13 / 33
2章
2-5 霞目インスタグラマーと幽霊と丹桂飄香(タングイピャオシャン)
しおりを挟む視界になぜか見慣れない天井があった。
「・・・どこここ」
布団にタオルケットが掛かってたらしい。
夢オチにしては自分のアパートではないから現実みたいだ。
壁伝いに廊下に出ると突き当たりのカウンターを見て思い出した。
「今日行ったお茶屋さん」
そうだ。電気が付いてなくて分かりにくいがやっと確証が持てた。
「あれ、でも私なんでここに?」
考えてると廊下の電気が付いたので家主が気づいたかと思って見るとそこにいたのは今日接客してくれた寝巻き姿の女性店員さんだった。
「こんばんは、よかった。体調は大丈夫ですか?」
そう聞かれて頷く。
「あの、私どうしてこちらに来たのでしょう?」
「それがリューシェンさん、店長が偶然通りかかったとこでお客様が気絶して幽霊ってうわ言で言ってたみたいでうちが近いので置き去りにする訳にもいかずここに連れてきたみたいです」
「そうだったんですか。うわ、なんか恥ずかしい。
ご迷惑をお掛けしてすみませんでした」
「いえいえ。疲れてらっしゃったんですかね。
お腹空かれてるなお夜食とかどうですか?」
「そんな、私今日結構食べすたのでお気遣いなく」
むしろ気になるのは疲れ目とか髪や体系もろもろだ。
(ん?)
店員さんの後ろに小さな人影が蠢いて驚く。
「ひっ!?」
それは先程カメラ越しに見えた女の子そっくりの女の子だ。
長い黒髪を両サイドをお団子に寝巻きの女の子。
その子と店員さんは仲良さそうに話している。
眠るならその髪型は寝にくくない?と疑問に思ってると
「お姉さん大丈夫?」
と愛くるしい顔で心配そうに聞いてきた。
(か、可愛い!)
不覚にもときめいて
「うん。大丈夫」
と普通に答えた。
(こんな可愛い子になんで私、怯えてたんだろ)
と自分のかすみ目に罪を感じた。
店員さんは何故か女の子を奇妙そうに見ているが。
すると女の子は店員さんの服を掴むと
「ねえ、桃花。お姉さんに聞きたい事があったんでしょう?」とニヤニヤ聞くと店員さんは
「それはいいのっ!」とどこか野暮な事聞けないといった返事をしたのでなんだろうと疑問に思う。
すると女の子はこちらに向き直り
「じゃあ私が言っちゃうもん。お姉さん、いんすたぐらまーさんなんでしょ」
と言い当てられ驚く。
「ミンミンちゃん!」
と店員さんは彼女を叱るが反省してないらしい。
「あ、あのお店の写真投稿して下さってありがとうございます。私、あの前からアカウント拝見していてフォローさせてもらってます」
そう言われてなんだか今日初めて気持ちがほぐれた感じがした。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
ガダンの寛ぎお食事処
蒼緋 玲
キャラ文芸
**********************************************
とある屋敷の料理人ガダンは、
元魔術師団の魔術師で現在は
使用人として働いている。
日々の生活の中で欠かせない
三大欲求の一つ『食欲』
時には住人の心に寄り添った食事
時には酒と共に彩りある肴を提供
時には美味しさを求めて自ら買い付けへ
時には住人同士のメニュー論争まで
国有数の料理人として名を馳せても過言では
ないくらい(住人談)、元魔術師の料理人が
織り成す美味なる心の籠もったお届けもの。
その先にある安らぎと癒やしのひとときを
ご提供致します。
今日も今日とて
食堂と厨房の間にあるカウンターで
肘をつき住人の食事風景を楽しみながら眺める
ガダンとその住人のちょっとした日常のお話。
**********************************************
【一日5秒を私にください】
からの、ガダンのご飯物語です。
単独で読めますが原作を読んでいただけると、
登場キャラの人となりもわかって
味に深みが出るかもしれません(宣伝)
外部サイトにも投稿しています。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
⌘悟り令嬢の嫁入り奇譚⌘
麻麻(あさあさ)
恋愛
悟りの能力が生まれつきある燈子(とうこ)は商いをしている子がいない高柳(たかやなぎ)家に養子として育てられたが妹が生まれてからは経営や交渉を「視る」半ば道具みたいな扱いを受けていた。虐げられる中、父から急に嫁ぎ先を言われ赴いた先はハイカラな洋館。
そこには栗色の髪にヘーゼル色を目をした輪島(わじま)カイがいた。驚く燈子に彼は更に「縁談話なんてした覚えがない」と言われ動揺する。
しかも彼は金を借した友人に逃げられ財産をほとんど無くした状態だった。
燈子の熱意や乳母のエミリーの説得でなんとか輪島家に居候する事になった燈子は自身の悟りの能力を密かに使いカイの店の立てなおしに貢献するが。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる