縁の鎖

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5年後

父の手紙

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相変わらずダチュラのとフィサリスのを受ける日々が続いている。

この5年、ジェイドが領地に帰ってくる事はなかった。
ジェイドの手紙を持って、侍従が時々やって来るぐらいだた。
その度、ダチュラのの時間が長くなる。

「あんたさえ居なければ!あんたさえ産まれてこなければ!今頃、私は正妻になっていたのよ!そして今頃は、王都の社交界の花になっていたのよ!」

と執拗に攻め立てられる。

そう。ダチュラは今だに“ソーディア”の姓ではない。
お茶会や隣の領地のパーティーなどにはソーディア公爵夫人として出席し、“ソーディア”を名乗っているが戸籍上は違う。
しかもと称し、王都へ出る許可をジェイドから得ていない。

だから今回のジェイドの手紙も、その返事だと思いジュエリアはの対策を考えていた。
最近は服の下に入れる防護服代わりの中入れ綿なかいれわたを、アルミナが用意していた。
だけど、それは杞憂きゆうに終わる。

「旦那様より、ダチュラ様、ジュエリア様、フィサリス様にそれぞれ言付かってまいりました。」
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