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第4章 アカネと便利な魔法
【男の娘025】アカネとホットケーキと『発酵』
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その後私は、色々な魔法書を読んで、使えそうな魔法を調べていった。うん、便利100の本は結構使える魔法が多かったよ。でも、この作者の人って、あんまり適正とか考えてないのかな?だって、私みたいなレアな属性の魔法が結構載ってたんだよね。私はそれで助かったけど。
で、面白い魔法が一個見つかった。それは『発酵(フェルメンテ)』の時魔法。これが欲しかった。いや、魔物との防衛ではまったく使わないんですよ。でも、これがあれば、領地改革を一気に進めることが出来るんだよ。
早速お母様の所に行ってきた。
「お母様。今大丈夫ですか?」
「えぇ、大丈夫よ。どうしたのアカネちゃん?」
「えへへ、ちょっと面白い魔法を見つけたので、試しに使おうかと思ったんです。」
「へ~それは気になるわね。どんな魔法なの?」
「それはちょっと見てのお楽しみですね。お母様。小麦粉、バター、塩、卵あとハチミツはありますか?」
お母様は材料を準備してくれた。これから作るのは、日本でなら、そのままパックで売っているものである。それは、ホットケーキミックス!!本来は、砂糖と薄力粉、塩、ベーキングパウダーで作るんだけどね。
「へへへっ、丁度おやつタイムでいい感じなのでちょっと待ってくださいね。」
ボールに小麦粉と塩、卵、牛乳を入れて、木べらで混ぜ混ぜしていく。う~ん、私は菜箸(さいばし)の方が使いやすいんだけど、誰かに使ってもらわないとダメかな。生地がねっとりしてきたら。ここで『発酵(フェルメンテ)』の魔法を使う。
本来はここは、ベーキングパウダーやイースト菌なんかで、時間をかけて発光させ、生地の中に充分空気の粒を入れてふっくらさせるんだよ。それを魔法により時間も材料も短縮出来ちゃう。
フライパンを軽く熱して、バターを流し、その上に生地を丸く流していく。あとは、蓋をして、弱火でことこと待った。ポツポツと生地に気泡が出来てきたら、さっと木べらで裏返しにした。ちょっとお母様も見てるので、どこかのテレビにやってるみたいに、少し空中に浮かんでひっくり返してみたよ。
「あら、アカネちゃん。返すのもお上手ね。」
と拍手して褒めてもらっちゃったよ。
待つこと数分。いい香りがしてきたよ。蓋をとると、いいキツネ色になったホットケーキが姿を現した。それをお皿によそって、バターを◆にきったものを上に乗せれば、ホットケーキの熱さでバターが溶け出し、またまたいい香りがしてきたよ。
「お母様完成ですわ。お召し上がりください。」
私はお母様の前に一皿、私の前に一皿置いた。
「えっ、アカネちゃんもう出来ちゃったの?パンを焼くよりも大分早いんじゃないの。でもいい香りだわ。」
「お母様せっかくですので、温かいうちにお召し上がりくださいませ。ハチミツはお好みでかけてくださいね。」
「なら、せっかくだし早速頂くわね」
ナイフとフォークを使って、一口大に切り分けてから上品に口の中へ持って行った。最初は、バターのみで味わうみたいだ。
「うっ、美味しいわ。美味しいわよアカネちゃん。パン生地を発酵して、膨らませてないから、堅いかと思ったら驚くほど柔らかいわ。それに、このパンも全体に熱がちゃんと通っているわ。オーブンも使っていないのによくここまで火が通るわね。」
「ありがとうございます。お母さま。次は是非、ハチミツをかけてお召し上がり下さい。」
お母様がお皿のわきにハチミツを少したらし、一口大に切り分けたホットケーキをそれにつけて食べる。
「うん、これも凄く美味しいわ。えっ、アカネちゃん。これは一体どういう料理なの?」
「お母様これはですね。ホットケーキと私は呼んでいますわ。私の故郷では、お菓子や朝食、3時のおやつにこれを嗜んでましたの。」
「へ~アカネちゃんの故郷の料理か。すごくいいわね。私にも教えて頂戴ね。」
「はい。喜んで、でも今の所短時間の発酵が魔法を使わないと出来ないんですよね。これが粉の状態で水を加えたら発酵できる状態になれば、お母様もいつでも作れるようになりますわ。それに、これで作るお菓子はこれだけではありませんの。蒸しパンや、スポンジケーキ、ロールケーキ、ドーナツ色々と作れるんですのよ。」
「そうなのね。それはちょっと残念だわ。ねぇアカネちゃん。これから毎日違うお菓子作ってみない?これがうちの小麦粉で作れたら、きっと色んな方に喜んでもらえるわ。小麦粉だけだと、単価は低いけど、ちょっとした付加価値をつけることで、単価を上げられるから、領地としては大助かりだわ。」
で、面白い魔法が一個見つかった。それは『発酵(フェルメンテ)』の時魔法。これが欲しかった。いや、魔物との防衛ではまったく使わないんですよ。でも、これがあれば、領地改革を一気に進めることが出来るんだよ。
早速お母様の所に行ってきた。
「お母様。今大丈夫ですか?」
「えぇ、大丈夫よ。どうしたのアカネちゃん?」
「えへへ、ちょっと面白い魔法を見つけたので、試しに使おうかと思ったんです。」
「へ~それは気になるわね。どんな魔法なの?」
「それはちょっと見てのお楽しみですね。お母様。小麦粉、バター、塩、卵あとハチミツはありますか?」
お母様は材料を準備してくれた。これから作るのは、日本でなら、そのままパックで売っているものである。それは、ホットケーキミックス!!本来は、砂糖と薄力粉、塩、ベーキングパウダーで作るんだけどね。
「へへへっ、丁度おやつタイムでいい感じなのでちょっと待ってくださいね。」
ボールに小麦粉と塩、卵、牛乳を入れて、木べらで混ぜ混ぜしていく。う~ん、私は菜箸(さいばし)の方が使いやすいんだけど、誰かに使ってもらわないとダメかな。生地がねっとりしてきたら。ここで『発酵(フェルメンテ)』の魔法を使う。
本来はここは、ベーキングパウダーやイースト菌なんかで、時間をかけて発光させ、生地の中に充分空気の粒を入れてふっくらさせるんだよ。それを魔法により時間も材料も短縮出来ちゃう。
フライパンを軽く熱して、バターを流し、その上に生地を丸く流していく。あとは、蓋をして、弱火でことこと待った。ポツポツと生地に気泡が出来てきたら、さっと木べらで裏返しにした。ちょっとお母様も見てるので、どこかのテレビにやってるみたいに、少し空中に浮かんでひっくり返してみたよ。
「あら、アカネちゃん。返すのもお上手ね。」
と拍手して褒めてもらっちゃったよ。
待つこと数分。いい香りがしてきたよ。蓋をとると、いいキツネ色になったホットケーキが姿を現した。それをお皿によそって、バターを◆にきったものを上に乗せれば、ホットケーキの熱さでバターが溶け出し、またまたいい香りがしてきたよ。
「お母様完成ですわ。お召し上がりください。」
私はお母様の前に一皿、私の前に一皿置いた。
「えっ、アカネちゃんもう出来ちゃったの?パンを焼くよりも大分早いんじゃないの。でもいい香りだわ。」
「お母様せっかくですので、温かいうちにお召し上がりくださいませ。ハチミツはお好みでかけてくださいね。」
「なら、せっかくだし早速頂くわね」
ナイフとフォークを使って、一口大に切り分けてから上品に口の中へ持って行った。最初は、バターのみで味わうみたいだ。
「うっ、美味しいわ。美味しいわよアカネちゃん。パン生地を発酵して、膨らませてないから、堅いかと思ったら驚くほど柔らかいわ。それに、このパンも全体に熱がちゃんと通っているわ。オーブンも使っていないのによくここまで火が通るわね。」
「ありがとうございます。お母さま。次は是非、ハチミツをかけてお召し上がり下さい。」
お母様がお皿のわきにハチミツを少したらし、一口大に切り分けたホットケーキをそれにつけて食べる。
「うん、これも凄く美味しいわ。えっ、アカネちゃん。これは一体どういう料理なの?」
「お母様これはですね。ホットケーキと私は呼んでいますわ。私の故郷では、お菓子や朝食、3時のおやつにこれを嗜んでましたの。」
「へ~アカネちゃんの故郷の料理か。すごくいいわね。私にも教えて頂戴ね。」
「はい。喜んで、でも今の所短時間の発酵が魔法を使わないと出来ないんですよね。これが粉の状態で水を加えたら発酵できる状態になれば、お母様もいつでも作れるようになりますわ。それに、これで作るお菓子はこれだけではありませんの。蒸しパンや、スポンジケーキ、ロールケーキ、ドーナツ色々と作れるんですのよ。」
「そうなのね。それはちょっと残念だわ。ねぇアカネちゃん。これから毎日違うお菓子作ってみない?これがうちの小麦粉で作れたら、きっと色んな方に喜んでもらえるわ。小麦粉だけだと、単価は低いけど、ちょっとした付加価値をつけることで、単価を上げられるから、領地としては大助かりだわ。」
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