノンはリュートから紙を取り上げ見る
それにはこう書かれてあった
スライム3匹の討伐
「私に出来るかな~?」
「知らん…まぁ、危なかったら助けるから」
「う~ん…分かった!」
エノンが頷くとリュートは紙を受付の女性に渡す
「あれ?あぁ!君達だね!この前は面白かったよ!」
リュート達を見てまた思いだし、カウンターの机を叩いて大爆笑している
「なぁ、クエストを受けたいんだけど」
リュートが女性に言うと女性は笑いを堪えて紙を受けとる
「ははははは!はぁ~、あははっはぁ~、面白かった~、それでクエストだったっけ?」
「あぁ」
女性は紙を受けとると水晶に手を当て目を瞑る
「はい、これで良いよ。行ってらっしゃーい!」
「行ってきまーす!」
エノンがリュートと手を繋ぎもう片方の手で元気一杯に手を振る
「エノン、これで戦うんだぞ」
リュートは鞄から剣を取り出す。一応鞄は背負って来ているのでそこから取り出した
「これ重たそうだし可愛くないから嫌!」
エノンが剣を見て嫌だと言い張る
「じゃあこっちは?」
次はナイフを出す
「これも可愛くない!」
エノンがそっぽを向きリュートは頭を掻く
(ここまで可愛さに拘るなんてな、参ったな)
リュートが考えているとエノンが「あっ!」と言い、リュートの鞄を見る
「ねぇねぇあれある?」
「あれって何だよ?」
リュートがエノンに聞くとエノンは上を見て思い浮かべた後、リュートに伝える
「あの手袋!」
(手袋?手袋…ん~あれか?)
リュートが鞄から1部オリハルコンのグローブを取り出す
「これか?」
「これなら綺麗だからまだ良い!」
エノンはリュートからグローブを取ろうとするが全然取れる気配がない
「う~ん!う~ん!ダメだぁ全然取れないや」
「これは物凄く重たいからな」
リュートは試しに地面に剣を置きその上にグローブをそーっと置くとバキッと言う音と共にグローブが剣を砕いた
「分かったか?これだけ重いんだ」
「はーい」
エノンは渋々といった感じでナイフを手に取る
「はー、これで良いよ」
エノンが残念そうに言い、ナイフを眺めるとリュートが慰めるように言う
「これで、お金が入ったら可愛い服を買ってやるから」
「本当?」
エノンがリュートに首を傾げて聞く
「本当だ本当!」
「じゃあ頑張る!」
エノンはナイフを天に掲げ太陽の光をナイフで遮りナイフを見上げる
「よしっ!行くか」
リュートはエノンを連れ門を潜りこの町に来る前に通った森にいる
「よしっ!この森にはモンスターが沢山居るからな、エノン!」
「なーに?」
「モンスターを探してくれ!」
「えー!リューくん探してくれないの~?」
エノンが肩を落としがっかりと表情に出ていた
「帰ったら何でもしてやるから」
「本当!?」
エノンが目をキラキラさせてリュートに近寄る
「あ、ああ」
リュートはエノンの気迫に驚き一歩後ろへ下がってしまった。エノンは完全にやる気モードに入り腕を回している
「さぁ!モンスターを見つけてリューくんに色々がんばってもらうよ~!」
エノンはそのまま走り出した
「おっ!発見!」
エノンの視界にゴブリンが映った
ゴブリンはエノンの存在に気付き迎え撃とうとした瞬間エノンを見失った
ゴブリンが周りをキョロキョロ探しているとエノンが顎にナイフを思いきり突き立てた
「ガッ!ガアアアアアアァァァァァァァ!」
ゴブリンは断末魔の叫びを上げ下顎から鮮血を流し倒れたがその周りには木に隠れ見えなかったモンスターが数体いた。それは
ゴブリン3体、スライム2匹、木の子が1匹だ
木の子
木の子とは一定の寿命を超えた木から発生する謎の生き物
見た目は葉に顔と手足を付けたような感じで老若男女問わず可愛いと陰で人気のモンスターでレアな存在
季節により葉の色が違う
春はピンク、夏は緑、秋は茶色、冬は焦げ茶色だ
エノンはしゃがんだり転がったり音をあまり立てずに木に隠れながらモンスターの喉を切り裂いたりして音を出させずに次々と葬っていく
「きゅっ、きゅいいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
木の子は逃げようとするがエノンが足を捕まえた
「きゅっ!きゅっ!」
木の子は怯えて震えていた
「ねぇねぇリューくん!こんなの捕まえた!」
リュートはエノンの戦闘を少し離れた場所から見ていた
「何だ?そいつは?」
「分からない!」
エノンは笑顔で見せているが木の子は抜け出そうと必死になっている
「こいつ、逃げようと必死になってないか?」
リュートが木の子を指差しながら言うとエノンは木の子を自分の目の高さまで持ってきて言う
「そんな事無いよ~、ね?」
エノンが木の子に言い手を摘まみそーっと木の子から引っ張ると木の子は素早く縦に首を振る
しかし、首がないので葉が曲がっているように見える
「じゃあ、こいつらの素材を剥ぎ取って戻るぞ」
「はーい!」
エノンは木の子の手を掴みリュートの後を付いていく
「ねぇねぇリューくん何でここに来たの?」
「それはなエノン俺達は今…無一文だからだ!」
「無一文って何?」
「金が無いって事だ!」
リュート達は宿に泊まる事に有り金全部払ったので全く金がない
「えーと、エノンでも出来そうなクエストは…」
リュートは紙が沢山貼られた壁から1つ取る
「これならお前にも出来そうだな」
「どれどれ~?」
エノンはリュートから紙を取り上げ見る
それにはこう書かれてあった
スライム3匹の討伐
「私に出来るかな~?」
「知らん…まぁ、危なかったら助けるから」
「う~ん…分かった!」
エノンが頷くとリュートは紙を受付の女性に渡す
「あれ?あぁ!君達だね!この前は面白かったよ!」
リュート達を見てまた思いだし、カウンターの机を叩いて大爆笑している
「なぁ、クエストを受けたいんだけど」
リュートが女性に言うと女性は笑いを堪えて紙を受けとる
「ははははは!はぁ~、あははっはぁ~、面白かった~、それでクエストだったっけ?」
「あぁ」
女性は紙を受けとると水晶に手を当て目を瞑る
「はい、これで良いよ。行ってらっしゃーい!」
「行ってきまーす!」
エノンがリュートと手を繋ぎもう片方の手で元気一杯に手を振る
「エノン、これで戦うんだぞ」
リュートは鞄から剣を取り出す。一応鞄は背負って来ているのでそこから取り出した
「これ重たそうだし可愛くないから嫌!」
エノンが剣を見て嫌だと言い張る
「じゃあこっちは?」
次はナイフを出す
「これも可愛くない!」
エノンがそっぽを向きリュートは頭を掻く
(ここまで可愛さに拘るなんてな、参ったな)
リュートが考えているとエノンが「あっ!」と言い、リュートの鞄を見る
「ねぇねぇあれある?」
「あれって何だよ?」
リュートがエノンに聞くとエノンは上を見て思い浮かべた後、リュートに伝える
「あの手袋!」
(手袋?手袋…ん~あれか?)
リュートが鞄から1部オリハルコンのグローブを取り出す
「これか?」
「これなら綺麗だからまだ良い!」
エノンはリュートからグローブを取ろうとするが全然取れる気配がない
「う~ん!う~ん!ダメだぁ全然取れないや」
「これは物凄く重たいからな」
リュートは試しに地面に剣を置きその上にグローブをそーっと置くとバキッと言う音と共にグローブが剣を砕いた
「分かったか?これだけ重いんだ」
「はーい」
エノンは渋々といった感じでナイフを手に取る
「はー、これで良いよ」
エノンが残念そうに言い、ナイフを眺めるとリュートが慰めるように言う
「これで、お金が入ったら可愛い服を買ってやるから」
「本当?」
エノンがリュートに首を傾げて聞く
「本当だ本当!」
「じゃあ頑張る!」
エノンはナイフを天に掲げ太陽の光をナイフで遮りナイフを見上げる
「よしっ!行くか」
リュートはエノンを連れ門を潜りこの町に来る前に通った森にいる
「よしっ!この森にはモンスターが沢山居るからな、エノン!」
「なーに?」
「モンスターを探してくれ!」
「えー!リューくん探してくれないの~?」
エノンが肩を落としがっかりと表情に出ていた
「帰ったら何でもしてやるから」
「本当!?」
エノンが目をキラキラさせてリュートに近寄る
「あ、ああ」
リュートはエノンの気迫に驚き一歩後ろへ下がってしまった。エノンは完全にやる気モードに入り腕を回している
「さぁ!モンスターを見つけてリューくんに色々がんばってもらうよ~!」
エノンはそのまま走り出した
「おっ!発見!」
エノンの視界にゴブリンが映った
ゴブリンはエノンの存在に気付き迎え撃とうとした瞬間エノンを見失った
ゴブリンが周りをキョロキョロ探しているとエノンが顎にナイフを思いきり突き立てた
「ガッ!ガアアアアアアァァァァァァァ!」
ゴブリンは断末魔の叫びを上げ下顎から鮮血を流し倒れたがその周りには木に隠れ見えなかったモンスターが数体いた。それは
ゴブリン3体、スライム2匹、木の子が1匹だ
木の子
木の子とは一定の寿命を超えた木から発生する謎の生き物
見た目は葉に顔と手足を付けたような感じで老若男女問わず可愛いと陰で人気のモンスターでレアな存在
季節により葉の色が違う
春はピンク、夏は緑、秋は茶色、冬は焦げ茶色だ
エノンはしゃがんだり転がったり音をあまり立てずに木に隠れながらモンスターの喉を切り裂いたりして音を出させずに次々と葬っていく
「きゅっ、きゅいいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
木の子は逃げようとするがエノンが足を捕まえた
「きゅっ!きゅっ!」
木の子は怯えて震えていた
「ねぇねぇリューくん!こんなの捕まえた!」
リュートはエノンの戦闘を少し離れた場所から見ていた
「何だ?そいつは?」
「分からない!」
エノンは笑顔で見せているが木の子は抜け出そうと必死になっている
「こいつ、逃げようと必死になってないか?」
リュートが木の子を指差しながら言うとエノンは木の子を自分の目の高さまで持ってきて言う
「そんな事無いよ~、ね?」
エノンが木の子に言い手を摘まみそーっと木の子から引っ張ると木の子は素早く縦に首を振る
しかし、首がないので葉が曲がっているように見える
「じゃあ、こいつらの素材を剥ぎ取って戻るぞ」
「はーい!」
エノンは木の子の手を掴みリュートの後を付いていく
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