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第8章 変わってしまう日常編
【雇用№110】突発!魔族襲撃1
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「そうなんだね。リュウ兄ちゃん分かったよ。で、まずはどこに向かっているの?」
「ティタニアには、農場で待機する様に伝えてあるから、まずは農場に行く。その上で安全を確保して、次は奥さんを迎えに行っているセバリンさんを迎えに行くことになると思う」
「分かったよ。でも、その服装だといつもの普段着以上に動きにくいから危険になるね。」
「そうなんだよな。着替えている時間があるなら、装備を整えて戦闘したいとこではあるけど、そこは着いた時の戦況次第かな。チル、門が見えて来たぞ。」
「降りて、入場許可もらってから入るの?」
「.いや、緊急事態だから、壁の上をそのまま乗り越えて行くぞ。」
「リュウ兄ちゃんあそこみて。デーモンが複数農場のある方に向かってるよ。」
チルが慌てて、デーモンのいる方向を指差す。と言っても、かなりのスピードで飛んでいるため、抱きついたままちょっと指だけ方角を指していて、僕は、魔法の絨毯の運転をしているため、確認は出来ない。
「ギリギリ間に合いそうか。これ以上は流石にスピードは上がらないし、威嚇しようにも空中戦なんて、運転しながらなんて出来ないからな。」
「それにして、なんで複数で固まって農場の方に???
あっ、リュウ兄ちゃん。前の時と一緒だよ。魔族達は、妖精のいるティタニアちゃんのとこに向かってるんだよ。!!!」
「そういえば、前の襲撃の時もティタニアがいる宿屋が重点的に襲われてたな。」
「一番危険なのは、うちの農場だよ。急いで急いで」
「分かってるけど、これ以上は運転が、厳しいから無理なんだよ。ここまでスピード出すのも、高さ飛ぶのも初めてなんだよ。」
農場の近くに着いた時には、デーモン5匹が目と鼻の先までの距離を飛んでいる形となった。地面に降りるまでは、こちらに注意を引くことは出来ない。ゆっくり降りたいとこではあるけど、そうも行ってられない。上空から滑走し
そのまま地面に向かって降りていく。
ブレーキ。そんなものないよ。
「チル、このまま地面に着陸するから衝撃に備えて。」
「えーっ、このスピードのままだと激突しちゃうよ。」
と言いながらも、抱きつく力をいっそう強めてくる。そして、外聞を気にせず、チルは両足を僕のお腹の前で組み、より密着してくる。ちなみに僕は胡座をかいてます。
地面ギリギリを平行して、空を飛んでいる所を急制動をかける。まー無論、そんなもので勢いを止められる訳もなく、地面から土埃を巻き上げ、衝突痕をミミズが地面を張るように10Mを残し、ようやく止まる。
「ズシャシャシャシャシャーーーーッ」
ちなみに。魔法の絨毯は土を削った影響で泥だらけになった。僕自身も足で、地面の衝撃を受け止めたため、かなりの衝撃がくる。
チルもその衝撃の影響で上に吹っ飛びそうになるが、足の力を強くし、必死に飛ばされまいとしがみついて、ことなきを得た。
もうやだ、こんなランディングの着陸。もっとソフトな方法を考えておこう。
と悠長に考えている暇も痛がっている場合でもない。着陸音で空に飛んでいたデーモン達がこちらに気づいてしまった。
「チル急いで離れて、迎撃するよ。」
流石にチルが後ろにしがみついたままでは、立ち上がることが出来ない。立てば、おんぶした状態になるが、あいつら相手にそんなことをしていれば格好の的だ。
「うっ、うーん。」
ちょっと衝撃が強すぎて、意識が飛んでいるようだ。デーモン達の様子を、視界に捉えながら、急いで、チルの拘束を解いていく。固い。少し気を失っているのに、なんでこんなに力強く拘束されてるんだ?技後硬直か?こちゃがして解こうにも、チルが背中に張り付いているので、手が届かない。
仕方ないので、丁寧にかつ迅速に一つずつ丁寧に外していく。そんな合間にも、デーモンが鋭い爪を立ててこちらに襲いかかってくる。魔法を唱えたい所だが、手が塞がっていて、座標指定が出きないため、使えない。
まさか、チルが気を失うことにより、ピンチを招くとは何たる失態。こうなるので有れば、速度を落としてから、ゆっくりあと着陸すればよかったよ。
こういう時にいつもなら、『スキル:魔女の一撃』で対応してるんだけど、あいにく今回はその切り札は使用出来ない。だって、使用回数が、ギリギリ過ぎて、次使えば僕にギックリ腰が発動する。それこそ大ピンチに突入である。
僕があたふたとしているうちに。どてかい着陸音を聞いたティタニアが、地下のシェルターから出てきて、精霊術で迎撃してくれる。
背後にも敵がいると分かったデーモンは、全員上に上がり、二手に分かれて、ティタニア側と、僕チル側に分かれて再び向かってきた。
「リュウなにやってんのよ。早くそっちも迎撃しなさいよ。」
「そうしたいとこなんだけど、チルが意識を飛ばしてて、拘束が降り解けないから、迎撃出来ないんだよ。」
「はぁー、もうなにやってんのよ。あんた達は。簡単なことじゃないの。」
「チル!リュウがあなたに大切な話があるそうよ!」
ティタニアが大きな声を出してチルに話しかける。いや、さっきから何度も呼びかけて起きないんだから、そんなことで気がついたら苦労はいらないよ。
「ティタニアには、農場で待機する様に伝えてあるから、まずは農場に行く。その上で安全を確保して、次は奥さんを迎えに行っているセバリンさんを迎えに行くことになると思う」
「分かったよ。でも、その服装だといつもの普段着以上に動きにくいから危険になるね。」
「そうなんだよな。着替えている時間があるなら、装備を整えて戦闘したいとこではあるけど、そこは着いた時の戦況次第かな。チル、門が見えて来たぞ。」
「降りて、入場許可もらってから入るの?」
「.いや、緊急事態だから、壁の上をそのまま乗り越えて行くぞ。」
「リュウ兄ちゃんあそこみて。デーモンが複数農場のある方に向かってるよ。」
チルが慌てて、デーモンのいる方向を指差す。と言っても、かなりのスピードで飛んでいるため、抱きついたままちょっと指だけ方角を指していて、僕は、魔法の絨毯の運転をしているため、確認は出来ない。
「ギリギリ間に合いそうか。これ以上は流石にスピードは上がらないし、威嚇しようにも空中戦なんて、運転しながらなんて出来ないからな。」
「それにして、なんで複数で固まって農場の方に???
あっ、リュウ兄ちゃん。前の時と一緒だよ。魔族達は、妖精のいるティタニアちゃんのとこに向かってるんだよ。!!!」
「そういえば、前の襲撃の時もティタニアがいる宿屋が重点的に襲われてたな。」
「一番危険なのは、うちの農場だよ。急いで急いで」
「分かってるけど、これ以上は運転が、厳しいから無理なんだよ。ここまでスピード出すのも、高さ飛ぶのも初めてなんだよ。」
農場の近くに着いた時には、デーモン5匹が目と鼻の先までの距離を飛んでいる形となった。地面に降りるまでは、こちらに注意を引くことは出来ない。ゆっくり降りたいとこではあるけど、そうも行ってられない。上空から滑走し
そのまま地面に向かって降りていく。
ブレーキ。そんなものないよ。
「チル、このまま地面に着陸するから衝撃に備えて。」
「えーっ、このスピードのままだと激突しちゃうよ。」
と言いながらも、抱きつく力をいっそう強めてくる。そして、外聞を気にせず、チルは両足を僕のお腹の前で組み、より密着してくる。ちなみに僕は胡座をかいてます。
地面ギリギリを平行して、空を飛んでいる所を急制動をかける。まー無論、そんなもので勢いを止められる訳もなく、地面から土埃を巻き上げ、衝突痕をミミズが地面を張るように10Mを残し、ようやく止まる。
「ズシャシャシャシャシャーーーーッ」
ちなみに。魔法の絨毯は土を削った影響で泥だらけになった。僕自身も足で、地面の衝撃を受け止めたため、かなりの衝撃がくる。
チルもその衝撃の影響で上に吹っ飛びそうになるが、足の力を強くし、必死に飛ばされまいとしがみついて、ことなきを得た。
もうやだ、こんなランディングの着陸。もっとソフトな方法を考えておこう。
と悠長に考えている暇も痛がっている場合でもない。着陸音で空に飛んでいたデーモン達がこちらに気づいてしまった。
「チル急いで離れて、迎撃するよ。」
流石にチルが後ろにしがみついたままでは、立ち上がることが出来ない。立てば、おんぶした状態になるが、あいつら相手にそんなことをしていれば格好の的だ。
「うっ、うーん。」
ちょっと衝撃が強すぎて、意識が飛んでいるようだ。デーモン達の様子を、視界に捉えながら、急いで、チルの拘束を解いていく。固い。少し気を失っているのに、なんでこんなに力強く拘束されてるんだ?技後硬直か?こちゃがして解こうにも、チルが背中に張り付いているので、手が届かない。
仕方ないので、丁寧にかつ迅速に一つずつ丁寧に外していく。そんな合間にも、デーモンが鋭い爪を立ててこちらに襲いかかってくる。魔法を唱えたい所だが、手が塞がっていて、座標指定が出きないため、使えない。
まさか、チルが気を失うことにより、ピンチを招くとは何たる失態。こうなるので有れば、速度を落としてから、ゆっくりあと着陸すればよかったよ。
こういう時にいつもなら、『スキル:魔女の一撃』で対応してるんだけど、あいにく今回はその切り札は使用出来ない。だって、使用回数が、ギリギリ過ぎて、次使えば僕にギックリ腰が発動する。それこそ大ピンチに突入である。
僕があたふたとしているうちに。どてかい着陸音を聞いたティタニアが、地下のシェルターから出てきて、精霊術で迎撃してくれる。
背後にも敵がいると分かったデーモンは、全員上に上がり、二手に分かれて、ティタニア側と、僕チル側に分かれて再び向かってきた。
「リュウなにやってんのよ。早くそっちも迎撃しなさいよ。」
「そうしたいとこなんだけど、チルが意識を飛ばしてて、拘束が降り解けないから、迎撃出来ないんだよ。」
「はぁー、もうなにやってんのよ。あんた達は。簡単なことじゃないの。」
「チル!リュウがあなたに大切な話があるそうよ!」
ティタニアが大きな声を出してチルに話しかける。いや、さっきから何度も呼びかけて起きないんだから、そんなことで気がついたら苦労はいらないよ。
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