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第二十三話 団結の証
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「ほら、ご主人様。あそこです」
僕たちは買い物ついでに冒険者ギルドに立ち寄った。特に目的は無かったけれども、近くを通りかかったし、何かめぼしいクエストでもあれば……と思ってのことだった。
その時だった。レオナが僕にそう声をかけてきたのは。
「あ、昨日の人だ」
「ええ……」
そこにはレオナを襲っていた人の似顔絵が貼りだされていた。犯罪者にもランク付けがされているようで、それによると彼はCランクと書いてあった。
「んっと……Cランクの犯罪者……? ま、良くわかんないや……って大丈夫? レオナ、顔色が悪いよ?」
ふと横にいるレオナに視線を送ると、顔から血の気が引いて青い色になっていた。
「だ、大丈夫です。ちょっと思い出してしまって……」
レオナは少し引きつった笑顔を返してくれながら、そう口にした。気を遣ってくれているのが僕にでさえ分かる。
「ごめんね。思い出させちゃって」
「いえ! ご主人様は謝らないで下さい! そもそも助けて頂かなかったら……」
レオナは両手を前に出して手をパタパタと横に振りながらそう答えた。そして再度、似顔絵に目をやると、こう言葉を続けた。
「でも、昨日はよく見てなかったけど、Cランクだったんですね。奇跡だわ……」
「奇跡って?」
「あの犯罪者は私どころか、結構な経験を詰んだ冒険者ですら勝てるかどうか……と言った強さだったんです。そこをご主人様が偶然通りかかるなんて奇跡だなって」
「なるほどね。あの人、なかなか強かったんだ」
襲われてたし、レオナが勝てないというのはわかる。けど、他の冒険者が勝てない、というのが僕には正直分からなかった。そういうの詳しくないしね。
そんな僕の様子を察してくれたレオナが、こう話してくれた。
「私みたいな駆け出しの冒険者はFランクから始まります。EはFランクの冒険者が数人がかりでやっと互角になるくらいの強さだそうです。そしてDランクはEが数人……ご主人様は少なくともBランクは下らない強さをお持ちだ、という事です」
「なるほどね」
僕は再度似顔絵を見て、ざっと他のクエストを流し見した。レオナの顔色はだいぶ良くなったけど、長居する理由もないし、一回出た方がいいかな?
「めぼしそうなクエストもないし、行こうか?」
「はい」
そして僕たちは冒険者ギルドを後にした。しばらく歩いていると、とある店が僕の視界に入ってきた。人の出入りもまあまあ有り、結構重要そうなお店に思えたのだった。
「あそこ、なんだろ?」
立ち止まってそう呟くと、レオナがこう返してくれた。
「あれは魔導具屋です」
「へぇ……ちょっと入ってみてもいい?」
「勿論です!」
僕たちは魔導具屋に入り、並べられた数々の魔導具を順に見ていく。
「色んな魔導具があるんだね」
「魔導具は魔石に魔力を込めて作られます。用途によって形も様々になったりするんですよ」
「へぇ。確かに色々あるね。あれは魔石の形のままだけど、水を生み出す魔導具って書いてあるね。こっちは風を生み出すし扇の形になってる。あのスコップの形は地面を掘りやすくするみたい。人によっては便利なんだろうね。見てるだけでも面白いね」
「はい! そうですね! ご主人様のお役に立てる魔導具があれば良いんですが……」
「あれば……ね……」
僕の耳元でリアがボソリと呟いた。何か含みがある言い方だなぁ。と、その時、とある魔導具が僕の目に止まった。
「これはなんだろ? ただの板みたいだけど。団結の証? なんだろ。これは」
「これは名前を刻んだ人達で経験値を分け合えるものよ」
その板を手に取るとリアがそう答えてくれた。そして、こう続けて話す。
「六人まで名前が刻めるのよ。で、それを身につけた人が魔物を倒すとその人達で経験値を分け合えるわ。でもね……」
「でも?」
「マスターには無駄よ。持ってても。経験値は分け合えないわ。名前を刻んだらマスターが倒しても、経験値が入らなくて、他の人達だけで分け合っちゃうことになっちゃう。経験値の分配も世界の干渉を一度挟んじゃうから」
「え? じゃあ僕はレベル上がらないの?」
「名前を刻まなきゃ経験値はマスターに全部入るから大丈夫よ。マスターが得られる経験値はゼロか全部かどっちかってこと」
「んーなるほど……」
さっきの含みのある言い方はそういう意味だったのかもしれない。そもそも僕には魔導具が使えないのかも……ただ、これは使えそうだな。
「金貨十枚か……これ買おうかな?」
僕がそう呟くと、リアが抗議の声を上げた。
「マスターには意味無いって言ったじゃん? 話、聞いてたの?」
「うん。僕には効果無いのはわかったよ。でも、レオナには効果あるんでしょ? 経験値は全部レオナに行くから、レオナのレベルが上がる。僕のレベルを上げたきゃ名前を消してから倒せばいいんだよね? レオナの為にもレオナのレベルは上げたいし。レベルが低いのに強いって思われちゃうのもおかしな話でしょ? メイドでどうやって上げようと思ってたんだ。これでレオナが危ない思いしなくてすむ」
「あー、なるほどね。それなら経験値も無駄にならないか」
「ご主人様……申し訳ありません」
横でレオナが小さくなって謝罪の言葉を告げた。それに対して僕は首を横に振りながらこう答えた。
「違うよ。僕がやりたいからやるだけ。レオナは気にしないでよ。それに僕の代わりに色々して貰うから、これくらいはさせてよ」
「ありがとうございます」
レオナが元気よくお辞儀する。うん、可愛い。それだけで僕にはもう充分だ。と思った。
買い物も終わり魔導具屋を出るとレオナが思いついたようにこう僕に声をかけてきた。
「そうだ! この近くに教会があるんです。孤児院もありますから、カタリナちゃんのお見舞いにお付き合い頂けませんか?」
「そうなの? もちろん良いよ」
「ありがとうございます! こっちです!」
レオナは一度ぺこりとお辞儀をすると、教会に向かって僕の前を歩き始めたのだった。
僕たちは買い物ついでに冒険者ギルドに立ち寄った。特に目的は無かったけれども、近くを通りかかったし、何かめぼしいクエストでもあれば……と思ってのことだった。
その時だった。レオナが僕にそう声をかけてきたのは。
「あ、昨日の人だ」
「ええ……」
そこにはレオナを襲っていた人の似顔絵が貼りだされていた。犯罪者にもランク付けがされているようで、それによると彼はCランクと書いてあった。
「んっと……Cランクの犯罪者……? ま、良くわかんないや……って大丈夫? レオナ、顔色が悪いよ?」
ふと横にいるレオナに視線を送ると、顔から血の気が引いて青い色になっていた。
「だ、大丈夫です。ちょっと思い出してしまって……」
レオナは少し引きつった笑顔を返してくれながら、そう口にした。気を遣ってくれているのが僕にでさえ分かる。
「ごめんね。思い出させちゃって」
「いえ! ご主人様は謝らないで下さい! そもそも助けて頂かなかったら……」
レオナは両手を前に出して手をパタパタと横に振りながらそう答えた。そして再度、似顔絵に目をやると、こう言葉を続けた。
「でも、昨日はよく見てなかったけど、Cランクだったんですね。奇跡だわ……」
「奇跡って?」
「あの犯罪者は私どころか、結構な経験を詰んだ冒険者ですら勝てるかどうか……と言った強さだったんです。そこをご主人様が偶然通りかかるなんて奇跡だなって」
「なるほどね。あの人、なかなか強かったんだ」
襲われてたし、レオナが勝てないというのはわかる。けど、他の冒険者が勝てない、というのが僕には正直分からなかった。そういうの詳しくないしね。
そんな僕の様子を察してくれたレオナが、こう話してくれた。
「私みたいな駆け出しの冒険者はFランクから始まります。EはFランクの冒険者が数人がかりでやっと互角になるくらいの強さだそうです。そしてDランクはEが数人……ご主人様は少なくともBランクは下らない強さをお持ちだ、という事です」
「なるほどね」
僕は再度似顔絵を見て、ざっと他のクエストを流し見した。レオナの顔色はだいぶ良くなったけど、長居する理由もないし、一回出た方がいいかな?
「めぼしそうなクエストもないし、行こうか?」
「はい」
そして僕たちは冒険者ギルドを後にした。しばらく歩いていると、とある店が僕の視界に入ってきた。人の出入りもまあまあ有り、結構重要そうなお店に思えたのだった。
「あそこ、なんだろ?」
立ち止まってそう呟くと、レオナがこう返してくれた。
「あれは魔導具屋です」
「へぇ……ちょっと入ってみてもいい?」
「勿論です!」
僕たちは魔導具屋に入り、並べられた数々の魔導具を順に見ていく。
「色んな魔導具があるんだね」
「魔導具は魔石に魔力を込めて作られます。用途によって形も様々になったりするんですよ」
「へぇ。確かに色々あるね。あれは魔石の形のままだけど、水を生み出す魔導具って書いてあるね。こっちは風を生み出すし扇の形になってる。あのスコップの形は地面を掘りやすくするみたい。人によっては便利なんだろうね。見てるだけでも面白いね」
「はい! そうですね! ご主人様のお役に立てる魔導具があれば良いんですが……」
「あれば……ね……」
僕の耳元でリアがボソリと呟いた。何か含みがある言い方だなぁ。と、その時、とある魔導具が僕の目に止まった。
「これはなんだろ? ただの板みたいだけど。団結の証? なんだろ。これは」
「これは名前を刻んだ人達で経験値を分け合えるものよ」
その板を手に取るとリアがそう答えてくれた。そして、こう続けて話す。
「六人まで名前が刻めるのよ。で、それを身につけた人が魔物を倒すとその人達で経験値を分け合えるわ。でもね……」
「でも?」
「マスターには無駄よ。持ってても。経験値は分け合えないわ。名前を刻んだらマスターが倒しても、経験値が入らなくて、他の人達だけで分け合っちゃうことになっちゃう。経験値の分配も世界の干渉を一度挟んじゃうから」
「え? じゃあ僕はレベル上がらないの?」
「名前を刻まなきゃ経験値はマスターに全部入るから大丈夫よ。マスターが得られる経験値はゼロか全部かどっちかってこと」
「んーなるほど……」
さっきの含みのある言い方はそういう意味だったのかもしれない。そもそも僕には魔導具が使えないのかも……ただ、これは使えそうだな。
「金貨十枚か……これ買おうかな?」
僕がそう呟くと、リアが抗議の声を上げた。
「マスターには意味無いって言ったじゃん? 話、聞いてたの?」
「うん。僕には効果無いのはわかったよ。でも、レオナには効果あるんでしょ? 経験値は全部レオナに行くから、レオナのレベルが上がる。僕のレベルを上げたきゃ名前を消してから倒せばいいんだよね? レオナの為にもレオナのレベルは上げたいし。レベルが低いのに強いって思われちゃうのもおかしな話でしょ? メイドでどうやって上げようと思ってたんだ。これでレオナが危ない思いしなくてすむ」
「あー、なるほどね。それなら経験値も無駄にならないか」
「ご主人様……申し訳ありません」
横でレオナが小さくなって謝罪の言葉を告げた。それに対して僕は首を横に振りながらこう答えた。
「違うよ。僕がやりたいからやるだけ。レオナは気にしないでよ。それに僕の代わりに色々して貰うから、これくらいはさせてよ」
「ありがとうございます」
レオナが元気よくお辞儀する。うん、可愛い。それだけで僕にはもう充分だ。と思った。
買い物も終わり魔導具屋を出るとレオナが思いついたようにこう僕に声をかけてきた。
「そうだ! この近くに教会があるんです。孤児院もありますから、カタリナちゃんのお見舞いにお付き合い頂けませんか?」
「そうなの? もちろん良いよ」
「ありがとうございます! こっちです!」
レオナは一度ぺこりとお辞儀をすると、教会に向かって僕の前を歩き始めたのだった。
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