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第7章 アカネとフルーテスとのお茶会編
【男の娘080】アカネとメリーナ6
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「えっえっ、アボート君とキャロットちゃん婚約するの。うわぁ~おめでとう。」
えっ、でもいつ?決まったの?私がティムに魔力を上げて、メリーナとキャロットちゃんが二人だけで部屋を移った時?でも、あの時間はパパーヤ様が酔っ払ってたから、間違ってもその時はないよね~。でも、記憶はあったから、問題ないのかな。
うーん、姉としての果敢に関わるわね。まさか、報告が私だけドッキリとか……。できればキャロットちゃんの恋愛相談に乗ってあげたかった。って、恋バナしてたのに。。。もしかして、私だけ秘密だったのかな?それならドッキリ大成功だよ。
「マッシュ兄さん、マッシュ兄さん、ちょっと」
と小声で話す。お客さんとしている中で失礼なことは承知だがやっておかねばならんのだ。
「普通、婚約って、本人同士の気持ちも大事だけど、親の許しも必要じゃないの?お父様がいない中でこんな大事なこと勝手に決めちゃって大丈夫なの?」
「それに関しては、父上と既に出かける前に話してあったからね。アカネ以外なら婚約の判断は、僕に一任されているんだよ。まーそれもフルーテス家に限ってのお話だけど。」
えっええええーっ、それってキャロットちゃんが既にフルーテスいえばと婚約することを前提に来たってことじゃない。もービックリ。お姉さんビックリしちゃった。
でも、あれだね、この若い二人が婚約したのに、マッシュ兄さんも、私も、キウィー様もメリーナもお相手がいない状況なんだから、日本でも長男長女は、結婚しづらいって聞くけど、異世界でもそんなのがあるのかな。
ここでは、家督を継ぐのが長男のお仕事であるから、お嫁さんにはそれなりの人でないとお嫁に来ないのかもしれないけど。
「そっそうなんだ。それにしても昨日会って、今日婚約ってなんとも早いスピード婚約だね。」
「ああっ、僕たちも負けてられないな。」
「ああっ」
「はいっ」
「うんっ」
「うむっ」
「えっ。。。。。。ティムも?」
「そうですなティム殿もキャロット殿と同じぐらいですから、そろそろお相手を探しても良い時期ですな」
いやね。パパーヤ様そうじゃない、そうじゃないんですよ。ティムはドラゴンですよドラゴン。それにここにいる誰よりも幼く見えますが、精神年齢はパッと見食いしん坊故に間違っていませんが、ここにいる誰よりも長く生きているんですよ。
「あはははっ、そうですね。ティムもいいお年頃ですから、お相手を探すのも良いかもしれませんね。あはははっ」
「「あははっはっ」」
キャロットちゃんとマッシュ兄さんも声にならない乾いた笑い声を上げている。
いや、本当にティムのお嫁さんってどうなるの?フォレストドラゴンだから、やっぱりお相手もドラゴンなの?
でも長い間生きているんだから、お嫁さんくらい何度かもらっているはずだよね。そこら辺のお話ってそういえば聞いたことなかったな。後でティムに聞いてみよう。
もしかしたら、子供や孫、ひ孫が沢山いるおじいちゃんかもしれないし。でも、そうなったら、今から探すお嫁さんて一体何人目のお嫁さんになるんだろうね。
そんな長閑な朝食タイムが終わり、楽しかったお茶会イベントが終わりを告げる。
「アカネさん、また、フルーテス領に来ましたら遠慮なく遊びに来て下さいね。」
「うん、メリーナ勿論だよ。メリーナもよかったら、ベジタル領に遊びに来てね。マッシュ兄さんをボディガードに付けるよ。」
「ふふっ、その際はお願いしますわね。」
「じゃーね~メリーナ。またね。」
「はい、アカネさんまたね。」
と言って手を振って見送ってくれる。アボート君とキャロットちゃんは二人で何かお話せしているようだ。その後、抱き合ったかと思うと、軽い接吻をした。
えーーーつ、キャロットちゃんはまだまだ子供だし、清いお付き合いから始めるからまだまだだと思っていたのに。お姉ちゃんはお姉ちゃんは、初デートのみならず、初婚約、ファーストキスすらも幼いキャロットちゃんに負けてしまいました。
キャロットちゃんが幸せになってくれるんなら私としては嬉しい限りなんだけど。でも、なんだろう?ものすごい敗北感と、いいようのない喪失感が沸いてくる。姉、姉としての果敢が全くなくなってしまう。
「アボート様、会えなくなるのは寂しいですが、また、お会い出来るのを楽しみにしてますね。」
「キャロットさん、僕もです。キャロットさんとこれから会えなくなるかと思うと、胸が張り裂けそうなくらいの痛みに襲われます。僕は、早く学校を卒業し、キャロットとさんと一緒に暮らしたいです。」
「私もですわ。アボート様」
うん、二人とも熱烈に愛を交換している。いや微笑ましかていいんだけどね。こう、少しだけでもいいから、周りの相手方がいない大人達にも配慮してもらえると嬉しいかな。
「あははっ、若い二人が熱くて眩しいですね。」
「そうですね。おほほっほっほっ」
メリーナも私も若くて燃えるように熱い愛の前に逃避したい気持ちになっていた。なぜ、私より先に。
「頑張ろうね。メリーナ」
「勿論ですわ。アカネさんもね」
私たちは、若い愛を背景に熱い友情を確認する握手をしてその場を別れた。
えっ、でもいつ?決まったの?私がティムに魔力を上げて、メリーナとキャロットちゃんが二人だけで部屋を移った時?でも、あの時間はパパーヤ様が酔っ払ってたから、間違ってもその時はないよね~。でも、記憶はあったから、問題ないのかな。
うーん、姉としての果敢に関わるわね。まさか、報告が私だけドッキリとか……。できればキャロットちゃんの恋愛相談に乗ってあげたかった。って、恋バナしてたのに。。。もしかして、私だけ秘密だったのかな?それならドッキリ大成功だよ。
「マッシュ兄さん、マッシュ兄さん、ちょっと」
と小声で話す。お客さんとしている中で失礼なことは承知だがやっておかねばならんのだ。
「普通、婚約って、本人同士の気持ちも大事だけど、親の許しも必要じゃないの?お父様がいない中でこんな大事なこと勝手に決めちゃって大丈夫なの?」
「それに関しては、父上と既に出かける前に話してあったからね。アカネ以外なら婚約の判断は、僕に一任されているんだよ。まーそれもフルーテス家に限ってのお話だけど。」
えっええええーっ、それってキャロットちゃんが既にフルーテスいえばと婚約することを前提に来たってことじゃない。もービックリ。お姉さんビックリしちゃった。
でも、あれだね、この若い二人が婚約したのに、マッシュ兄さんも、私も、キウィー様もメリーナもお相手がいない状況なんだから、日本でも長男長女は、結婚しづらいって聞くけど、異世界でもそんなのがあるのかな。
ここでは、家督を継ぐのが長男のお仕事であるから、お嫁さんにはそれなりの人でないとお嫁に来ないのかもしれないけど。
「そっそうなんだ。それにしても昨日会って、今日婚約ってなんとも早いスピード婚約だね。」
「ああっ、僕たちも負けてられないな。」
「ああっ」
「はいっ」
「うんっ」
「うむっ」
「えっ。。。。。。ティムも?」
「そうですなティム殿もキャロット殿と同じぐらいですから、そろそろお相手を探しても良い時期ですな」
いやね。パパーヤ様そうじゃない、そうじゃないんですよ。ティムはドラゴンですよドラゴン。それにここにいる誰よりも幼く見えますが、精神年齢はパッと見食いしん坊故に間違っていませんが、ここにいる誰よりも長く生きているんですよ。
「あはははっ、そうですね。ティムもいいお年頃ですから、お相手を探すのも良いかもしれませんね。あはははっ」
「「あははっはっ」」
キャロットちゃんとマッシュ兄さんも声にならない乾いた笑い声を上げている。
いや、本当にティムのお嫁さんってどうなるの?フォレストドラゴンだから、やっぱりお相手もドラゴンなの?
でも長い間生きているんだから、お嫁さんくらい何度かもらっているはずだよね。そこら辺のお話ってそういえば聞いたことなかったな。後でティムに聞いてみよう。
もしかしたら、子供や孫、ひ孫が沢山いるおじいちゃんかもしれないし。でも、そうなったら、今から探すお嫁さんて一体何人目のお嫁さんになるんだろうね。
そんな長閑な朝食タイムが終わり、楽しかったお茶会イベントが終わりを告げる。
「アカネさん、また、フルーテス領に来ましたら遠慮なく遊びに来て下さいね。」
「うん、メリーナ勿論だよ。メリーナもよかったら、ベジタル領に遊びに来てね。マッシュ兄さんをボディガードに付けるよ。」
「ふふっ、その際はお願いしますわね。」
「じゃーね~メリーナ。またね。」
「はい、アカネさんまたね。」
と言って手を振って見送ってくれる。アボート君とキャロットちゃんは二人で何かお話せしているようだ。その後、抱き合ったかと思うと、軽い接吻をした。
えーーーつ、キャロットちゃんはまだまだ子供だし、清いお付き合いから始めるからまだまだだと思っていたのに。お姉ちゃんはお姉ちゃんは、初デートのみならず、初婚約、ファーストキスすらも幼いキャロットちゃんに負けてしまいました。
キャロットちゃんが幸せになってくれるんなら私としては嬉しい限りなんだけど。でも、なんだろう?ものすごい敗北感と、いいようのない喪失感が沸いてくる。姉、姉としての果敢が全くなくなってしまう。
「アボート様、会えなくなるのは寂しいですが、また、お会い出来るのを楽しみにしてますね。」
「キャロットさん、僕もです。キャロットさんとこれから会えなくなるかと思うと、胸が張り裂けそうなくらいの痛みに襲われます。僕は、早く学校を卒業し、キャロットとさんと一緒に暮らしたいです。」
「私もですわ。アボート様」
うん、二人とも熱烈に愛を交換している。いや微笑ましかていいんだけどね。こう、少しだけでもいいから、周りの相手方がいない大人達にも配慮してもらえると嬉しいかな。
「あははっ、若い二人が熱くて眩しいですね。」
「そうですね。おほほっほっほっ」
メリーナも私も若くて燃えるように熱い愛の前に逃避したい気持ちになっていた。なぜ、私より先に。
「頑張ろうね。メリーナ」
「勿論ですわ。アカネさんもね」
私たちは、若い愛を背景に熱い友情を確認する握手をしてその場を別れた。
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