上 下
45 / 122

四十五話「シエルとノヴァの甘〜い夜♡」***

しおりを挟む


大理石の床にタオルを敷きその上に仰向けに横になると、トロリとした液体を全身にかけられた。

「ひゃっ」

「すまない、冷たかったか?」

ハチミツの入った容器を持ちながらオロオロするノヴァさんが可愛い。

「大丈夫です、ちょっとびっくりしただけですから」

宿の部屋に戻ったノヴァさんが、ハチミツを使ったプレイがしたいと言い出した。「ベッドがべたべたになるので嫌です」と言って断ったら、お風呂に連れていかれた。

大理石の床では冷たいだろうと、タイルの上にタオルを敷かれ、その上に寝るように頼まれた。

お風呂ならハチミツでべたべたになっても洗い流せるし、タオルは洗うか捨てるかすればいい。

ノヴァさんも俺も生まれたままの姿だ。ノヴァさんの竿はまだ何もしてないのに、天を突くほどそそり立っている。

「シエルの首は甘いな♡」

ノヴァさんが、俺の首筋をなめ、ニヤニヤと笑う。

そりゃあ甘いでしょう、ハチミツをかけているんですから。

ノヴァさんが首、鎖骨、胸の突起の順にペロペロとなめていく。

「んっ……ひぁっ、やっ、くすぐったいよ……」

「シエルの全てを余すとこなくなめたい♡」

俺を見るノヴァさんの目が色欲に染まる。

ノヴァさんは普段はなめない脇の下や、へそにも舌を這わせた。

「やぁっ……! そんなとこ、なめちゃ、やっ」

「シエルの体はどこもかしこも甘い」

ノヴァさんが脇の下に舌を這わせながら、ニコニコと笑う。どう見ても変態だ。

ノヴァさんが性行為により立ち上がった俺のおちんちんに、ハチミツをたっぷりとかけ先端を口に含む。

ノヴァさんに全身をなめられて勃起してしまうなんて……俺もそうとうおかしい。

「やらぁ……っ、だ…めっ、ノヴァさん、汚いよぅ……!」

ノヴァさん頭を掴みおちんちんから離そうとするがびくともしない。

「ペロペロ……! はぁはぁっ……! シエルに汚いところなどあるものか!」

ノヴァさんは俺のちんこの根元を掴み先端をチュッチュッと吸い、キャンディでもなめるみたいに裏筋をじゅるじゅるとなめた。

「うっ♡ はぁ、あっ、あぁっ♡ や、らぁっ……! ノヴァさん、出ちゃう……離して……!」

「シエルの液は全て私が飲むので、安心して出してくれ!」

そんな事を言われたら余計に出しづらいよ!

「ふっ♡ やっ……! ああぁっ……ん!」

先端を強く吸われ、ノヴァさんの口内で射精してしまった。

ごくごくと音を立て、ノヴァさんが俺の出した子種を嚥下する。

俺の顔に急速に熱が集まり耳まで赤くなる、今なら恥ずかしさで死ねる。

「シエルの子種汁は美味だな♡」

口元を手の甲で拭きながらノヴァさんがふんわりとほほ笑む。スケベな言葉を発しているのに、美形が言うと妖艶な色気が漂い、ちょっとかっこよく見える。 

ノヴァさんと両思いだと分かって嬉しさで、俺の頭のネジも何本か抜けてしまったらしい。

「私もそろそろシエルの中に出したい!」

ノヴァさんがギンギンに勃ち上がり、先走り液でべたべたになったペニスを掴み、俺のアナルにあてがう。

「待って、ノヴァさん」

「どうしたシエル? ここまでしておいてセックスはダメだとか、中出しは嫌だとか連れないことを言うのか? そんなことを言われたら悲しみで死んでしまう!」

ノヴァさんが悲しげな瞳で俺に訴える。俺の中に入れられないぐらいで、簡単に死ぬとか言わないでほしい!

「そうじゃなくて、その……、あの……おっ、俺もノヴァさんの……を、ペロペロしたいなって……」

心臓がバクバクしてる。今、大胆なことを言った気がする。

「俺がノヴァさんのを口に含むのは、嫌……ですか?」

ノヴァさんの顔をちらりと見る。ノヴァさんさ耳まで真っ赤にしていた。

「嫌ではない! むしろ嬉しい! ぜひしてくれ!」

ノヴァさんの鼻息が荒い。そこまで期待されると恥ずかしいな。

「えっと、その……初めてだから、上手くできないかもしれませんが……」

「き、気にするな! シエルの小さな口が私の物を含むと想像しただけで、私の股間は破裂しそうだ!」

ノヴァさんの男根に視線を向けると、先ほどより大きくなっていた。あんな大きいの俺の口に入るかな?

ハチミツの残りをノヴァさんのそそり立ったペニスにかけ、指で軽く触れるとノヴァさんの男根がブルリと震えた。

こんな太くて長いのがいつも俺の中に……ドクドクと心臓が音を立てる。

ノヴァさんは膝立ちになってもらい、俺はノヴァさんの前で四つん這いになる。ノヴァさんのペニスに顔を近づけ、かり首に舌を這わせる。

ブシューーーーッッ!!

と音を立てノヴァさんが射精した。

「ひやぁっ!」

とっさに目をつぶったので精液は目に入らなかったが、ドロリとした液体が顔や髪についてしまった。青臭い匂いが立ち込める。

「すまない、シエルにフェラしてもらえると思ったら嬉しくて、興奮が抑えきれなかった」

ノヴァさんが濡れたタオルで俺の髪と顔を拭いてくれた。

俺は顔に残っていたノヴァさんの白濁した液を指ですくい、口に含んだ。

「ノヴァさんのも、甘いです♡」

本当はハチミツの味では誤魔化せないぐらい、苦かった。俺のもこんな味がしたのかな? ノヴァさんよく全部飲めたな。

精子を全部飲み込むような真似は、俺にはできそうにない。

「くっ、シエル可愛すぎるっっ!!」

「ふわっ? ノヴァさん??」

俺はノヴァさんの欲情スイッチを押してしまったらしい。

大理石の上に敷いたタオルの上に押し倒され、復活したノヴァさんの肉棒をアナルに突っ込まれた。 

今日は対面座位とか湯船でいちゃいちゃとか、いつもと違ったエッチを楽しみたかったのだが無理そうだ。

足をめいっぱい開かされ、足を持ち上げられ、腰を掴まれガンガン奥を突かれた。

シャワーでハチミツと精液を洗い流したあとは、ベッドでいっぱい愛し合った。

中に出された子種を掻き出したかったんだけど、ノヴァさんにとろけるくらい愛されて、くたくたになった俺を睡魔が襲う。

ノヴァさんのペニスが入ったままベッドに横になり、後ろからたくましい腕に抱きしめられ「愛しているシエル。絶対にシエルを離さない、永遠に側にいる」なんて言われ首筋にキスされると、ノヴァさんの子なら生んでもいいかな~なんて流されてしまいそうになる。

今日の俺は脳みそがとろけてるからダメだ。明日考えよう。



◇◇◇◇◇
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

幽閉王子は最強皇子に包まれる

皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。 表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

【完結】転生したら少女漫画の悪役令嬢でした〜アホ王子との婚約フラグを壊したら義理の兄に溺愛されました〜

まほりろ
恋愛
ムーンライトノベルズで日間総合1位、週間総合2位になった作品です。 【完結】「ディアーナ・フォークト! 貴様との婚約を破棄する!!」見目麗しい第二王子にそう言い渡されたとき、ディアーナは騎士団長の子息に取り押さえられ膝をついていた。王子の側近により読み上げられるディアーナの罪状。第二王子の腕の中で幸せそうに微笑むヒロインのユリア。悪役令嬢のディアーナはユリアに斬りかかり、義理の兄で第二王子の近衛隊のフリードに斬り殺される。 三日月杏奈は漫画好きの普通の女の子、バナナの皮で滑って転んで死んだ。享年二十歳。 目を覚ました杏奈は少女漫画「クリンゲル学園の天使」悪役令嬢ディアーナ・フォークト転生していた。破滅フラグを壊す為に義理の兄と仲良くしようとしたら溺愛されました。 私の事を大切にしてくれるお義兄様と仲良く暮らします。王子殿下私のことは放っておいてください。 ムーンライトノベルズにも投稿しています。 「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」 表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。

俺は北国の王子の失脚を狙う悪の側近に転生したらしいが、寒いのは苦手なのでトンズラします

椿谷あずる
BL
ここはとある北の国。綺麗な金髪碧眼のイケメン王子様の側近に転生した俺は、どうやら彼を失脚させようと陰謀を張り巡らせていたらしい……。いやいや一切興味がないし!寒いところ嫌いだし!よし、やめよう! こうして俺は逃亡することに決めた。

【完結】華の女神は冥王に溺愛される

液体猫(299)
BL
 冥界を統べる王、全 思風(チュアン スーファン)は、ひとりの大切な存在と出会う。  冥界の王になって三百年ほどがたったある日、人間界でひとりの少年に遭遇した。その少年こそが、彼がずっと探し求めていた者と知る。  そしてあろうことか、少年から感じる香りに惹かれ、冥界へと連れ去ってしまった。  やがて明かされる少年の正体。  全 思風(チュアン スーファン)が注ぐ愛。  これらが交わった時、ふたりは次第に惹かれ合っていく。  独占欲の塊なイケメン王×小動物系美少年の、ぎこちないけれど触れ合い、徐々に心が近づいていくふたりを描く、儚くて甘々で耽美な古代中華BLです。    ※印はエッなシーンありです。物語自体はエッなシーン主体ではありません。  ふたりの視点で物語は動きます。  アルファポリス限定公開作品です。

期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています

ぽんちゃん
BL
 病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。  謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。  五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。  剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。  加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。  そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。  次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。  一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。  妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。  我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。  こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。  同性婚が当たり前の世界。  女性も登場しますが、恋愛には発展しません。

ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目

カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。

成長を見守っていた王子様が結婚するので大人になったなとしみじみしていたら結婚相手が自分だった

みたこ
BL
年の離れた友人として接していた王子様となぜか結婚することになったおじさんの話です。

攻略対象5の俺が攻略対象1の婚約者になってました

白兪
BL
前世で妹がプレイしていた乙女ゲーム「君とユニバース」に転生してしまったアース。 攻略対象者ってことはイケメンだし将来も安泰じゃん!と喜ぶが、アースは人気最下位キャラ。あんまりパッとするところがないアースだが、気がついたら王太子の婚約者になっていた…。 なんとか友達に戻ろうとする主人公と離そうとしない激甘王太子の攻防はいかに!? ゆっくり書き進めていこうと思います。拙い文章ですが最後まで読んでいただけると嬉しいです。

処理中です...