10 / 135
1章 そんな風に始まった
10 初めてのデート・1
しおりを挟む
定義はよくわからないけれど、雅に「デートしよう」と誘われたので、これは人生初デートにあたる。
動物園が、初デート。
世のカップルが初デートにどこを選んでいるか、なんて知らないけど。
私的には悪くないチョイスだと思う。
雅とのデートは千夏と涼子に黙っておこうと思っていたのに、あっさりバレた。
休日はいつも彼氏の家に行くふたりが、「久しぶりに三人で映画にでも行こうよ」と言い出して、示してきた日がドンピシャに雅と約束した日だったのだ。
え、何、何なの。これ罠なの?
そう思いつつも上手い言い訳なんて咄嗟にできる訳もなく。
普段バイト以外に用の無い私が「あ、その日は無理みたい」なんて言えば、案の定ふたりは声を揃えて「「なんで?」」と訊いてきたのだった。
「ふっふ。神庭くんとデートなんでしょう!」
「えー……、あー……、チガウ、チガウ」
「やっぱりぃぃ」
「きゃぁぁ~!」
否定したのに、なんでやねん。
「それじゃぁ、映画は無理だわね。その日は美亜ん家まで行って、メイク手伝わないと」
「それと新しい服も買わなきゃね! 涼子が見立てた方が良いよ。美亜の趣味は地味だから」
「いつもと違う美亜にメロメロドキドキ大作戦☆遂行だわね」と世話を焼いてくれようとする千夏と涼子をやんわり……途中からは割と本気の攻防戦になって必死に撒いてきた。
あれは、友情ではなく最高の玩具を見つけてしまった子供の目だと思うの……。
甘く見ていると獲物となった私は致命傷を負いかねない。
それに、どうせ最初だけ頑張っても次のデートで息切れするのは目に見えてる。
初デート用の服を買ったとして、会う度着るのはNGなんでしょ?
何着も涼子お見立ての可愛い、どこぞかのブランド服を買うなんて到底無理だし。
結果的には、シンプルな方がいいじゃない。
こっそり次もその次も、会う度さりげなく上下を変えて着まわすくらいでいいじゃない。
そんな訳で、いつも通りのシンプル・イズ・ベストを貫くことにする。
動物園だし、動きやすいようにジーンズ、肌触りの良いカットソーに、ダウンライクベスト。
これで防寒も完ぺきだ。
改札を抜けて、待ち合わせ場所のキリンのモニュメントまで歩く。
駅周辺は似たようなお店が並ぶけど、前日に雅から周辺写真をメッセージでもらっているので迷わない。
マメだなぁと思う。
もう雅が待っているような気がして、自然と歩調が早くなる。
目の前を人波が通り過ぎて視界が開けると、予想通りキリンの隣で雅が佇んでいるのが見えた。
おひさまの光にまどろみながら、雅は人波に視線乗せてゆっくりと顔を右から左に動かしている。
穏やかなその表情は待っている時間も楽しそうに見えて、人波を越えた視線が私を捕えるとパッと顔を輝かせた。
会って間もないし、恋に落ちる瞬間なんて私達にはなかった。
恋人という称号で結ばれたとしても、雅が私に恋をしているかなんてわからない……いや、多分しちゃいないだろうけど。
それでも今、自分に向けてくれている笑顔は恋人に向けられるような優しい笑顔で。
雅が恋愛に前向きで、私のことを大切に思おうとしてくれていることは伝わってきた。
きっとこの人はこんな風に、とても幸せそうに恋愛をしてきたんだ。
「おまたせ」
「ん、待ってないよ。美亜は時間厳守だね」
なんとなく気恥ずかしい定番のやりとりを済ませて、どちらともなく動物園へと歩き出す。
改めて見た雅は、モノトーンのジャケットにストライプのシャツ、サイドジップブーツという装いで。
いつもと違う格好に驚いたのは私の方だった。
シルエットは綺麗だと思うけど……こんな格好もするのね。
ちょっと、意外。
雅はパーカーとかジャンパーとかスニーカーとか……もっと元気な格好の方が「らしい」と思う。
別に似合っていない訳ではないので、敢えて口にはしないけど。
ほどなくして入口に着いて、「チケットを買ってくるね」と言った雅の背中を見送る。
そういうセリフがいちいちデートっぽくてこそばゆい。デートだけど。
幸いにもチケット売り場はそれほど混んではいなくて、雅は時間をかけずに戻ってこれた。
「ありがと」
チケットとマップを受け取って、「はい」とお金を渡すと、雅に少し驚かれて「いいのに……」と言われた。
「…………」
あれ?
ひょっとして私はしくじったのだろうか。
もしかしたらこういうところでは、男の子に花を持たせるものなのかもしれない。
入園料600円ていうのが微妙にどうするか考えさせられる金額だったけど。
「大丈夫、あんなとこ住んでてもこのくらいは払えるから、舐めてもらっちゃ困る」
我ながらどうなのと思うフォローを入れながら、引っ込みのつかなくなった右手を雅に押し付けた。
入口をくぐって歩を進めると、時計台のある大きな広場に出てそこから左右に道が分かれている。
マップを広げると、右から猛きん舎と猿舎があって、奥には猛獣舎に続き、定番の象、キリン、シマウマなどのサバンナの動物、左に行くと爬虫類館と小獣舎があって、牧場と小動物と遊べるふれあい広場まである。
右から行っても左から行っても園内をぐるりと一周してこれそうだ。
思っていたよりも広くて驚いた。
そもそも動物園なんて、来たのはいつぶりだろう。
確か、昔に一度だけ来たことがあった。
まだ両親が別れる前に、父と母と、三人で。
物ごころついた頃からギクシャクしていた両親だったけど。
ここに来た時は、どうだったんだろうか。
せめて、笑っていたんだろうか。
もう思い出せないけれど。
「猿山のお食事タイム始めまーす」
威勢の良い飼育員の声で、ぽけっとしていた私は我に返る。
「行ってみようか」
雅の声に頷いて、右の道に入る。
猿山は既に人で賑わっていて、私と雅は親子連れに遠慮しながら隅っこから柵の向こうを覗いた。
飼育員が餌を撒きはじめると猿達が一斉に餌置き場に群がっていく。
その片隅で、遅れをとった母猿が強引に子猿を餌置き場まで引っ張っている。
自分も誰よりも早く餌が食べたいだろうに、子供に餌を食べさせなければという母性本能が働くんだろう。
「動物は生まれた瞬間から子供が可愛いのかしら。本能でそう思うのかしら」
広い猿山の中で同じ猿を見ているかなんてわからないけれど、気づけば雅に話しかけていた。
「どうなんだろう、哺乳類は環境に左右されるって言うしね」
返ってきたのは、雅に似つかわしくない現実的な答えだった。
私の勝手なイメージかもしれないけど、雅ならもっと優しいことを言いそうなのに。
そんなことを少し思いながらも、私もその言葉に静かに同意する。
「そうね」
子猿は足をもつらせながら必死に母猿に連れられ歩いて、二匹はようやく餌場に着くと無心で餌を食べていた。
動物園が、初デート。
世のカップルが初デートにどこを選んでいるか、なんて知らないけど。
私的には悪くないチョイスだと思う。
雅とのデートは千夏と涼子に黙っておこうと思っていたのに、あっさりバレた。
休日はいつも彼氏の家に行くふたりが、「久しぶりに三人で映画にでも行こうよ」と言い出して、示してきた日がドンピシャに雅と約束した日だったのだ。
え、何、何なの。これ罠なの?
そう思いつつも上手い言い訳なんて咄嗟にできる訳もなく。
普段バイト以外に用の無い私が「あ、その日は無理みたい」なんて言えば、案の定ふたりは声を揃えて「「なんで?」」と訊いてきたのだった。
「ふっふ。神庭くんとデートなんでしょう!」
「えー……、あー……、チガウ、チガウ」
「やっぱりぃぃ」
「きゃぁぁ~!」
否定したのに、なんでやねん。
「それじゃぁ、映画は無理だわね。その日は美亜ん家まで行って、メイク手伝わないと」
「それと新しい服も買わなきゃね! 涼子が見立てた方が良いよ。美亜の趣味は地味だから」
「いつもと違う美亜にメロメロドキドキ大作戦☆遂行だわね」と世話を焼いてくれようとする千夏と涼子をやんわり……途中からは割と本気の攻防戦になって必死に撒いてきた。
あれは、友情ではなく最高の玩具を見つけてしまった子供の目だと思うの……。
甘く見ていると獲物となった私は致命傷を負いかねない。
それに、どうせ最初だけ頑張っても次のデートで息切れするのは目に見えてる。
初デート用の服を買ったとして、会う度着るのはNGなんでしょ?
何着も涼子お見立ての可愛い、どこぞかのブランド服を買うなんて到底無理だし。
結果的には、シンプルな方がいいじゃない。
こっそり次もその次も、会う度さりげなく上下を変えて着まわすくらいでいいじゃない。
そんな訳で、いつも通りのシンプル・イズ・ベストを貫くことにする。
動物園だし、動きやすいようにジーンズ、肌触りの良いカットソーに、ダウンライクベスト。
これで防寒も完ぺきだ。
改札を抜けて、待ち合わせ場所のキリンのモニュメントまで歩く。
駅周辺は似たようなお店が並ぶけど、前日に雅から周辺写真をメッセージでもらっているので迷わない。
マメだなぁと思う。
もう雅が待っているような気がして、自然と歩調が早くなる。
目の前を人波が通り過ぎて視界が開けると、予想通りキリンの隣で雅が佇んでいるのが見えた。
おひさまの光にまどろみながら、雅は人波に視線乗せてゆっくりと顔を右から左に動かしている。
穏やかなその表情は待っている時間も楽しそうに見えて、人波を越えた視線が私を捕えるとパッと顔を輝かせた。
会って間もないし、恋に落ちる瞬間なんて私達にはなかった。
恋人という称号で結ばれたとしても、雅が私に恋をしているかなんてわからない……いや、多分しちゃいないだろうけど。
それでも今、自分に向けてくれている笑顔は恋人に向けられるような優しい笑顔で。
雅が恋愛に前向きで、私のことを大切に思おうとしてくれていることは伝わってきた。
きっとこの人はこんな風に、とても幸せそうに恋愛をしてきたんだ。
「おまたせ」
「ん、待ってないよ。美亜は時間厳守だね」
なんとなく気恥ずかしい定番のやりとりを済ませて、どちらともなく動物園へと歩き出す。
改めて見た雅は、モノトーンのジャケットにストライプのシャツ、サイドジップブーツという装いで。
いつもと違う格好に驚いたのは私の方だった。
シルエットは綺麗だと思うけど……こんな格好もするのね。
ちょっと、意外。
雅はパーカーとかジャンパーとかスニーカーとか……もっと元気な格好の方が「らしい」と思う。
別に似合っていない訳ではないので、敢えて口にはしないけど。
ほどなくして入口に着いて、「チケットを買ってくるね」と言った雅の背中を見送る。
そういうセリフがいちいちデートっぽくてこそばゆい。デートだけど。
幸いにもチケット売り場はそれほど混んではいなくて、雅は時間をかけずに戻ってこれた。
「ありがと」
チケットとマップを受け取って、「はい」とお金を渡すと、雅に少し驚かれて「いいのに……」と言われた。
「…………」
あれ?
ひょっとして私はしくじったのだろうか。
もしかしたらこういうところでは、男の子に花を持たせるものなのかもしれない。
入園料600円ていうのが微妙にどうするか考えさせられる金額だったけど。
「大丈夫、あんなとこ住んでてもこのくらいは払えるから、舐めてもらっちゃ困る」
我ながらどうなのと思うフォローを入れながら、引っ込みのつかなくなった右手を雅に押し付けた。
入口をくぐって歩を進めると、時計台のある大きな広場に出てそこから左右に道が分かれている。
マップを広げると、右から猛きん舎と猿舎があって、奥には猛獣舎に続き、定番の象、キリン、シマウマなどのサバンナの動物、左に行くと爬虫類館と小獣舎があって、牧場と小動物と遊べるふれあい広場まである。
右から行っても左から行っても園内をぐるりと一周してこれそうだ。
思っていたよりも広くて驚いた。
そもそも動物園なんて、来たのはいつぶりだろう。
確か、昔に一度だけ来たことがあった。
まだ両親が別れる前に、父と母と、三人で。
物ごころついた頃からギクシャクしていた両親だったけど。
ここに来た時は、どうだったんだろうか。
せめて、笑っていたんだろうか。
もう思い出せないけれど。
「猿山のお食事タイム始めまーす」
威勢の良い飼育員の声で、ぽけっとしていた私は我に返る。
「行ってみようか」
雅の声に頷いて、右の道に入る。
猿山は既に人で賑わっていて、私と雅は親子連れに遠慮しながら隅っこから柵の向こうを覗いた。
飼育員が餌を撒きはじめると猿達が一斉に餌置き場に群がっていく。
その片隅で、遅れをとった母猿が強引に子猿を餌置き場まで引っ張っている。
自分も誰よりも早く餌が食べたいだろうに、子供に餌を食べさせなければという母性本能が働くんだろう。
「動物は生まれた瞬間から子供が可愛いのかしら。本能でそう思うのかしら」
広い猿山の中で同じ猿を見ているかなんてわからないけれど、気づけば雅に話しかけていた。
「どうなんだろう、哺乳類は環境に左右されるって言うしね」
返ってきたのは、雅に似つかわしくない現実的な答えだった。
私の勝手なイメージかもしれないけど、雅ならもっと優しいことを言いそうなのに。
そんなことを少し思いながらも、私もその言葉に静かに同意する。
「そうね」
子猿は足をもつらせながら必死に母猿に連れられ歩いて、二匹はようやく餌場に着くと無心で餌を食べていた。
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
セカンドラブ ー30歳目前に初めての彼が7年ぶりに現れてあの時よりちゃんと抱いてやるって⁉ 【完結】
remo
恋愛
橘 あおい、30歳目前。
干からびた生活が長すぎて、化石になりそう。このまま一生1人で生きていくのかな。
と思っていたら、
初めての相手に再会した。
柚木 紘弥。
忘れられない、初めての1度だけの彼。
【完結】ありがとうございました‼
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
【R18】豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網〜策士な後輩から逃げられません!〜
湊未来
恋愛
「ねぇ、本当に陰キャの童貞だって信じてたの?経験豊富なお姉さん………」
30歳の誕生日当日、彼氏に呼び出された先は高級ホテルのレストラン。胸を高鳴らせ向かった先で見たものは、可愛らしいワンピースを着た女と腕を組み、こちらを見据える彼の姿だった。
一方的に別れを告げられ、ヤケ酒目的で向かったBAR。
「ねぇ。酔っちゃったの………
………ふふふ…貴方に酔っちゃったみたい」
一夜のアバンチュールの筈だった。
運命とは時に残酷で甘い………
羊の皮を被った年下オオカミ君×三十路崖っぷち女の恋愛攻防戦。
覗いて行きませんか?
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
・R18の話には※をつけます。
・女性が男性を襲うシーンが初回にあります。苦手な方はご注意を。
・裏テーマは『クズ男愛に目覚める』です。年上の女性に振り回されながら、愛を自覚し、更生するクズ男をゆるっく書けたらいいなぁ〜と。
【完結】やさしい嘘のその先に
鷹槻れん
恋愛
妊娠初期でつわり真っ只中の永田美千花(ながたみちか・24歳)は、街で偶然夫の律顕(りつあき・28歳)が、会社の元先輩で律顕の同期の女性・西園稀更(にしぞのきさら・28歳)と仲睦まじくデートしている姿を見かけてしまい。
妊娠してから律顕に冷たくあたっていた自覚があった美千花は、自分に優しく接してくれる律顕に真相を問う事ができなくて、一人悶々と悩みを抱えてしまう。
※30,000字程度で完結します。
(執筆期間:2022/05/03〜05/24)
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
2022/05/30、エタニティブックスにて一位、本当に有難うございます!
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
---------------------
○表紙絵は市瀬雪さまに依頼しました。
(作品シェア以外での無断転載など固くお断りします)
○雪さま
(Twitter)https://twitter.com/yukiyukisnow7?s=21
(pixiv)https://www.pixiv.net/users/2362274
---------------------
ヤクザの若頭は、年の離れた婚約者が可愛くて仕方がない
絹乃
恋愛
ヤクザの若頭の花隈(はなくま)には、婚約者がいる。十七歳下の少女で組長の一人娘である月葉(つきは)だ。保護者代わりの花隈は月葉のことをとても可愛がっているが、もちろん恋ではない。強面ヤクザと年の離れたお嬢さまの、恋に発展する前の、もどかしくドキドキするお話。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる