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第7章 ひとときの日常休暇編
【雇用№93】リュウと薬草農園の驚くべき進化
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「いや、ま~回復の術が使えることはいいことなんだけどな。また、秘匿(ひとく)しておくべき情報が増えた感じだな。」
「そうよ。これがもし、知られたら、精霊樹をわが物にしようという輩が沢山現れるに決まっているわ。ということで、当たり前だけど、精霊術は人前での使用は禁止とします。長刀やダガーを用いての使用もね。」
「はい、ティタニア先生。わかりました。ちょっとまて、なんか重大なことを忘れている気がする。。。あっ、そうだ受付のエルザさんが精霊樹の武器を探して情報を集めているんだった。これはちょっと不味いかもしれないですな。集められると結界が意味をなさなくなるし、遠目でも確認できるようになるんだよね。」
「そうね。あの精霊樹もかなりでかくなっていたから、一旦リュウ、外に出て、精霊樹が見えるか確認してくれる?見えなかったらそれでいいんだけど、見えたりしたら、見える人と見えない人が現れて不信に思われちゃうわ。」
「うん、ちょっと見てくる。」
僕は倉庫からでて、見晴らしの良い所まで言って、薬儒の森を眺めた。と言っても壁があってあまり見えないんだよね。仕方ない、僕は家の屋根に上がって眺めてみた。うん、森が見えるだけで、目立った異常はみえないわ。
「ティタニア。ここからは見えなかったし、今の所は大丈夫だよ。ただ、精霊樹があれ以上成長すると、森からぽっこり顔を出すかもしれないよ。」
「まぁ、、、、そうなるわよね。ひとまずは現時点で見えないだけでよしとしましょう。でも、こうなると精霊樹に纏わるものはすべてこちら側に集めてしまいたいわね。」
「いや、そりゃちょっと厳しいですよ。ティタニアの旦那。あれ結構高いんですぜ。長刀は20万ループしたし、ダガーで10万したから、現状の予算でかき集めるのは至難の業ですよ。しかも誰が持っているかもわからないし、集めたら集めたできっと噂になってエルザさんに目をつけられちゃうよ。」
「う~~ん、また今度薬儒ノ森に行って、精霊樹様とご相談した方がよさそうね。ひとまずはこの問題は一旦置いて置きましょう。」
「みなさ~ん、夕ご飯出来ましたよ。」
「ありゃ、片づけ終わってないけど、時間になっちゃいましたね。ひとまずはご飯食べに行こうか。」
「ええ、そうしましょ。」
セバリンさんは、お家に帰って食べるみたいなので、簡単に挨拶だけして、詳細は明日お話することにした。その日の夕食は、すごかった。ウェルザさんが腕によりを作ってくれただけあっていつものよりも豪華だったわ。最近の味気ない食事に比べるとう~~ん、美味しい、家に帰ってきてよかったと心から思える。
モニカちゃんは、ティタニアが大きくなったことで大はしゃぎしていた。モニカちゃんよりも幾分小さいけれど、これで、ほぼ子供と同じようにして遊ぶことが出来るようになったしね。早速、かくれんぼと鬼ごっこしようと約束してたよ。
夕食のときは話に困らなかったね。猪のボスとの戦闘や、ボス熊たちの戦闘を身振り手振りで大げさに話をもってチルが話してた。ウェルザさんとモニカちゃんはうんうんと聞き上手なため、のめり込むようにして聞いている。
農園の経営状態は問題ないみたいだ。そりゃ2~3日留守にしたところで変わるわけはないよね。
ところが問題はないが大きく変わっていたようだ。魔法で農園を管理しているため、かなり手がすくようになっていたようだ。それに、セバリンが肉の灰を毎日作って畑にまいているため、収穫量も多く。つまり、創造以上に薬草が採れてしまったようだ。
それで、時間を持て余したウェルザさんが、セバリンと共同で、香り成分の抽出を試験的にやってみたところ成功したらしい。微量ではあるけども、爽やかな香水が出来上がったもようだ。そこまで出来上がったら、石鹸なんかも作る目途もたったらしい。
美容に関する女性の努力は凄まじく、僕の数週間かけてやってきた成果をわずか2~3日でクリアしてしまったようだ。試験品は少ないので、まずはウェルザさんが効能を確認して、それから、貴族のお友達経由で少量ずつ流して、口コミで広げていく算段のようだ。
ものがものだけにそれなりの価格になってしまうから、一般庶民に流すことは不可能だと言う。それに現状では、薬草農園とポーション作りの合間にやっているため、生産量が少ないそうだ。ちなみに、香水の方は香り成分だけで、回復効果はないらしい。香りの抜けた成分はそのまま、ポーションになるというから、生産量はこれまでの分を維持したまま、さらに新商品が出来ることになる。
「そうよ。これがもし、知られたら、精霊樹をわが物にしようという輩が沢山現れるに決まっているわ。ということで、当たり前だけど、精霊術は人前での使用は禁止とします。長刀やダガーを用いての使用もね。」
「はい、ティタニア先生。わかりました。ちょっとまて、なんか重大なことを忘れている気がする。。。あっ、そうだ受付のエルザさんが精霊樹の武器を探して情報を集めているんだった。これはちょっと不味いかもしれないですな。集められると結界が意味をなさなくなるし、遠目でも確認できるようになるんだよね。」
「そうね。あの精霊樹もかなりでかくなっていたから、一旦リュウ、外に出て、精霊樹が見えるか確認してくれる?見えなかったらそれでいいんだけど、見えたりしたら、見える人と見えない人が現れて不信に思われちゃうわ。」
「うん、ちょっと見てくる。」
僕は倉庫からでて、見晴らしの良い所まで言って、薬儒の森を眺めた。と言っても壁があってあまり見えないんだよね。仕方ない、僕は家の屋根に上がって眺めてみた。うん、森が見えるだけで、目立った異常はみえないわ。
「ティタニア。ここからは見えなかったし、今の所は大丈夫だよ。ただ、精霊樹があれ以上成長すると、森からぽっこり顔を出すかもしれないよ。」
「まぁ、、、、そうなるわよね。ひとまずは現時点で見えないだけでよしとしましょう。でも、こうなると精霊樹に纏わるものはすべてこちら側に集めてしまいたいわね。」
「いや、そりゃちょっと厳しいですよ。ティタニアの旦那。あれ結構高いんですぜ。長刀は20万ループしたし、ダガーで10万したから、現状の予算でかき集めるのは至難の業ですよ。しかも誰が持っているかもわからないし、集めたら集めたできっと噂になってエルザさんに目をつけられちゃうよ。」
「う~~ん、また今度薬儒ノ森に行って、精霊樹様とご相談した方がよさそうね。ひとまずはこの問題は一旦置いて置きましょう。」
「みなさ~ん、夕ご飯出来ましたよ。」
「ありゃ、片づけ終わってないけど、時間になっちゃいましたね。ひとまずはご飯食べに行こうか。」
「ええ、そうしましょ。」
セバリンさんは、お家に帰って食べるみたいなので、簡単に挨拶だけして、詳細は明日お話することにした。その日の夕食は、すごかった。ウェルザさんが腕によりを作ってくれただけあっていつものよりも豪華だったわ。最近の味気ない食事に比べるとう~~ん、美味しい、家に帰ってきてよかったと心から思える。
モニカちゃんは、ティタニアが大きくなったことで大はしゃぎしていた。モニカちゃんよりも幾分小さいけれど、これで、ほぼ子供と同じようにして遊ぶことが出来るようになったしね。早速、かくれんぼと鬼ごっこしようと約束してたよ。
夕食のときは話に困らなかったね。猪のボスとの戦闘や、ボス熊たちの戦闘を身振り手振りで大げさに話をもってチルが話してた。ウェルザさんとモニカちゃんはうんうんと聞き上手なため、のめり込むようにして聞いている。
農園の経営状態は問題ないみたいだ。そりゃ2~3日留守にしたところで変わるわけはないよね。
ところが問題はないが大きく変わっていたようだ。魔法で農園を管理しているため、かなり手がすくようになっていたようだ。それに、セバリンが肉の灰を毎日作って畑にまいているため、収穫量も多く。つまり、創造以上に薬草が採れてしまったようだ。
それで、時間を持て余したウェルザさんが、セバリンと共同で、香り成分の抽出を試験的にやってみたところ成功したらしい。微量ではあるけども、爽やかな香水が出来上がったもようだ。そこまで出来上がったら、石鹸なんかも作る目途もたったらしい。
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ものがものだけにそれなりの価格になってしまうから、一般庶民に流すことは不可能だと言う。それに現状では、薬草農園とポーション作りの合間にやっているため、生産量が少ないそうだ。ちなみに、香水の方は香り成分だけで、回復効果はないらしい。香りの抜けた成分はそのまま、ポーションになるというから、生産量はこれまでの分を維持したまま、さらに新商品が出来ることになる。
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