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ウェブサイトへの作品の投稿2

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「小説家になろ○からね。と言ってもとの投稿サイトもやる事はそんなに変わらないんだけどね。新規登録で登録しちゃいなさい。嘘書いたら、アカウント削除されたり、パスワード分かんなくなった時に復旧出来なくなるから正直に書いてね。」

 私は神奈の指示通りに、パタパタとキーボードで入力していく。

「はい、神奈先生登録終わりました。作者名は本名ですか?」

「いい質問だ。栞君。作者名は、ペンネームにしどきなさい。くれぐれもそこに本名は書かないように。身バレすると会社でも、友達関係もネットでよくわからなくなるから本名はNGです。いつものクリスティーネ・シオリにしときなさい。」

「はい、先生,登録が完了しました。」

「栞君宜しい。では、早速小説を投稿しようか。」

「あっ、先生。ちょっとドキドキドキドキしてきたので、やっぱり明日でもいいですか?自分の作品を読んでもらいたいけど、その不特定多数の人に読まれるのが怖いというか何というか。」

「バカもん。今の名前も作品も知名度もない小説家にそんなアンチコメント来るわけないだろう。むしろ書いてくれてありがとう、感想くれてありがとの部類に入る。まー初めだけだかな。そんなアンチが来たら即ブロックしてしまえ、他の気持ちよく楽しんでくれる読者の迷惑になる。そんな感想は問答無用で即刻削除だ。」

「はいっ、でもその。初めて何で、どの意見が正しいとか悪いとか、分からないと思うんです。もしかしたら、私の為を思って心を鬼に、悪役を演じてまでコメントしてくれるのかも?」

「そんな時はだな。ちゃんと作者の作品を純粋に誉めてくれている内容が多いものだ。欠点だけをあげつらえて、コメントしてくるのは嫌がらせが多いとみていい。」

「はー、そうなんですか。でも、判断に困るので、分からなかったら、先生に相談しても良いですか?」

「私も暇じゃないが、栞君が望むなら、私は時間を割いて対応してあげようじゃないか。」

「#せっせんせい。。。。」

 私は感謝を込めて先生に抱きついた。

「栞君…………。僕には、妻も子も、そして彼氏さえもいるんだ。君の気持ちは嬉しいが………。」

 「あの神奈。そろそろこの小芝居やめて、普通にしない?」

「えーっ、これからが禁断の恋の話して面白くなってくるのに。そうね。じゃ、普通にやろっか」

 神奈が私を抱き止めて、頭を撫で撫でしてから、開放してくれた。

「栞、ドキドキするのも、いいけど、きっと私みたいに栞の作品が面白い、楽しみって人がいるから今日出してみて反応見てみようね。」

「そっかー、ならやるよ。」


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