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第二章 仲間たち
レベルアップ
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光り輝く冒険者プレートにはこう文字が浮かんできた。
レベル3戦士ルキア レベル3魔法使いエリナ レベル2錬金術師ロディ
HP 25 HP 15 HP 13
MP 0 MP 8 MP 0
力 18 力 6 力 5
魔力 0 魔力 18 魔力 0
知力 8 知力 13 知力 25
素早さ 18 素早さ 12 素早さ 8
器用さ 9 器用さ 6 器用さ 15
スキル 2 スキル 0 スキル 2
実はロディは、まともに魔物と戦うのも今回が初めてだった。魔物と遭遇したらひたすらに逃げていたからだ。
「これがレベルアップ? は、は、初めてレベルが上がりました。あぁ、良かった」
興奮していたロディだったが銀のプレートのスキルの横に数字が2に増えていることに気が付いた。
彼がその場所に軽く触れるとプレートに”調合”と”開発”という文字が浮かび上がった。
「やったぁ!、僕、”調合”と”開発”のスキルを使えるようになりました。これで自分で薬を作ることができます」
「スキル? スキルって何? ロディ」
喜ぶロディを尻目に、ルキアとエリナは不思議そうな顔をした。
「聞いてなかったんですね? ギルドのセシーリアさんの話ではこの世界で使える特殊な能力だったり、固有に出せる武器の技の事だそうです」
「特殊な技?」
ルキアは洞窟の中で突然閃いたあの技のことだと理解した。
「じゃあ、さっき無意識に出した”瞬速の突き”もスキルだったんだ」
ルキアは軽く瞬速の突きを練習してみた。
「ルキアも、もう一個スキル覚えてるみたいだよ」
エリナがルキアのプレートを指さした
「あ、本当だなんだろ?」
ルキアは軽く指で触れてみた。するとそこには”時空転移”と文字が出た。
「時空転移? 時空転移って何だろう? ロディ?」
「う~~~ん僕もすべてのスキルの事を知っているわけではないので……全く聞いたことないな」
ロディも首を傾げた。
「でも多分、魔法とは違う力……だと思います」
「……どうやって使うんだろ?」
今のルキアには想像も出来なかった。
「ねえ、ねえ、見てルキア、わたしもついに本物の炎の魔法を覚えたみたい」
エリナは『エリナの魔法書』にフレイムアローの魔法が追加されているのみて大喜びしていた。
「ロディ、わたしも魔法以外にもスキルとか覚えるのかな?」
「どうやらそれは個人差があるらしく、たくさん覚える人もいれば全然覚えない人もいるようです」
「ふ~ん、そうなんだ……そうだっ! わたし、いいこと思いついた」
エリナは突然目を輝かせた。
「ロディは”調合”のスキルで自分で薬を作れるようになったのよね?」
「はい、ついでに”開発”も覚えたので新しい薬も作れるはずです」
「じゃあ、わざわざ薬屋に大事な薬の材料を売りに行かなくても良いってことだよね?」
「まあ、そういう事ですね」
「じゃあさ、自分で作って売ってみれば?」
「えっ!? どういうことですか」
ロディはキョトンとした。
「だから自分で街でお店を出して売ってみれば?」
突然のエリナの提案にルキアとロディは目を丸くした。
「え? お店?」
「そう、特別なその能力を生かした方がいいと思う。安全にお金が溜まれば、それで強い武器を買えるでしょ?」
レベルが低いエリナでも火炎の杖のおかげで魔物と戦えている。エリナはそれを痛感していた。
「確かにそうだけど……そう簡単にお店なんて持てるのかな?」
ルキアとロディは顔を見合わせた。
「今日も魔石が手に入ったし、一度街に戻って調べてみる価値はあるはずよ」
エリナは2人に軽くウインクした。
レベル3戦士ルキア レベル3魔法使いエリナ レベル2錬金術師ロディ
HP 25 HP 15 HP 13
MP 0 MP 8 MP 0
力 18 力 6 力 5
魔力 0 魔力 18 魔力 0
知力 8 知力 13 知力 25
素早さ 18 素早さ 12 素早さ 8
器用さ 9 器用さ 6 器用さ 15
スキル 2 スキル 0 スキル 2
実はロディは、まともに魔物と戦うのも今回が初めてだった。魔物と遭遇したらひたすらに逃げていたからだ。
「これがレベルアップ? は、は、初めてレベルが上がりました。あぁ、良かった」
興奮していたロディだったが銀のプレートのスキルの横に数字が2に増えていることに気が付いた。
彼がその場所に軽く触れるとプレートに”調合”と”開発”という文字が浮かび上がった。
「やったぁ!、僕、”調合”と”開発”のスキルを使えるようになりました。これで自分で薬を作ることができます」
「スキル? スキルって何? ロディ」
喜ぶロディを尻目に、ルキアとエリナは不思議そうな顔をした。
「聞いてなかったんですね? ギルドのセシーリアさんの話ではこの世界で使える特殊な能力だったり、固有に出せる武器の技の事だそうです」
「特殊な技?」
ルキアは洞窟の中で突然閃いたあの技のことだと理解した。
「じゃあ、さっき無意識に出した”瞬速の突き”もスキルだったんだ」
ルキアは軽く瞬速の突きを練習してみた。
「ルキアも、もう一個スキル覚えてるみたいだよ」
エリナがルキアのプレートを指さした
「あ、本当だなんだろ?」
ルキアは軽く指で触れてみた。するとそこには”時空転移”と文字が出た。
「時空転移? 時空転移って何だろう? ロディ?」
「う~~~ん僕もすべてのスキルの事を知っているわけではないので……全く聞いたことないな」
ロディも首を傾げた。
「でも多分、魔法とは違う力……だと思います」
「……どうやって使うんだろ?」
今のルキアには想像も出来なかった。
「ねえ、ねえ、見てルキア、わたしもついに本物の炎の魔法を覚えたみたい」
エリナは『エリナの魔法書』にフレイムアローの魔法が追加されているのみて大喜びしていた。
「ロディ、わたしも魔法以外にもスキルとか覚えるのかな?」
「どうやらそれは個人差があるらしく、たくさん覚える人もいれば全然覚えない人もいるようです」
「ふ~ん、そうなんだ……そうだっ! わたし、いいこと思いついた」
エリナは突然目を輝かせた。
「ロディは”調合”のスキルで自分で薬を作れるようになったのよね?」
「はい、ついでに”開発”も覚えたので新しい薬も作れるはずです」
「じゃあ、わざわざ薬屋に大事な薬の材料を売りに行かなくても良いってことだよね?」
「まあ、そういう事ですね」
「じゃあさ、自分で作って売ってみれば?」
「えっ!? どういうことですか」
ロディはキョトンとした。
「だから自分で街でお店を出して売ってみれば?」
突然のエリナの提案にルキアとロディは目を丸くした。
「え? お店?」
「そう、特別なその能力を生かした方がいいと思う。安全にお金が溜まれば、それで強い武器を買えるでしょ?」
レベルが低いエリナでも火炎の杖のおかげで魔物と戦えている。エリナはそれを痛感していた。
「確かにそうだけど……そう簡単にお店なんて持てるのかな?」
ルキアとロディは顔を見合わせた。
「今日も魔石が手に入ったし、一度街に戻って調べてみる価値はあるはずよ」
エリナは2人に軽くウインクした。
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