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第3章 ベジタル家と家族

【男の娘015】ベジタル家の家族 その3

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 「それは、母さん流石に難しいよ。ペガサス車は、4人乗りだしさ。ガーネットの荷物もあったから」

 「それもそうね。マッシュやあなたと交代する訳にも行きませんもんね。」

 「あの~~~、お父様、お母様。そのことで一つご相談なんですが、、、、、」


 「なんだい、ガーネット」

 「空間魔法を使えることはなるべく、秘密にした方がいいかなと思いまして。」

 「あ~なるほどな。未婚の女性で、それだけの魔法が使えるとなると、婚約の申込がそこらじゅうから来るかもしれんな。」

 「そうね。それだと、ガーネットが望む恋愛結婚は難しいかもしれませんね。」

 「それもあるんですけど、どちらかと言えば、拉致誘拐や強制的に後継ぎを産ませてくる人がいるかなって思ったんです。レディアント家の人たちみたいに。。。。」

 「確かに、そっちの方が憂慮する案件かもしれんな。しばらくはうちわのみの秘密としておこうじゃないか。荷物は、私とマッシュで運んだことにしよう。この3人だけの秘密にする。他のものには他言しないことだな。」

 「そうね、それがいいと思うわ。あなた。いざとなったら兄であるあなたが守るのよマッシュ」

 「えぇ、分かっているよ母さん。色々と覚えてもらうこともあるし、ガーネットにはなるべく付き添うようにするよ。」

 「そうなると、今から荷物を部屋に運んだ方が面倒がなくて済むな。皆には、この話している時間を荷物を運んでいたといえば、済むからな。ガーネットの部屋には執事が入ることは基本的にはないから、簡単な荷物だけ持ってきたと思うだろう。

 彼らは、信頼はおけるが、秘密はなるべく知っている人が少ない方がよいからな。」

 「じゃ~、さっそく、マッシュ、ガーネットに部屋まで案内てあげてね。正面から入ると、皆の前を通ってしまいますから、裏口から入ってくださいね。私は先に行って、皆に少し遅れるから先に食べるように伝えておきますわ。」

 と、お母様は、指示すると、家の中に戻っていった。う~~ん、私も早くお母様の作った温かい料理が食べたいかも。でも、こっちの件は、早めにやっておかないとね。

 私達3人は裏口から、こっそりと屋敷の中に入って、私の部屋まで行った。私の部屋は、2階の角部屋のようだ。中に入ると埃一つなく、綺麗に掃除されていた。ベッドや衣装ダンスも揃っている。これはちょっと嬉しいかも。でも私、ベッドも衣装ダンスも持ってきているんだよね。。。。。

 「さっ、ここがガーネットの部屋だよ。入って。」

 「うわぁ~~ひろ~~~い。ここが私の部屋なんですね。」

 「隣は妹のキャロットだよ。その隣が僕の部屋になる。」

 「お父さま、もう、空間魔法で、荷物を出してもいいかしら?それともお母様を待った方がいいかしら」

 「そうだな。母さんにはどれほどのものか見ておいてほしいし。マッシュ。母さんを呼んできてほしい。」

 「了解、ちょっと待っててね」

 しばらくすると、マッシュ兄さんと母さんが部屋に入って来た。

 「ふふふっ、これからガーネットが凄い魔法見せてくれるっていうから飛んできちゃった。」

 「では、お母様よく見ててくださいね。」
 私は小さな袋を取り出し、紐で縛っていた口を開いた。

 『開梱・解凍』
 そう唱えると、袋の中から、入れて置いた荷物が全部出てきた。
 ちょっとこの魔法微妙に使いずらいかも、小説とかで出てくるアイテムボックスや収納スキルだと、魔力も使わないし、入っているものの名称や数までわかって、品名別に個数まで指定して取り出せるのに。。。。

 この魔法だと、一括で収納して、一括で取り出す事しかできないんだよ。しかも、魔力結構使うから。もう精神的に疲れてしまっている。収納できる量や、いれる量によって、使う魔力が違うのかもしれないけど、ちょっと簡単に使える魔法ではないよ。

「あら、すごい。こんなに沢山のものが、さっきの小さい袋に入っていたの???」

 お母様がやっぱり驚いている。驚いているせいで、声が大きくなってるのにも気づいていない。

 「ちょっと、母さん。声が大きいよ」

 「あら、ごめんなさいね。なるほどね。空間魔法ってすごいとは聞いてましたけど、これは別格ね。使いようによっては、軍事利用されるかもしれないわね。」

 「そうだね。幸い、この国は現在他国と戦争はしてないから、その点は問題ないが、国に知られると要請されて、連れていかれそうな感じがするな。」

 「レディアント家から他の貴族に話が漏れるっていうことはないの?」

 「それはあるかも知れんが。。。没落して、あれだけ好き勝手やってきた貴族たちだ。まともな貴族なら相手にせんだろう。それに、王子様との婚約も破棄になっているしな。実際に魔法を使っている所を見ない限り、信憑性は限りなく薄いだろう。まえの破天荒な行動も相まって、信じるものはいないだろう。知っていれば、王家が婚約破棄はしてでも、なんとしても、確保しておくだろうからな。」

 「ふ~~~、それならあまり心配しなくてもよさそうだね」

 「さっさっ、みんなそろそろ下に行って夕食を食べるわよ。いつまでも主賓がいないと皆さん寂しがるわよ。料理は、バトリンに言って、温め直してもらってますから。」





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