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第5章 薬草農園 新たな仲間編
【雇用№64】雇われ勇者 新たな雇用計画と薬草農園の財政状況10
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さて、みんな自分の仕事に責任もって自発的に取り組んでくれているから、わざわざ確認しなくてもよくなったし。
自分のやるべきことに邁進できるね。さて僕のやるべきことはと、ユーザーインターフェースを呼出、メモを開く。
これも午前中で大分変ったから、更新しないとだけど、これやっていると半日なんかあっという間に過ぎちゃうから、更新は夜にしておこう。
さてさて、僕のやるべきことは、ふむふむ、まずはマジックコードのカスタマイズだな。
1.農園魔法をピックアップして、現地の人が出来るようにカスタマイズ。
2.攻撃及び防御用の魔法を改良する。(現地用と一般用で分けた方がいい?)
3.魔族デーモンが再襲撃した時に、遠距離から一撃で倒せるようにする。
4.ティタニアから精霊術を学ぶ(体調が良くなってから?)
てなとこか。
ということで、自室や仕事部屋を使うこともなくなり、居間で延々とプログラムと格闘することになった。えっチルですか。
僕の部屋でポーション作りをするのが定例になって、楽なのか移動してくれませんでしたよ。僕は、プログラム組むときはじっくりとやりたいので、居間でやっています。
相談しかり、イレギュラー対応しかり、なるべくわかりやすい位置にいて、しやすい環境を作ってますね。
しばらくピコピコやってやら肩が凝ってきたやら、喉が渇いたやら疲れたのでハーブティーを作ってますね。秘儀『ポーションクリエイト』うん、便利だ。瞬間的に出来るようになってしまった。これがチート最強というやつだろうか?
のんびりお茶をして、休憩していると、扉が「コンコン」鳴ってきた。
「どうぞ、空いてますよ」
「リュウさん。ウェルザただ今戻りました。こちらがご紹介したい、元執事のセバリンです。」
ウェルザさんもセバリンさんも息を切らしながら、扉から入ってくる。もしかして、ダッシュして呼びに行ってくれたの?それだけ美容開発や商品開発に熱心なんだねウェルザさん。エライエライ。でもセバリンさん一応まだ、お客様扱いなのに大丈夫かな?
「これはこれはようこそお越し下さいました。セバリンさん。私がこの農園のオーナーのリュウです。さっ、まずは中へお二人とも入って、お座り下さい。丁度ハーブティーもご用意しておりますので、まずは息を整えてからお話しましょう。」
「ええ、助かります。まさか、この年で全力疾走することになるとは思わず。ふーっふーっ。ちょっと座らせて息を整えさせて下さい。」
「あら、やだ私ったら、我を忘れて、セバリンさんを引っ張って走って来てしまいましたわ。ごめんなさいね。セバリンさん」
「いえいえウェルザ奥様。奥様がそれだけ、この事業いえ、このリュウ様に惚れているということですから。ふ~~っ、ふ~~っ」
「ささっ、セバリンさん少し熱いですが、当園で採れた薬草で作ったフレッシュハーブティーです。まずはこれを飲んで体調を整えて下さい。」
「ああ、リュウさんありがとうございます。ふむ、とても良い香りがしますな。」
『ごくっ、ごくっ』
喉が余程乾いていたのか、一気に熱いお茶を飲み干してしまった。凄いな~。僕なんかフーフーしないと、熱くて舌がベロンベロンになって火傷するのに。一口飲む処か飲み干してしまったよ。
「うん?息が苦しくない?それに、先ほどまであった疲労もまったくなくなっている。これはいったいどういうことでしょうか?」
その間にウェルザさんも飲んでいた。もっとも熱かったのか、『アイスクーラー』の魔法を使って、冷やして飲んでいたが。うん、ウェルザさんのフーフーする姿が見てみたかった。
「セバリン。驚いたでしょう。この農園では休憩時間にこのフレッシュハーブティーがついてくるんですよ。原料はこの農園で採れた薬草で作ったものなんです。
ということは、これはほぼポーションみたいなものなんですね。
これを飲めば体力も疲労もあっという間に回復してしまうので、この農園では疲れて仕事を休むものは今の所おりません。実はこの効能を知ってもらうために、全力疾走でこちらまでお連れしたんですのよ。ほほほほっ。」
いや、ウェルザさん流石にそれは無理があるんじゃ。あなたさっき『我を忘れて』と言ってたじゃないですか。ま~けがの功名で、初っ端からこうしてこのハーブティーの効能を最大限に味わってもらえたので、塞翁万事(さいおうばんじ)が馬のようなものですけど。
「ところで、お二人はどこまでお話されたのでしょうか?」
「はい、セバリンには、薬草農園でスタッフを募集していること。オーナーが女神フェリシア様より召喚された勇者リュウ様であること。
独自で魔法を創造できる大魔導士様であることを掻い摘んでお話しておりますわ。そして、私からの推薦でセバリンをご紹介したいと申した所快く引き受けてもらえたので、こちらに即座にお連れしましたわ。」
「ウェルザ奥様それでは少しお話が漏れておりますのう。野菜や果物の追熟の話。価値のないものに価値をつけて販売するお話。
そして、なにより熱心に語っておられたのが、女性がよりよく美しくなるためのコロンや香水、そして、入浴剤関連のことではございませんか。」
「いやですわ、セバリン。それはリュウさんには内緒でとお願いしたではないですか?」
「そうでしたかのう。ほっ、ほっ、どうやら近頃物忘れが激しいようでコロッと忘れておりましたわ。」
大丈夫なのだろうか、その物忘れでコロッと秘密を秘密だということを忘れて話たりしないだろうか。いやウェルザさんが信頼する確固たる相手だ。きっとこれは演技で、恍けたフリをしているのだろう。きっとそうに違いない。
自分のやるべきことに邁進できるね。さて僕のやるべきことはと、ユーザーインターフェースを呼出、メモを開く。
これも午前中で大分変ったから、更新しないとだけど、これやっていると半日なんかあっという間に過ぎちゃうから、更新は夜にしておこう。
さてさて、僕のやるべきことは、ふむふむ、まずはマジックコードのカスタマイズだな。
1.農園魔法をピックアップして、現地の人が出来るようにカスタマイズ。
2.攻撃及び防御用の魔法を改良する。(現地用と一般用で分けた方がいい?)
3.魔族デーモンが再襲撃した時に、遠距離から一撃で倒せるようにする。
4.ティタニアから精霊術を学ぶ(体調が良くなってから?)
てなとこか。
ということで、自室や仕事部屋を使うこともなくなり、居間で延々とプログラムと格闘することになった。えっチルですか。
僕の部屋でポーション作りをするのが定例になって、楽なのか移動してくれませんでしたよ。僕は、プログラム組むときはじっくりとやりたいので、居間でやっています。
相談しかり、イレギュラー対応しかり、なるべくわかりやすい位置にいて、しやすい環境を作ってますね。
しばらくピコピコやってやら肩が凝ってきたやら、喉が渇いたやら疲れたのでハーブティーを作ってますね。秘儀『ポーションクリエイト』うん、便利だ。瞬間的に出来るようになってしまった。これがチート最強というやつだろうか?
のんびりお茶をして、休憩していると、扉が「コンコン」鳴ってきた。
「どうぞ、空いてますよ」
「リュウさん。ウェルザただ今戻りました。こちらがご紹介したい、元執事のセバリンです。」
ウェルザさんもセバリンさんも息を切らしながら、扉から入ってくる。もしかして、ダッシュして呼びに行ってくれたの?それだけ美容開発や商品開発に熱心なんだねウェルザさん。エライエライ。でもセバリンさん一応まだ、お客様扱いなのに大丈夫かな?
「これはこれはようこそお越し下さいました。セバリンさん。私がこの農園のオーナーのリュウです。さっ、まずは中へお二人とも入って、お座り下さい。丁度ハーブティーもご用意しておりますので、まずは息を整えてからお話しましょう。」
「ええ、助かります。まさか、この年で全力疾走することになるとは思わず。ふーっふーっ。ちょっと座らせて息を整えさせて下さい。」
「あら、やだ私ったら、我を忘れて、セバリンさんを引っ張って走って来てしまいましたわ。ごめんなさいね。セバリンさん」
「いえいえウェルザ奥様。奥様がそれだけ、この事業いえ、このリュウ様に惚れているということですから。ふ~~っ、ふ~~っ」
「ささっ、セバリンさん少し熱いですが、当園で採れた薬草で作ったフレッシュハーブティーです。まずはこれを飲んで体調を整えて下さい。」
「ああ、リュウさんありがとうございます。ふむ、とても良い香りがしますな。」
『ごくっ、ごくっ』
喉が余程乾いていたのか、一気に熱いお茶を飲み干してしまった。凄いな~。僕なんかフーフーしないと、熱くて舌がベロンベロンになって火傷するのに。一口飲む処か飲み干してしまったよ。
「うん?息が苦しくない?それに、先ほどまであった疲労もまったくなくなっている。これはいったいどういうことでしょうか?」
その間にウェルザさんも飲んでいた。もっとも熱かったのか、『アイスクーラー』の魔法を使って、冷やして飲んでいたが。うん、ウェルザさんのフーフーする姿が見てみたかった。
「セバリン。驚いたでしょう。この農園では休憩時間にこのフレッシュハーブティーがついてくるんですよ。原料はこの農園で採れた薬草で作ったものなんです。
ということは、これはほぼポーションみたいなものなんですね。
これを飲めば体力も疲労もあっという間に回復してしまうので、この農園では疲れて仕事を休むものは今の所おりません。実はこの効能を知ってもらうために、全力疾走でこちらまでお連れしたんですのよ。ほほほほっ。」
いや、ウェルザさん流石にそれは無理があるんじゃ。あなたさっき『我を忘れて』と言ってたじゃないですか。ま~けがの功名で、初っ端からこうしてこのハーブティーの効能を最大限に味わってもらえたので、塞翁万事(さいおうばんじ)が馬のようなものですけど。
「ところで、お二人はどこまでお話されたのでしょうか?」
「はい、セバリンには、薬草農園でスタッフを募集していること。オーナーが女神フェリシア様より召喚された勇者リュウ様であること。
独自で魔法を創造できる大魔導士様であることを掻い摘んでお話しておりますわ。そして、私からの推薦でセバリンをご紹介したいと申した所快く引き受けてもらえたので、こちらに即座にお連れしましたわ。」
「ウェルザ奥様それでは少しお話が漏れておりますのう。野菜や果物の追熟の話。価値のないものに価値をつけて販売するお話。
そして、なにより熱心に語っておられたのが、女性がよりよく美しくなるためのコロンや香水、そして、入浴剤関連のことではございませんか。」
「いやですわ、セバリン。それはリュウさんには内緒でとお願いしたではないですか?」
「そうでしたかのう。ほっ、ほっ、どうやら近頃物忘れが激しいようでコロッと忘れておりましたわ。」
大丈夫なのだろうか、その物忘れでコロッと秘密を秘密だということを忘れて話たりしないだろうか。いやウェルザさんが信頼する確固たる相手だ。きっとこれは演技で、恍けたフリをしているのだろう。きっとそうに違いない。
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