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王太子の来訪
お出迎え
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公爵邸は今か、今かと来賓の到着を待ちわびていた。
「フィリー。今日の貴女は、まるで妖精の様だわ。きっと王太子殿下も貴女に見惚れてしまうわ。」
「お母様こそ、お美しいですわ!お父様も、惚れ直されると思いますわ。そしたら、きっとお母様のお願いを全て叶えてくださいますわ!!」
「そうね!きっとそうなるわね!!」
ダチュラとフィサリスは互いに互いを褒め合っていた。
そこへ王太子の到着を知らせる使者が、先触れで到着した。
公爵邸の全ての使用人が外とロビーに集まり、恭しく出迎える。
「「「「「王太子殿下、ようこそおいでくださいました。ソーディア公爵家使用人一同、心より歓迎いたします!!」」」」」
「歓迎ありがとう。心から嬉しく思う。」
「殿下、どうぞ中へ。長旅でお疲れでしょうし、まずはお茶でもお召し上がりになられてお寛ぎください。」
「ありがとう。大公の言葉に甘えさせてもらうよ。」
屋敷の中へ進むと、ロビーの中央にゴテゴテと着飾った御婦人とフリルやレースを盛りに盛った御令嬢が居る。
「旦那様。お帰りなさいませ。」
ゴテゴテと着飾った御婦人が公爵の前に歩み寄る。
「殿下。妻亡き後、留守を任せているダチュラです。」
「!?ダ、ダチュラ・ライ・フィットニアです。王太子殿下に拝謁いたします。」
「ああ。初めまして、カーネリアン・ヴァイ・エクスシーアです。しばらくの間よろしく頼みます。」
ダチュラは公爵が自分の事を妻とは言われなかった事に内心怒りが込み上げた。
「フィリー。今日の貴女は、まるで妖精の様だわ。きっと王太子殿下も貴女に見惚れてしまうわ。」
「お母様こそ、お美しいですわ!お父様も、惚れ直されると思いますわ。そしたら、きっとお母様のお願いを全て叶えてくださいますわ!!」
「そうね!きっとそうなるわね!!」
ダチュラとフィサリスは互いに互いを褒め合っていた。
そこへ王太子の到着を知らせる使者が、先触れで到着した。
公爵邸の全ての使用人が外とロビーに集まり、恭しく出迎える。
「「「「「王太子殿下、ようこそおいでくださいました。ソーディア公爵家使用人一同、心より歓迎いたします!!」」」」」
「歓迎ありがとう。心から嬉しく思う。」
「殿下、どうぞ中へ。長旅でお疲れでしょうし、まずはお茶でもお召し上がりになられてお寛ぎください。」
「ありがとう。大公の言葉に甘えさせてもらうよ。」
屋敷の中へ進むと、ロビーの中央にゴテゴテと着飾った御婦人とフリルやレースを盛りに盛った御令嬢が居る。
「旦那様。お帰りなさいませ。」
ゴテゴテと着飾った御婦人が公爵の前に歩み寄る。
「殿下。妻亡き後、留守を任せているダチュラです。」
「!?ダ、ダチュラ・ライ・フィットニアです。王太子殿下に拝謁いたします。」
「ああ。初めまして、カーネリアン・ヴァイ・エクスシーアです。しばらくの間よろしく頼みます。」
ダチュラは公爵が自分の事を妻とは言われなかった事に内心怒りが込み上げた。
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