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王太子と侍女
墓穴
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王太子側近の護衛兵が主文を述べ、カーネリアンが判決を言い渡す。
「王族への抜刀事件は、ここに居合わす者全員が処刑もしくは投獄となる。だが、娘を想っての犯行と言う事もあり、大公と誓約を交わしている。ところでダチュラ殿、この中にジュエリア嬢は居るかな?お家の大事にどこに居るのだ?」
「ジュ、ジュエリアですか!?ジュリアは…この場には…」
「居らぬのか?はぁ~。私への冒涜とみなさねばならないな、公爵家は、さらに罪を重ねたいらしい。」
自分への判決が述べられる場であるため、口を閉ざしていたが流石に黙っておられずジェイドが声を上げる。
「ダチュラ!ジュエリアは何処だ!ジュエリアが公爵家の生命線を握っておるのだ!!」
「そ、それは・・・」
「大公から花嫁修行の一環でジュリア嬢を、私の世話係にしたと聞いている。そこでジュリア嬢が公爵令嬢のプライドを捨て私の世話係を完璧にこなせば、お家存続のために努めたとし情状酌量の余地を与えると大公と誓約を交わしているが…。そうか。居らぬのか。ならば厳罰とし公爵並びに一族郎党は・・・。」
「「「「「お待ち下さい!王太子殿下!ジュエリアお嬢様はこちらに居られます!」」」」」
人間、自分が一番。
自分の身を助けるため、我が身かわいさで数人の使用人がジュエリアを突き出す。
傲慢な公爵夫人。
我が儘な公爵令嬢。
2人に悩まされ続けていた使用人は、今までの鬱憤を晴らすが如く訴え出た。
このまま公爵家と運命を共にしたくないと、ダチュラの雇い入れた使用人から雇主を裏切る。
「王族への抜刀事件は、ここに居合わす者全員が処刑もしくは投獄となる。だが、娘を想っての犯行と言う事もあり、大公と誓約を交わしている。ところでダチュラ殿、この中にジュエリア嬢は居るかな?お家の大事にどこに居るのだ?」
「ジュ、ジュエリアですか!?ジュリアは…この場には…」
「居らぬのか?はぁ~。私への冒涜とみなさねばならないな、公爵家は、さらに罪を重ねたいらしい。」
自分への判決が述べられる場であるため、口を閉ざしていたが流石に黙っておられずジェイドが声を上げる。
「ダチュラ!ジュエリアは何処だ!ジュエリアが公爵家の生命線を握っておるのだ!!」
「そ、それは・・・」
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「「「「「お待ち下さい!王太子殿下!ジュエリアお嬢様はこちらに居られます!」」」」」
人間、自分が一番。
自分の身を助けるため、我が身かわいさで数人の使用人がジュエリアを突き出す。
傲慢な公爵夫人。
我が儘な公爵令嬢。
2人に悩まされ続けていた使用人は、今までの鬱憤を晴らすが如く訴え出た。
このまま公爵家と運命を共にしたくないと、ダチュラの雇い入れた使用人から雇主を裏切る。
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