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18歳と40歳※
しおりを挟むクイーンサイズのベッドの上、2人の男が絡まり合っている。
「あっ、アッ…おじちゃんッ、もっと!もっと動いてぇッ!あ、そこっ、イイっ」
大柄な中年男── 岩山貞に組み敷かれている若い男は、体内に男根を抜き挿しされて、みっともなく喘いでいた。
若い男はすっかり気をやってしまっているらしい。
開きっぱなしの口から唾液が垂れ、ふっくらした唇はライトの光に照らされてテラテラ艶めいている。
「こら、 国彦っ、痛いじゃないか。」
背中に爪を立てられて、貞は痛みに顔を顰めた。
それでいて、まんざらでも無さそうな顔をしている。
「だって…気持ちいいんだもん。ねえ、おじちゃん、お願い…」
若い男──国彦が口を大きく開けて、小さな舌をべろりと出した。
「キスして欲しい」の合図だ。
黒目がちの大きな瞳が生理的な涙でほんのり潤んでいる。
「はは…わかったよ。」
貞も国彦と同じようにして舌を出すと、国彦の舌と自分の舌とをくっつけて、唾液を交わらせた。
今度は唾液を掬い取るようにして舌を上下に動かしていき、次はお互いの唇をぴったり合わせて、国彦の唇を完全に塞ぎきった。
その間も体を前後に揺らして、国彦の体内を自らの男根で抉っていく。
「んんッ…うッ、あッ…はーっ、はっーっ…」
塞いでいた唇を解放してやると、国彦は胸を上下させて息を整えた。
「おい、ボーッとするな。まだ終わってないぞ。」
そう言うと貞は国彦の栗色の乳首を指の腹で弄んだ。
「アッ、そこっ、触りながらはダメだよお!」
国彦が体をビクリと震わせると同時に、直腸が収縮して貞の男根をギュッと締め付けた。
やはり若いだけあって括約筋がよく働く。
国彦が少しばかり脱力すると今度は体内が蠕動して、貞の男根を刺激し、快感をだんだん強めていく。
「イイくせに。」
貞はより激しく体を揺すりながら、今度は乳首を舌先で突き、舐め回して、吸い付いて、軽く歯を立てて甘噛みした。
必然的に、鼻が国彦の胸にひっつく。
汗で湿った国彦の肌をクンクン嗅ぐと、薔薇の花のような甘くすえた匂いと、動物的な臭いが入り混じったような体臭が鼻腔をくすぐってくる。
「あっ、むね、そんなのダメっ、アッ…」
国彦は乳首を口で弄られながら、体を揺さぶられるのが好きなのだ。
「アッ、そこもっ…もっと、もっと触ってえ!」
揺さぶりながら脇腹や腰を撫で回す。
国彦は人より肉づきの良い体をしているから、腹や胸や腿の感触が柔らかくて心地良い。
尻はほとんど陽に当たることがないせいで他の部位より一段と白く、ずっと触れていたくなるほどにすべすべしていて弾力がある。
その尻の割れ目に男根を擦り付けると、別格の快感を得ることができた。
赤く色づいた国彦の男根はすっかり勃ちあがって涎を垂らし、今にも果ててしまいそうだ。
陰毛に汗や先走りがついて、きらきら光っている。
「あうッ、おじちゃんッ、オレ、もうダメえっ、イクぅ!」
国彦は白く柔らかい体を仰け反らせて射精し、自らの腹を汚した。
その痴態に気が昂った貞も、もう限界だった。
精を絞り取らんばかりにぎゅうぎゅうと男根が締め付けられる。
「俺もだ。」
貞も一瞬遅れて、国彦の体内に射精した。
「へへっ…汗かいたねえ。」
達した余韻ですっかりほーっとしている国彦が、ニッといたずらっぽく微笑んだ。
「風呂に入ろう。お前は若いから、汗ついたまま寝るとニキビになるぞ。俺も汗まみれで汚いし。」
貞は節くれ立った大きな手で国彦の額を撫でて、汗を拭ってやった。
「えー、このまま寝たーい。オレ疲れたよ。おじちゃんすっごく激しかったもん。」
胸を上下させて呼吸を整えながら、国彦が微笑む。
「お前が可愛くおねだりするからだろ。」
お互い、クスクス笑いながらじゃれ合う。
こんな甘い雰囲気を漂わせるこの2人は、恋人同士ではない。
愛人とパトロンでもないし、セックスフレンドでもない。
そもそも、本来なら何の縁もゆかりもない、完全な赤の他人だ。
それなのに、なぜこの2人は楽しげに睦み合っているのか。
この2人は、誘拐犯とその被害者なのだ。
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