77 / 123
第七十七話 レオナの理解力
しおりを挟む
御主神様は肩を震わせながら、部屋から出ていってしまったのですわ。そして御主神様を追ってリアの出ていったのだけれども、同じように肩を震わせていましたわ。二人とも何故かしらね。なんで肩など震わせていたのでしょう。
私はそんなことを考えていたのですけれども、レオナちゃんは違うことを考えていたみたい。
「特にご主人様には用などなかったはずですけど?」
と、レオナちゃんが不思議そうな顔をしているのですわ。確かに御主神様のスケジュール管理はレオナちゃんの仕事。レオナちゃんが知らない事は無いはずだから、レオナちゃんが不思議に思うのも仕方がないことですわね。それにしても、レオナちゃんが知らない御主神様の用って何かしら。後で聞いてみましょうかしら。
「ふみゅう……ちゅうようか……ちょれならちかた無いでちゅね……」
「校長、申し訳ありません。私がご主人様にお伝え致しますので……」
「まぁいいでちょう……ちゃちゃりなちゅわんのまひょうの腕はアマンダちぇんちぇいからきいていまちゅ。そきょでがっきょうちゃいいきょうのちゃいかいに向けて、ちょれにちぇんねんするちゅみをちゅくろうと言ったちだいでちゅ」
「年末の学校対抗の大会に向けて、この私達、三人だけ、別の組を作るという事ですか?」
私には校長先生が何を言ってるのか皆目検討も付かないのですけれども、レオナちゃんは分かるみたい。これはレオナちゃんにお任せするしか無いですわね。正直、レオナちゃんが聞き返してくれなければ私も全く理解できないですもの。
私はそう考えて、レオナちゃんを見守ることにしたのですわ。
でも、この校長。頷くのは何とかならないのかしら? 頷くたびに眩しくて目が眩みますのですわ。レオナちゃんも眩しそうにしているし、可哀想……しかもこの様子では、校長先生本人は、気がついていないみたいですわ……
「ちょうでちゅ。きゅわちきゅはアマンダちぇんちぇいにきいてきゅだちゃい。チィミィちゃちちゅたりは勉強もできゅるときゅいてもおりまちゅ。ちょちらもちゅぎの学年いぎょうの勉強をちゅる為のちょちでちゅ」
「勉強も一年だけでなく、三年までの物を早急に行う。という事ですか?」
さ、さすがレオナちゃん。レオナちゃんがこの場に居なかったら、と思うとぞっとしてしまいますわ。でもこの校長先生。眩しさも増してきているような……それに、何を話しているか分からないその言葉遣いも分からなさが増してきているような……気、気の所為だと良いのですけれども……
「ちょれであってまちゅ。ちゃちょえきょとしがみゅりであったとちても、きょとしべんちょうをおわらちぇてちぃまえばそのびゅん、のきょりのとちぃはちぇんねんできまちゅから」
「なるほど……私たちの勉強も今年で終わらせてしまえば、残り二年はより対抗戦に専念出来るという訳ですね……」
レオナちゃんが真剣な表情でそう呟きましたの。するとそのレオナちゃんの呟きに応えるかのように、校長先生はその頭頂部で何度もそう、何度も、そしてゆっくりと私たちに目くらましをしてくるのですわ。
「ちゃちぃきゃに、ほうきょくぢょおりきゃしきょいみょのちゃちでちゅね」
「それほどでもないと思いますが、賢いというお褒めのお言葉、ありがとうございます」
そう校長にお礼を述べて、レオナちゃんはぺこりと頭を下げましたの。するとその直後にアマンダ先生が私たちの前へ、一歩出たのですわ。
「後は自分から説明致します。それではガラハゲ校長、失礼します」
それでアマンダ先生は部屋を出ていってしまいましたの。私たちもガラハゲ校長の眩しさが限界を突破しておりましたので、急いでその後を付いて部屋から出ていったのですわ。
私はそんなことを考えていたのですけれども、レオナちゃんは違うことを考えていたみたい。
「特にご主人様には用などなかったはずですけど?」
と、レオナちゃんが不思議そうな顔をしているのですわ。確かに御主神様のスケジュール管理はレオナちゃんの仕事。レオナちゃんが知らない事は無いはずだから、レオナちゃんが不思議に思うのも仕方がないことですわね。それにしても、レオナちゃんが知らない御主神様の用って何かしら。後で聞いてみましょうかしら。
「ふみゅう……ちゅうようか……ちょれならちかた無いでちゅね……」
「校長、申し訳ありません。私がご主人様にお伝え致しますので……」
「まぁいいでちょう……ちゃちゃりなちゅわんのまひょうの腕はアマンダちぇんちぇいからきいていまちゅ。そきょでがっきょうちゃいいきょうのちゃいかいに向けて、ちょれにちぇんねんするちゅみをちゅくろうと言ったちだいでちゅ」
「年末の学校対抗の大会に向けて、この私達、三人だけ、別の組を作るという事ですか?」
私には校長先生が何を言ってるのか皆目検討も付かないのですけれども、レオナちゃんは分かるみたい。これはレオナちゃんにお任せするしか無いですわね。正直、レオナちゃんが聞き返してくれなければ私も全く理解できないですもの。
私はそう考えて、レオナちゃんを見守ることにしたのですわ。
でも、この校長。頷くのは何とかならないのかしら? 頷くたびに眩しくて目が眩みますのですわ。レオナちゃんも眩しそうにしているし、可哀想……しかもこの様子では、校長先生本人は、気がついていないみたいですわ……
「ちょうでちゅ。きゅわちきゅはアマンダちぇんちぇいにきいてきゅだちゃい。チィミィちゃちちゅたりは勉強もできゅるときゅいてもおりまちゅ。ちょちらもちゅぎの学年いぎょうの勉強をちゅる為のちょちでちゅ」
「勉強も一年だけでなく、三年までの物を早急に行う。という事ですか?」
さ、さすがレオナちゃん。レオナちゃんがこの場に居なかったら、と思うとぞっとしてしまいますわ。でもこの校長先生。眩しさも増してきているような……それに、何を話しているか分からないその言葉遣いも分からなさが増してきているような……気、気の所為だと良いのですけれども……
「ちょれであってまちゅ。ちゃちょえきょとしがみゅりであったとちても、きょとしべんちょうをおわらちぇてちぃまえばそのびゅん、のきょりのとちぃはちぇんねんできまちゅから」
「なるほど……私たちの勉強も今年で終わらせてしまえば、残り二年はより対抗戦に専念出来るという訳ですね……」
レオナちゃんが真剣な表情でそう呟きましたの。するとそのレオナちゃんの呟きに応えるかのように、校長先生はその頭頂部で何度もそう、何度も、そしてゆっくりと私たちに目くらましをしてくるのですわ。
「ちゃちぃきゃに、ほうきょくぢょおりきゃしきょいみょのちゃちでちゅね」
「それほどでもないと思いますが、賢いというお褒めのお言葉、ありがとうございます」
そう校長にお礼を述べて、レオナちゃんはぺこりと頭を下げましたの。するとその直後にアマンダ先生が私たちの前へ、一歩出たのですわ。
「後は自分から説明致します。それではガラハゲ校長、失礼します」
それでアマンダ先生は部屋を出ていってしまいましたの。私たちもガラハゲ校長の眩しさが限界を突破しておりましたので、急いでその後を付いて部屋から出ていったのですわ。
0
お気に入りに追加
1,368
あなたにおすすめの小説
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~
乃神レンガ
ファンタジー
謎の白い空間で、神から異世界に送られることになった主人公。
二重取りの神授スキルを与えられ、その効果により追加でカード召喚術の神授スキルを手に入れる。
更にキャラクターメイキングのポイントも、二重取りによって他の人よりも倍手に入れることができた。
それにより主人公は、本来ポイント不足で選択できないデミゴッドの種族を選び、ジンという名前で異世界へと降り立つ。
異世界でジンは倒したモンスターをカード化して、最強の軍団を作ることを目標に、世界を放浪し始めた。
しかし次第に世界のルールを知り、争いへと巻き込まれていく。
国境門が数カ月に一度ランダムに他国と繋がる世界で、ジンは様々な選択を迫られるのであった。
果たしてジンの行きつく先は魔王か神か、それとも別の何かであろうか。
現在毎日更新中。
※この作品は『カクヨム』『ノベルアップ+』にも投稿されています。
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
神の眼を持つ少年です。
やまぐちこはる
ファンタジー
ゴーナ王国のフォンブランデイル公爵家のみに秘かに伝わる、異世界を覗くことができる特殊スキル【神の眼】が発現した嫡男ドレイファス。
しかしそれは使いたいときにいつでも使える力ではなく、自分が見たい物が見られるわけでもなく、見たからといって見た物がすぐ作れるわけでもない。
食いしん坊で心優しくかわいい少年ドレイファスの、知らない世界が見えるだけの力を、愛する家族と仲間、使用人たちが活かして新たな物を作り上げ、領地を発展させていく。
主人公のまわりの人々が活躍する、ゆるふわじれじれほのぼののお話です。
ゆるい設定でゆっくりと話が進むので、気の長い方向きです。
※日曜の昼頃に更新することが多いです。
※キャラクター整理を兼ね、AIイラストつくろっ!というアプリでキャラ画を作ってみました。意外とイメージに近くて驚きまして、インスタグラムID koha-ya252525でこっそり公開しています。(まだ五枚くらいですが)
作者の頭の中で動いている姿が見たい方はどうぞ。自分のイメージが崩れるのはイヤ!という方はスルーでお願いします。
※グゥザヴィ兄弟の並び(五男〜七男)を修正しました。
※R15は途中に少しその要素があるので念のため設定しています。
※小説家になろう様でも投稿していますが、なかなか更新作業ができず・・・アルファポリス様が断然先行しています。
転移先は薬師が少ない世界でした
饕餮
ファンタジー
★この作品は書籍化及びコミカライズしています。
神様のせいでこの世界に落ちてきてしまった私は、いろいろと話し合ったりしてこの世界に馴染むような格好と知識を授かり、危ないからと神様が目的地の手前まで送ってくれた。
職業は【薬師】。私がハーブなどの知識が多少あったことと、その世界と地球の名前が一緒だったこと、もともと数が少ないことから、職業は【薬師】にしてくれたらしい。
神様にもらったものを握り締め、ドキドキしながらも国境を無事に越え、街でひと悶着あったから買い物だけしてその街を出た。
街道を歩いている途中で、魔神族が治める国の王都に帰るという魔神族の騎士と出会い、それが縁で、王都に住むようになる。
薬を作ったり、ダンジョンに潜ったり、トラブルに巻き込まれたり、冒険者と仲良くなったりしながら、秘密があってそれを話せないヒロインと、ヒロインに一目惚れした騎士の恋愛話がたまーに入る、転移(転生)したヒロインのお話。
夢のテンプレ幼女転生、はじめました。 憧れののんびり冒険者生活を送ります
ういの
ファンタジー
旧題:テンプレ展開で幼女転生しました。憧れの冒険者になったので仲間たちとともにのんびり冒険したいとおもいます。
七瀬千那(ななせ ちな)28歳。トラックに轢かれ、気がついたら異世界の森の中でした。そこで出会った冒険者とともに森を抜け、最初の街で冒険者登録しました。新米冒険者(5歳)爆誕です!神様がくれた(と思われる)チート魔法を使ってお気楽冒険者生活のはじまりです!……ちょっと!神獣様!精霊王様!竜王様!私はのんびり冒険したいだけなので、目立つ行動はお控えください!!
初めての投稿で、完全に見切り発車です。自分が読みたい作品は読み切っちゃった!でももっと読みたい!じゃあ自分で書いちゃおう!っていうノリで書き始めました。
【5/22 書籍1巻発売中!】
【第1部完結】勇者参上!!~東方一の武芸の名門から破門された俺は西方で勇者になって究極奥義無双する!~
Bonzaebon
ファンタジー
東方一の武芸の名門、流派梁山泊を破門・追放の憂き目にあった落ちこぼれのロアは行く当てのない旅に出た。 国境を越え異国へと足を踏み入れたある日、傷ついた男からあるものを託されることになる。 それは「勇者の額冠」だった。 突然、事情も呑み込めないまま、勇者になってしまったロアは竜帝討伐とそれを巡る陰謀に巻き込まれることになる。
『千年に一人の英雄だろうと、最強の魔物だろうと、俺の究極奥義の前には誰もがひれ伏する!』
※本作は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載させて頂いております。
3年F組クラス転移 帝国VS28人のユニークスキル~召喚された高校生は人類の危機に団結チートで国を相手に無双する~
代々木夜々一
ファンタジー
高校生3年F組28人が全員、召喚魔法に捕まった!
放り出されたのは闘技場。武器は一人に一つだけ与えられた特殊スキルがあるのみ!何万人もの観衆が見つめる中、召喚した魔法使いにざまぁし、王都から大脱出!
3年F組は一年から同じメンバーで結束力は固い。中心は陰で「キングとプリンス」と呼ばれる二人の男子と、家業のスーパーを経営する計算高きJK姫野美姫。
逃げた深い森の中で見つけたエルフの廃墟。そこには太古の樹「菩提樹の精霊」が今にも枯れ果てそうになっていた。追いかけてくる魔法使いを退け、のんびりスローライフをするつもりが古代ローマを滅ぼした疫病「天然痘」が異世界でも流行りだした!
原住民「森の民」とともに立ち上がる28人。圧政の帝国を打ち破ることができるのか?
ちょっぴり淡い恋愛と友情で切り開く、異世界冒険サバイバル群像劇、ここに開幕!
※カクヨムにも掲載あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる