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んああああああああぁぁぁ! フ◯ブリーズの香りいぃぃぃぃぃ!
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年末の大掃除。
どこの家庭でも避けては通れないイベントであり、我が家でも今まさにそのイベントが起こっている。
俺の担当は自室の掃除なので、部屋の消臭やら断捨離をしている途中だ。
昼に起きてすぐに司令がきたので、他の担当については知らないが、先ほど親父がフルアーマー状態だったので、どういう状態かは想像に難くない。
「ル○バ! 重曹バズーカよ!」
「ウィーン! ガシャン! ジュウソウバズーカ!」重曹バサー!
実際、一階から母が指令を出す声とそれに応える親父の声が聞こえることから親たちの担当は間違いないだろう。
妹は……おそらく物音一つ聞こえないので担当振られるどころかまだ寝ている可能性が高い。
「それにしてもカーテン臭いな。干からびたコッペパンみたいな匂いがする。もしかして中古かこいつ?」
フ○ブリーズを何回も吹きかけているが、なかなか匂いが撲滅できない。
ここまでいくと、カーテンがびしょ濡れになるまでフ○ブリーズをかけるしかない。
シュ! シュ! シュ! シュ!
「お! やっと効いて来たか! それにしてもフ○ブリーズ、いい匂いだな……」
シュ! シュ! シュ! シュ!
「ク! もう我慢できねえ!」カーテンガシィ!
クンカ! クンカ!
「んああああああぁぁぁ! フ○ブリーズの香りいぃぃぃぃぃ!」
クンカ! クンカ!
「この芳醇な香り、まるで大自然の中に放り込まれたみたいだ! カーテンだけじゃなく、心まで浄化された気分になっていく!」
クンカ! クンカ! クン……
「ウィーン! は! まさゆき、お前!」
振り返るとそこには、自立型お掃除ロボから人に戻った親父がいた。
とんでもないものを見てしまったような顔をしている。
昔お昼のサスペンスで出てきた家政婦探偵と同じ顔だ。
「親父ぃ……」
どうしたものかと思っていると親父はこちらに近づいてきた。
「やはりお前も俺の息子か……。フ○ブリーズの本当の活用方法に気づくとはな……。まさゆき、フ○ブリーズを貸せ」
「フ○ブリーズの本当の活用方法、それに貸せってどういうことだよ、親父!」親父肩ガシィ!
「まさか気づかずに、本能だけでやっていたっていうのか! 俺の息子ながら末恐ろしいやつだぜ!」まさゆき肩ガシィ!
「!?」
「何が何だかって顔だな。ふ、しょがねえ、教えてやろう。フ○ブリーズには精神に溜まった汚れやストレスを浄化する効果がある。消臭よりも俺たち現代人にとってはこっちの方が重要だ。だからこそ、説明書きにはない、吸引することが活用法としては最もらしい使い方なんだ!」
「そんな効果がこいつに……」フ○ブリーズぎゅ!
「そしてこのフ○ブリーズ活用法には次のステージがある。その名も『びっくりするほどユートピア』!」
「な……んだと!?」
「さっき俺がフ○ブリーズを貸せと言ったのはこの『びっくりするほどユートピア』をお前に見せるためだ」
「そ、そういうことだったのか、親父。フ○ブリーズ貸すよ」
親父の意を汲み取った俺は親父にフ○ブリーズを渡した。
するとあり得ないことが目の前で起こった。
親父の服が弾け飛んだのだ。
「お! こりゃいけねえ! 掴んだ瞬間にリラックスしすぎて緩んだ脂肪で服が弾け飛んじまった!」
「フ○ブリーズを掴むだけでそこまでのリラックスを! なんてプロクオリティなんだ!」
「ま、『びっくりするほどユートピア』で服を脱ぐから、脱ぐ手間が省けてたもんだがな」
服を脱ぐ?
一体これから何が起こって、どうなるっていうんだ!
「じゃあいくぞおおおぉ!」
親父はそう言うと、両手で尻をバンバン叩きながら白目を剥き、「びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!」と連呼し、フ○ブリーズを吹き掛けながらベットを上り下りし始めた。
壮絶な光景だ。
「まさゆき! よく目に収めておけ、これがフ○ブリーズの活用の極みーー浄化のその先の幸福に辿り着く方法『びっくりするほどユートピア』だ!」
「こ、これが『びっくりするほどユートピア』! 確かな幸福の形!」
確かに急激な運動と発声によりランナーズハイ的な状況を生み出した上でのフ○ブリーズの吸引ならば、心の汚れを浄化するどころではなく、幸福に達することも十分頷ける。
これは全ての人を救済されるための唯一の手段だ。
「「びっくりするほどユートピア!」」
「「びっくりするほどユートピア!」」
気づくと俺は親父とシンクロするように全裸になり、尻を叩きながら白目を剥き、フ⚪︎ブリーズを吸引しながらベットを上り下りしていた。
気持ちいい!
「ちょっとお父さんとお兄ちゃん、うるさあい!」
そして妹の声で我に帰った俺と親父は服を着て、服を着て持ち場に戻った。
どこの家庭でも避けては通れないイベントであり、我が家でも今まさにそのイベントが起こっている。
俺の担当は自室の掃除なので、部屋の消臭やら断捨離をしている途中だ。
昼に起きてすぐに司令がきたので、他の担当については知らないが、先ほど親父がフルアーマー状態だったので、どういう状態かは想像に難くない。
「ル○バ! 重曹バズーカよ!」
「ウィーン! ガシャン! ジュウソウバズーカ!」重曹バサー!
実際、一階から母が指令を出す声とそれに応える親父の声が聞こえることから親たちの担当は間違いないだろう。
妹は……おそらく物音一つ聞こえないので担当振られるどころかまだ寝ている可能性が高い。
「それにしてもカーテン臭いな。干からびたコッペパンみたいな匂いがする。もしかして中古かこいつ?」
フ○ブリーズを何回も吹きかけているが、なかなか匂いが撲滅できない。
ここまでいくと、カーテンがびしょ濡れになるまでフ○ブリーズをかけるしかない。
シュ! シュ! シュ! シュ!
「お! やっと効いて来たか! それにしてもフ○ブリーズ、いい匂いだな……」
シュ! シュ! シュ! シュ!
「ク! もう我慢できねえ!」カーテンガシィ!
クンカ! クンカ!
「んああああああぁぁぁ! フ○ブリーズの香りいぃぃぃぃぃ!」
クンカ! クンカ!
「この芳醇な香り、まるで大自然の中に放り込まれたみたいだ! カーテンだけじゃなく、心まで浄化された気分になっていく!」
クンカ! クンカ! クン……
「ウィーン! は! まさゆき、お前!」
振り返るとそこには、自立型お掃除ロボから人に戻った親父がいた。
とんでもないものを見てしまったような顔をしている。
昔お昼のサスペンスで出てきた家政婦探偵と同じ顔だ。
「親父ぃ……」
どうしたものかと思っていると親父はこちらに近づいてきた。
「やはりお前も俺の息子か……。フ○ブリーズの本当の活用方法に気づくとはな……。まさゆき、フ○ブリーズを貸せ」
「フ○ブリーズの本当の活用方法、それに貸せってどういうことだよ、親父!」親父肩ガシィ!
「まさか気づかずに、本能だけでやっていたっていうのか! 俺の息子ながら末恐ろしいやつだぜ!」まさゆき肩ガシィ!
「!?」
「何が何だかって顔だな。ふ、しょがねえ、教えてやろう。フ○ブリーズには精神に溜まった汚れやストレスを浄化する効果がある。消臭よりも俺たち現代人にとってはこっちの方が重要だ。だからこそ、説明書きにはない、吸引することが活用法としては最もらしい使い方なんだ!」
「そんな効果がこいつに……」フ○ブリーズぎゅ!
「そしてこのフ○ブリーズ活用法には次のステージがある。その名も『びっくりするほどユートピア』!」
「な……んだと!?」
「さっき俺がフ○ブリーズを貸せと言ったのはこの『びっくりするほどユートピア』をお前に見せるためだ」
「そ、そういうことだったのか、親父。フ○ブリーズ貸すよ」
親父の意を汲み取った俺は親父にフ○ブリーズを渡した。
するとあり得ないことが目の前で起こった。
親父の服が弾け飛んだのだ。
「お! こりゃいけねえ! 掴んだ瞬間にリラックスしすぎて緩んだ脂肪で服が弾け飛んじまった!」
「フ○ブリーズを掴むだけでそこまでのリラックスを! なんてプロクオリティなんだ!」
「ま、『びっくりするほどユートピア』で服を脱ぐから、脱ぐ手間が省けてたもんだがな」
服を脱ぐ?
一体これから何が起こって、どうなるっていうんだ!
「じゃあいくぞおおおぉ!」
親父はそう言うと、両手で尻をバンバン叩きながら白目を剥き、「びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!」と連呼し、フ○ブリーズを吹き掛けながらベットを上り下りし始めた。
壮絶な光景だ。
「まさゆき! よく目に収めておけ、これがフ○ブリーズの活用の極みーー浄化のその先の幸福に辿り着く方法『びっくりするほどユートピア』だ!」
「こ、これが『びっくりするほどユートピア』! 確かな幸福の形!」
確かに急激な運動と発声によりランナーズハイ的な状況を生み出した上でのフ○ブリーズの吸引ならば、心の汚れを浄化するどころではなく、幸福に達することも十分頷ける。
これは全ての人を救済されるための唯一の手段だ。
「「びっくりするほどユートピア!」」
「「びっくりするほどユートピア!」」
気づくと俺は親父とシンクロするように全裸になり、尻を叩きながら白目を剥き、フ⚪︎ブリーズを吸引しながらベットを上り下りしていた。
気持ちいい!
「ちょっとお父さんとお兄ちゃん、うるさあい!」
そして妹の声で我に帰った俺と親父は服を着て、服を着て持ち場に戻った。
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