16 / 16
蓮花の季節
しおりを挟む
長く冷たい水の中で
ひっそりと春を待つちいさな翠
海老がちょこんと乗っている
目高がその傍を澄まして泳いでいる
水面をじっと
見つめてごらん
ほら
冬に息絶えた死骸たち
朽ちかけた枯れ葉たち
水を呑みにやって来たのだろう
小さな命たちが見えるだろう
一緒くたに混ざり合い
小さな白い花弁が浮いている
そしてまた新たな命が
一緒くたに湧き出し
やがて蓮花がまた顔を見せてくれる
蓮花の季節が
またやってきた
ひっそりと春を待つちいさな翠
海老がちょこんと乗っている
目高がその傍を澄まして泳いでいる
水面をじっと
見つめてごらん
ほら
冬に息絶えた死骸たち
朽ちかけた枯れ葉たち
水を呑みにやって来たのだろう
小さな命たちが見えるだろう
一緒くたに混ざり合い
小さな白い花弁が浮いている
そしてまた新たな命が
一緒くたに湧き出し
やがて蓮花がまた顔を見せてくれる
蓮花の季節が
またやってきた
0
お気に入りに追加
3
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる