僕の、、手持ち花火

ふぅちゃ

文字の大きさ
上 下
19 / 20

8月10日 花火大会 その後

しおりを挟む
8月10日 花火大会 その後

俺は3人から離れて!

走っている、、人が多くて、
なかなか!思うように進めないが、

走っている、、、

病院に向かって走っている、、、

頭の中でオッちゃんに話しかけてみるが
返事はない、、、!

ハァハァ、、、走っている、、、

病院に着いた。

病院の中では走る事は出来ないので、
エレベーターのスイッチを押す。

オッちゃんの病室は302号室だ!

俺は3階を押した、やけに遅い気がする

扉が開き302号室の扉を開けると、

就寝の時間が過ぎているので、電気はついていない、、

月明かりの中!病室のベッドの上に
誰かが座っているのが見えた。

近づいて声をかけてみる。

{オッちゃん??}

ゆっくり、こちらに振り向くオッちゃんの姿が見える!

{オッちゃん!大丈夫なん}

オッさん{アキラくん!なんで?
     こんな所にきたんや?}

{オッちゃんが心配でっ!
 急に返事がなくなったからやん?
 でも、良かったぁ}

オッさん{アキラくん、ありがとう}

{ほんまに良かったわぁ!オッちゃん
 めっちゃ心配で走ったわ(笑)}

オッさん{朝のジョギングしてて良かっ
     たなぁ(笑)}

{うっさいわっ(笑)オッちゃんこそ
 身体大丈夫なんか?}

オッさん{見ての通り!身体は大丈夫や
     で!}

{見て通りって!月明かりやから
 わからんよっ}

オッさん{そかっ!でも身体は大丈夫}

{オッちゃん、いつ飛んだん??}

オッさん{アキラくんがマヤちゃんに告
     白して、OKが出た瞬間や}

{そうなんや、、、ごめんなオッちゃん
 俺のテンション上がってしまって}

オッさん{いや!良いんやで!
     いつまでもアキラくんの中に
     はいてられなかったし}

オッさん{アキラくんと少しだけでも
     知り合いになれて嬉しかった
     わ、ありがとう}

{オッちゃん、、俺らは友達やん!}

マヤとのファーストキスの話しは、
又今度しよう!と思った。

オッさん{アキラくん!ほんまにありが
     とうな、、初めてできた友達
     やわ、、、(泣)}

オッさん{アキラくん、少し散歩に出な
     いか?}

{うん!かまへんで!行こぅ}

俺とオッちゃんは病院の外に出て、
夏の夜を散歩している、、

すると!

ナオト{アキラ!いたっ}

メグミ{ここやったんやなぁ!マヤちゃ
    んの言う通りやんっ}

マヤ {やっぱり!ここやと思った}

{なんで?お前ら帰ってなかったん?}

オッさん{アキラくん!行っておいで
     俺は1人で散歩するから}

マヤ {オジサンも一緒に来て下さい}

オッさん{えっ?俺も??}

マヤ {はいっ!}

俺とオッちゃんは3人の後について行った、、病院近くの公園に着くと。

マヤ {オジサン!花火大会は終わりま
    したけど、私達の花火はこれか
    らなので、付き合って下さい
    ね}

マヤが病院に来るまでに、
ナオトとメグミに事情を説明していたみたいだった。

だが!俺の中にオッちゃんがいた事は知らないはずだが!

マヤ {アキラ!私に隠し事は無理だか
    らね(笑)}

{え?バレてたん??わかってたん?}

マヤ {なんとなくね!アキラの様子が
    おかしかったし、独り言も多か
    ったから(笑)}

マヤに隠し事はできないと思った!
まぁ!隠したい事は、今回が最初で最後だと思うけど!

ナオト{射的で勝ち取った花火を
    5人でしよう}

オッさん{俺も?良いの??}

メグミ{当たり前ですよっ!
    アキラくんの友達は}

ナオト{俺らの友達に}

マヤ {決まってますよっ}

オッさん{ありがとう、、、、(泣)}

{ありがとう、、みんな、、}

オッさん{初めて友達ができた、、}

オッさん{初めて友達と花火を、、}

マヤ {さっ!今から盛り上がりますよ
    ー}

{みんなっ!ありがとう。
 オッちゃん!花火しよっ}

俺達5人は花火をして、
すっごい楽しい時間を過ごしている。

俺は、あの女性の話しをオッちゃんにしようとすると

オッさん{この歳で、君達と遊ぶとは思
     わなかった、でも本当に楽し
     かった、、}

手持ち花火から、みんな線香花火に
持ち替えて話しを聞いていると、

オッさん{本当に楽しかった、
     ありがとう、、}

{オッちゃん!俺達5人は
 ずっと友達やでっ!忘れんといてな}

オッさん{アキラくん、ありがとう!
     マヤちゃんにナオトくん、
     メグミちゃんも、、、
     ほんまにありがとう。
     みんなにも迷惑かけて、
     すまなかった。}

そして
オッちゃんは、あの女性に告白が出来なかった話しをしてくれた、、、

今日と同じ!暑い夏の夜!

オッさん{俺は後悔してるねん、告白す
     る勇気がなくて、応援してく
     れる友達もいなくて、
     だから!絶対にアキラくんに
     は、後悔して欲しくなかっ
     た。}

{うん!俺はマヤに告白したよっ
 次はオッちゃんの番やでっ!}

俺達はずっと友達!

誰1人も後悔はして欲しくないっ!

昔出来なくても、今出来る事はあるはずだ。

今出来なかったら、ずっと後悔する!

オッさん{みんな!ありがとう。
     俺!行ってくるっ!}

かなり難しい!あの女性は結婚が決まっているが、今行かないと一生後悔する

オッちゃんは、走って行く、、、

俺達4人はオッちゃんの背中を見ながら!

今日と言う日が、

みんな幸せなら良いと願っている。

俺達5人の花火大会は、、、

終わって行く、、、。
しおりを挟む

処理中です...