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第一章
閑話「本編後のプロット」
しおりを挟む※某サイトに限定公開していたのですが、そちらのコンテストに落選したので、元サイトから削除してアルファポリスに転載しました。
※ハルトとリーゼロッテの二人が両思いにならなかったら……という前提のプロットです。
※読み飛ばしていただいて構いません。
当初の予定では海の国でハルトの元婚約者と、婚約者の義理の息子に会うというお話を考えていました。
ハルトの元婚約者は夫に先立たれ、親戚から養子を取ってます。
ハルトの元婚約者は夫とはブラトニックな関係だったので、ファーストキスもまだという設定でした。
ハルトの元婚約者の義理の息子がリーゼロッテに惚れて、リーゼロッテにぐいぐい迫ってきてハルトが嫉妬したり。
リーゼロッテが、ハルトとハルトの元婚約者をくっつけようと奔走したり。
結局、自分以外の人がハルト(リーゼロッテ)の側にいるのは嫌だと気づいた二人。
じれじれしたもどかしい関係のまま次の国へ。
海の国では、お化けタコから子亀を助けるイベントも発生します。
子亀は竜宮の女王の妹でした。
竜宮の女王は妹を助けてくれたお礼に、リーゼロッテに竜宮の女王の加護を与えます。
竜宮の女王の加護の力を得たリーゼロッテは「術者の命の半分を削って瀕死の相手を助ける」呪文を取得します。
この呪文の成功率50%、失敗すると術者は命を落とします。
☆
そんこんなで海の国を旅立った一行は、砂漠の国へ向かったのでした。
砂漠の国では皆がゾンビに変えられていました。
犯人はシャインくんの元友人の竜。
彼は人間に恋をしたのですが、恋人があっさりと死んでしまったので、彼女をゾンビとして蘇られせのでした。
彼は彼女一人では寂しかろうと、国中の人間をゾンビに変えたのでした。
ハルトとリーゼロッテはゾンビ化した人たちを浄化し、人間に戻す作業をします。
シャインと魔女は、元凶になった竜の元に向かいます。
シャインは旧友にあの世で大切な人に会える霊薬を渡し、旧友を愛する人の元に旅立たせるのでした。
その霊薬は、ハルトが地獄に落ちたとき己も一緒に地獄に行こうと、シャインが苦労して手に入れた物でした。
魔女に「大事な霊薬を渡してよかったの」と聞かれたシャインは、「わたくしはハルト様を地獄に送るつもりはありませんから」と笑顔で答えるのでした。
シャインはハルトとリーゼロッテを両思いにして、ハルトにかけられた呪いを解き、ハルトに幸せに生きてもらう覚悟をしていました。
☆
最終章、雪の国。
雪の国には魔王がいました。
魔王は雪の国の人々を苦しめていました。
ハルトは雪の国を覆う結界を張り、人々を魔王の脅威から守りました。
しかしハルトの体に異変が……。
結界を張ったハルトは血を吐いて倒れてしまったのです。
ハルトにかけられた呪いは、ハルトの体を蝕みはじめていました。
もはや一刻の猶予もありません。
ハルトの呪いを解けるのは彼を心から愛するリーゼロッテのみ。
しかしリーゼロッテは魔王により拐われてしまいました。
リーゼロッテを助けるため、ハルトは呪いに侵食された体にムチ打って、魔王城に乗り込みます。
魔女とシャインの協力もあり、辛くも魔王を倒し、リーゼロッテを助け出したハルト。
ですが彼の体はボロボロで、リーゼロッテを助け出したときには虫の息でした。
リーゼロッテは迷うことなく竜宮の女王の加護の力で得た魔法、「術者の命の半分を削って瀕死の相手を助ける」を発動させます。
発動条件は術者が相手に口づけをすること。
リーゼロッテの魔法は成功し、ハルトは回復します。
お互いを思い合う心が魔女の呪いを打ち消し、ハルトは大人の姿になります。
ハルトは実年齢42歳ですが、見た目は20代前半のイケメンになります。
魔女の霊薬の力でハルトとリーゼロッテは不老不死の力を手に入れ、末永く幸せに仲良く暮らしました。
めでたし、めでたし。
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