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第7章 ひとときの日常休暇編
【雇用№104】リュウとチルのデート2
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「リュウさん、門が見えて来ましたけど、どこに連れていってもらえるんでしょう?」
「チルさん、着いてからのお楽しみですよ。さて、これからは、こちらの絨毯に乗ってもらいます。さっ、どうぞ、こちらはお履物は、私の方でお預かりします。」
とチルの手をとって絨毯の上に乗せてあげる。
「では、姫様。これから空への旅へと移りますが、目的地に着くまで目隠しをしてもらいますね。」
と僕は、厚手のハチマキをチルの目が隠れるように巻いていく。
「リュウさん。リュウさんのことは信じてますけと、空の旅で、周りが見えないというのは非常に怖いです。手を繋いでもらっていていかしら?」
「ええっ、チル姫様、私のてをしっかりと握っていてくだね。では、浮上します」
『魔法の絨毯』
空飛ぶベッドもいいけれど、僕としては、魔法の絨毯、次に魔法の箒、最終的には、何もなくても空を飛べるっていうのに憧れる。
昭和生まれとして、数々の真パリアでの作品、あの有名なマンガの影響などもあり、幼い頃から空を自由に飛んで見たいというのはあったんだ、
空飛ぶリヤかーは、持ち運び性に問題があるし、傍目から見てもバッチリと異端なものとして見られるからね。
今回ようやく、魔力が増えたことや、新しい新素材、そして、異空間収納により比較的簡単に持ち運び出来ることで、開発に漕ぎ着けることが出来た。
試運転は、地下空間で行っていたので、ある程度は出来ている、外での、実用はこれが初めてとなる。
空への一番乗りはチルと一緒にしたかったので、今回のデートは少し予定が早まっただけとも言える。
「ちょっちょっと怖いです。リュウさん。座っている足元がふわふわします。きゃっ。」
と言って、チルがバランスを崩して僕にしがみついてくる。役得役得と。狙った訳ではなかったのだけれども。
危ないから、空の旅とは言っても、たかさ50センチほどの所だ。見通しの良いところでもなければ、突然動物が飛び出したりしてきて危ないからね。
ビューンと風を切って進んでいく。絨毯なので、風を切って進んでいくと、バタバタと絨毯が波打つ。自分で操縦してて思うのは、楽しいと思うと同時に不安定さがかなり怖い。
目を開けてて、操縦しててこれだけ怖いのだから、目を閉じているチルは余計に怖いだろう。場所のサプライズとはいえ、怖い思いをさせてしまっているようだ。優しく右手でチルの肩を抱き寄せて、ポンポンと肩をたたく。
僕にしがみつく力が少し弱まった。少しは安心したようだ。ごめんね。もう少しだけ我慢してね。すぐに終わらせるから。僕は、絨毯の速度を一段階上昇させた。さっきよりもさらに風が来るので、バタバタと絨毯が大きくなびく、
チルの捕まる力がまた、強くなる。
しばらくすると、湖の淵に到着した。前に水をとりにきたクレスプリ湖だ。今日は人が誰もいないので、僕たちの貸切状態だ。
「チル、ほらっ、もう着いたよ。今から、目隠しを外すね。」
「はいっ」
と言って、力強くか掴んだいた力を緩めてくれた。よし、これで、チルの後ろに回って、目隠しを解いて取り外した。
「うわー綺麗。ここってもしかしてクレスプリ湖かな?」
チルさんや言葉使いが元に戻ってますよ。僕としてはドギマギするよりかは、この方が自然体で凄く助かるんだよね。
「チル。そうだよ。クレスプリ湖だよ。ガンツのおっさんオススメのデートスポットらしいよ。色々と服屋行ってみたり、食事処ですることも考えたんだけど、ここが静かでのんびりと出来るかなって。」
「うん、いいよ。リュウ兄ちゃん。私もここにリュウ兄さちゃんと一緒に来てみたかったんだ。あっ、ごめん。やり直し。リョウさんありがとう。」
「チル。ティタニアはああ言ってたけど、僕は今を楽しむ形で出来ればいいと思うよ。言葉遣いや仕草に注意を払って緊張しているよりかは、今を楽しめるだけ楽しめるようにしてもいいと思うんだ。」
「リュウ兄ちゃんの言ってることは、分かるんだけど、ティタニアちゃんが言ってるニュアンスがリュウ兄ちゃんに全く伝わってないんだよね。。。」
チルが何やら小声でブツブツと考えごとをしている。ふむ、間違ったことをいったのだろうか?あっ、しまった。チルを楽しませることも目的だったけど、チルの今後付き合う彼氏とのデートのための予行練習の意味合いも、あったんだった。
「ごめん。チルさん。このままの仕草でやっていこう。その上で精一杯楽しめるようにしますよ。さっ、どうぞこちらへ。」
絨毯から降ろして、湖の淵まで行って、異空間からボートを取り出した。
「チルさん、着いてからのお楽しみですよ。さて、これからは、こちらの絨毯に乗ってもらいます。さっ、どうぞ、こちらはお履物は、私の方でお預かりします。」
とチルの手をとって絨毯の上に乗せてあげる。
「では、姫様。これから空への旅へと移りますが、目的地に着くまで目隠しをしてもらいますね。」
と僕は、厚手のハチマキをチルの目が隠れるように巻いていく。
「リュウさん。リュウさんのことは信じてますけと、空の旅で、周りが見えないというのは非常に怖いです。手を繋いでもらっていていかしら?」
「ええっ、チル姫様、私のてをしっかりと握っていてくだね。では、浮上します」
『魔法の絨毯』
空飛ぶベッドもいいけれど、僕としては、魔法の絨毯、次に魔法の箒、最終的には、何もなくても空を飛べるっていうのに憧れる。
昭和生まれとして、数々の真パリアでの作品、あの有名なマンガの影響などもあり、幼い頃から空を自由に飛んで見たいというのはあったんだ、
空飛ぶリヤかーは、持ち運び性に問題があるし、傍目から見てもバッチリと異端なものとして見られるからね。
今回ようやく、魔力が増えたことや、新しい新素材、そして、異空間収納により比較的簡単に持ち運び出来ることで、開発に漕ぎ着けることが出来た。
試運転は、地下空間で行っていたので、ある程度は出来ている、外での、実用はこれが初めてとなる。
空への一番乗りはチルと一緒にしたかったので、今回のデートは少し予定が早まっただけとも言える。
「ちょっちょっと怖いです。リュウさん。座っている足元がふわふわします。きゃっ。」
と言って、チルがバランスを崩して僕にしがみついてくる。役得役得と。狙った訳ではなかったのだけれども。
危ないから、空の旅とは言っても、たかさ50センチほどの所だ。見通しの良いところでもなければ、突然動物が飛び出したりしてきて危ないからね。
ビューンと風を切って進んでいく。絨毯なので、風を切って進んでいくと、バタバタと絨毯が波打つ。自分で操縦してて思うのは、楽しいと思うと同時に不安定さがかなり怖い。
目を開けてて、操縦しててこれだけ怖いのだから、目を閉じているチルは余計に怖いだろう。場所のサプライズとはいえ、怖い思いをさせてしまっているようだ。優しく右手でチルの肩を抱き寄せて、ポンポンと肩をたたく。
僕にしがみつく力が少し弱まった。少しは安心したようだ。ごめんね。もう少しだけ我慢してね。すぐに終わらせるから。僕は、絨毯の速度を一段階上昇させた。さっきよりもさらに風が来るので、バタバタと絨毯が大きくなびく、
チルの捕まる力がまた、強くなる。
しばらくすると、湖の淵に到着した。前に水をとりにきたクレスプリ湖だ。今日は人が誰もいないので、僕たちの貸切状態だ。
「チル、ほらっ、もう着いたよ。今から、目隠しを外すね。」
「はいっ」
と言って、力強くか掴んだいた力を緩めてくれた。よし、これで、チルの後ろに回って、目隠しを解いて取り外した。
「うわー綺麗。ここってもしかしてクレスプリ湖かな?」
チルさんや言葉使いが元に戻ってますよ。僕としてはドギマギするよりかは、この方が自然体で凄く助かるんだよね。
「チル。そうだよ。クレスプリ湖だよ。ガンツのおっさんオススメのデートスポットらしいよ。色々と服屋行ってみたり、食事処ですることも考えたんだけど、ここが静かでのんびりと出来るかなって。」
「うん、いいよ。リュウ兄ちゃん。私もここにリュウ兄さちゃんと一緒に来てみたかったんだ。あっ、ごめん。やり直し。リョウさんありがとう。」
「チル。ティタニアはああ言ってたけど、僕は今を楽しむ形で出来ればいいと思うよ。言葉遣いや仕草に注意を払って緊張しているよりかは、今を楽しめるだけ楽しめるようにしてもいいと思うんだ。」
「リュウ兄ちゃんの言ってることは、分かるんだけど、ティタニアちゃんが言ってるニュアンスがリュウ兄ちゃんに全く伝わってないんだよね。。。」
チルが何やら小声でブツブツと考えごとをしている。ふむ、間違ったことをいったのだろうか?あっ、しまった。チルを楽しませることも目的だったけど、チルの今後付き合う彼氏とのデートのための予行練習の意味合いも、あったんだった。
「ごめん。チルさん。このままの仕草でやっていこう。その上で精一杯楽しめるようにしますよ。さっ、どうぞこちらへ。」
絨毯から降ろして、湖の淵まで行って、異空間からボートを取り出した。
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