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二十六話「王と王妃の初夜⑦」***

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―レヴィン王子視点―


「あっ…! ぃやぁ……痛っ…! ひぁ……! もっ……無理……! ぁぁっ! ふぁ……んンっ!」

「すまない、こらえてくれ」

ちょっとずつ、ほのかの中にボクのものをうずめていく。

「くっ……」

「ぁああっ……!」

ほのかの中に全部入った。

ほのかを抱きしめ頬にキスをする。

「レヴ、ィン様ぁぁ……」

ほのかの頬を涙が伝う、ボクはそれを舌で舐めとった。

「すまない、無理をさせた」

漆黒の艶やかな髪を、いつくしむように撫でる。

しばらく入れたままにしたまま動かず、ほのかの中をならさないと。

髪をなで、唇にキスをし、ほのかが慣れるのを待つ。

もうそろそろいいだろうか……?

この状態でじっとしているのはボクも辛い。

「ほのか、動くよ」

「ひ…っ、あっ……! まって、やっ! ぁぁっ……!」

ほのかがポロポロと涙をこぼす。

だがボクも限界だった! これ以上はじっとしていられない!

ゆるゆると腰を動かす。

「やっ……まだッ、ぁっ! ああっ! ふぁっ……らめッ……! ヒゃっ……はぁ……ふぁァっっ!」

ほのかが甘い声を上げる。

嬉しいよ、ボクで感じてくれているんだね。

腰を前後に動かし、ほのかの感じるところを探す。

確かこの辺りだったような……?

「ひゃぁぁぁっ……!」

ボクがある箇所を突くと、ほのかが官能的かんのうてきな声を上げた。

ここがほのかの感じる所なんだね、覚えたよ。

ほのかの敏感な箇所を連続して突き上げる。

「あっ……ん! はぁん! ふァっ……やヤァっ、らめぇぇっ…! あんっ! おかしく……なっ、ちゃう……! ひぁぁぁッッ!」

ボクの下でセクシーな声を上げるほのかが、たまらなく愛しい。

「ぁっ! アぁっ! らめッ……!! あっん! やぁぁッ……! はぁ……ん! ぁん! ひゃァァァッッ!!」

ほのかの体がビクンと跳ね、膣《ちつ》がボクのペニスを締めつける。

ほのかがイッたようだ。

「くっ……!」

ボクもほのかの中で達し子種を中に注ぐ。甘くしびれるような感覚がボクを包む。

これは子作りで、ボクたちは夫婦だ。

中に注いでも問題ない。むしろ子種は中に注ぐためにある。

だけどボクのものを受け入れて、ぐったりしているほのかを見ると、少しだけ良心がいたんだ。




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