1 / 14
第1話 ケモミミ幼女てぇてぇ
しおりを挟む
雨の降る深夜、その女の子は道端で泣いていた。
私は連日の残業続きでとうとう幻覚が見え始めたのだと思った。
だって、その女の子の頭からはケモミミが生えていたのだから。
あと、よく見たらしっぽも生えていた。
……これ、いわゆる“獣人”ってやつよね?
耳の先が黒いから、たぶん狐っ娘かな。
年齢は見たところ五歳前後くらい。
現代日本にファンタジーが存在するわけないから十中八九これは幻覚だろうけど、だとしても雨に濡れながら泣いている彼女を放っておくことはできなかった。
「大丈夫? どうして泣いてるの?」
私は彼女の頭上に傘をさしながら、話しかける。
雨に濡れる寒さは、気にならなかった。
「だ、誰……?」
彼女はびくんっと体を縮ませた後、恐る恐るといった感じでこちらを見上げてきた。
私はできるだけ優しい声で話しかける。
「君、おうちは?」
「……ない」
「じゃ、じゃあ、行く場所はあるの?」
「…………ない」
どうしよう……。
どう対応するのが正解なの……?
どうすればいいのか分からなくてあたふたしていると、彼女のお腹がぐぅぅぅ~と鳴った。
「……ご飯、食べてないの?」
「……うん。一日くらい、何も食べてない……」
それって相当きついんじゃ……。
気づいたら私は、反射的に言葉を口にしていた。
「私の家すぐそこだから来る? 冷食しかないけど、ご飯食べられるよ。それに、ずっと雨に濡れてて寒いよね? 風邪ひかないようにあったまらないと!」
いきなり何言ってんの、私!
もっとこう、警察署に連れていくとかあったでしょ!
怪しいにもほどがあるわ!
……って、思ったけど。
彼女は泣きながら言ってきた。
「……助けて」
「歩ける?」
彼女の手を取りながらそう聞くと、彼女はこくりと頷いた。
私は彼女を連れて家へ帰る。
「私は成瀬。君、名前は?」
「……葛葉」
「そう、葛葉ちゃんっていうのね」
自己紹介して名前を教えてもらったところで、私が住んでいるアパートに着いた。
ドアを開けると、いろんなものがそこら中に転がっている部屋が視界に入ってくる。
「散らかっててごめんね。すぐにタオル取ってくるからちょっと待ってて」
「お、おじゃまします……」
私はタオルを持ってくると、葛葉ちゃんの頭を丁寧に拭いていく。
彼女の着ていた着物は雨でびしょぬれだったので、別の服に着替えてもらった。
姪に服をあげるときにサイズ間違って買っちゃったやつを処分せずにとっておいてよかったわ。
まさかこんなところで役に立つなんてね。
「よし、これで大丈夫かな。こたつに入って温まっといてね」
春になったけど面倒で片付けてなかったこたつの電源を入れた私は、キッチンに移動して冷食をレンジにぶち込む。
温まるまでの間、私は葛葉ちゃんの髪をドライヤーで乾かす。
「ふぁぁぁ~」
気持ちよさそうにしてる葛葉ちゃんてぇてぇし、髪サラサラで触り心地いいし、何これ最高かよ!
癒されるわ~。
と、そこでレンチンが終わった。
ドライヤーをいったん終了した私は、レンジから取り出した冷食を皿に移して葛葉ちゃんのもとまで持っていく。
「……これ、食べていいの?」
遠慮がちに聞いてきた葛葉ちゃんだったが、彼女のお腹は素直だった。
ぐぅぅ~と可愛らしい音を上げる。
「好きなだけ食べていいよ。おかわりもあるからね」
「……ほんとにいいの? もらっちゃうよ?」
ちょっと不安そうに上目づかいで聞いてくるの反則急に可愛いんだけど!
「どうぞどうぞ、いくらでもお食べ」
「ん。じゃあ、もらうね。いただきまぁーす!」
葛葉ちゃんは目をキラキラ輝かせながら、スプーンを口に運ぶ。
よっぽどお腹が空いてたのか、一口の量が多い。
そのせいでリスみたいにもぐもぐする羽目になってるんだけど、それがまたてぇてぇのなんのって……!
「これが、現実だったらよかったんだけどなぁ……」
自分でも無意識のうちに、そんな言葉を漏らしていた。
「……なにか言った?」
「ううん、なんでもないよ。私のことは気にせずに食べな」
「はーい。あむ、おいし~!」
毎日毎日遅くまで残業して、稀の休みは寝て過ごすだけ……。
そんな楽しみのない人生に私は疲れ切っていたけど…………葛葉ちゃんを見ていると、すさんだ心が温まっていくような心地よさがあった。
誰かがそばにいてくれるだけで、こんなにも違うものなんだね……。
これが夢でも幻覚でもなんでもいいから、ずっと続いてほしい。
ずっとこのままでいたい。
そう思った、その時だった。
「あ、あれ……?」
視界がぐわんと歪む。
全身から力が抜け、どんどん意識が遠くなっていく。
葛葉ちゃんの焦ったような声を最後に、私の意識は完全に途絶えた。
「…………ん……あれ……?」
次に目を覚ました時には、もう朝になっていた。
窓から暖かい陽ざしが差し込んでいる。
「結局あれは、ただの夢か……。仕事行く準備しないと。憂鬱だなぁ……って、ん?」
脳裏に鮮明に焼きついている昨夜の光景を思い出しながら起き上がろうとしたところで、膝の上に重みがあることに気づいた。
視線を落とすと、私の膝に顔を乗せてすーすーと寝息を立てている女の子の姿があった。
彼女の頭からは、もふもふなケモミミが生えている。
間違いなく葛葉ちゃんだった。
「……現実だったんだ!?」
「んぅ……なぁに……」
驚いて大きな声を出してしまったせいで、葛葉ちゃんがもぞもぞと動き出す。
彼女はごしごしと目をこすった後、まだちょっとぼんやりした感じで私のほうを見てきた。
「おはよぉ」
「おはよう、葛葉ちゃん。よく寝れたかな?」
「まだちょっとだけねむいけど、がんばって起きる」
葛葉ちゃんはそう言うと、大きく伸びをしながら起き上がる。
その姿を眺めながら、私は腕を組んで思案していた。
葛葉ちゃんてぇてぇが現実だったのは嬉しいけど、彼女の行く当ても帰る場所もないという重大問題まで現実になっちゃったからね。
肝心のどうするかだけど、これから仕事に行かなきゃだからなぁ。
「葛葉ちゃん。私はこの後仕事に行くんだけど、帰ってくるまでの間いい子でお留守番できるかな?」
「……出ていけーって言わないの?」
「そんなひどいこと言わないよ。葛葉ちゃんがこれからどうするかは仕事から帰ってきたら一緒に考えてあげるから、それまで待っててくれるかな?」
「うん。葛葉、いい子でおるすばんできるよ。けど、ひとりはちょっとさみしい」
「ふぉぅ……!」
そんなウルっとした目で見つめられたら、てぇてぇ死しちゃうよ!
今日は早く帰って来るぞー! と私は固く誓うのだった。
私は連日の残業続きでとうとう幻覚が見え始めたのだと思った。
だって、その女の子の頭からはケモミミが生えていたのだから。
あと、よく見たらしっぽも生えていた。
……これ、いわゆる“獣人”ってやつよね?
耳の先が黒いから、たぶん狐っ娘かな。
年齢は見たところ五歳前後くらい。
現代日本にファンタジーが存在するわけないから十中八九これは幻覚だろうけど、だとしても雨に濡れながら泣いている彼女を放っておくことはできなかった。
「大丈夫? どうして泣いてるの?」
私は彼女の頭上に傘をさしながら、話しかける。
雨に濡れる寒さは、気にならなかった。
「だ、誰……?」
彼女はびくんっと体を縮ませた後、恐る恐るといった感じでこちらを見上げてきた。
私はできるだけ優しい声で話しかける。
「君、おうちは?」
「……ない」
「じゃ、じゃあ、行く場所はあるの?」
「…………ない」
どうしよう……。
どう対応するのが正解なの……?
どうすればいいのか分からなくてあたふたしていると、彼女のお腹がぐぅぅぅ~と鳴った。
「……ご飯、食べてないの?」
「……うん。一日くらい、何も食べてない……」
それって相当きついんじゃ……。
気づいたら私は、反射的に言葉を口にしていた。
「私の家すぐそこだから来る? 冷食しかないけど、ご飯食べられるよ。それに、ずっと雨に濡れてて寒いよね? 風邪ひかないようにあったまらないと!」
いきなり何言ってんの、私!
もっとこう、警察署に連れていくとかあったでしょ!
怪しいにもほどがあるわ!
……って、思ったけど。
彼女は泣きながら言ってきた。
「……助けて」
「歩ける?」
彼女の手を取りながらそう聞くと、彼女はこくりと頷いた。
私は彼女を連れて家へ帰る。
「私は成瀬。君、名前は?」
「……葛葉」
「そう、葛葉ちゃんっていうのね」
自己紹介して名前を教えてもらったところで、私が住んでいるアパートに着いた。
ドアを開けると、いろんなものがそこら中に転がっている部屋が視界に入ってくる。
「散らかっててごめんね。すぐにタオル取ってくるからちょっと待ってて」
「お、おじゃまします……」
私はタオルを持ってくると、葛葉ちゃんの頭を丁寧に拭いていく。
彼女の着ていた着物は雨でびしょぬれだったので、別の服に着替えてもらった。
姪に服をあげるときにサイズ間違って買っちゃったやつを処分せずにとっておいてよかったわ。
まさかこんなところで役に立つなんてね。
「よし、これで大丈夫かな。こたつに入って温まっといてね」
春になったけど面倒で片付けてなかったこたつの電源を入れた私は、キッチンに移動して冷食をレンジにぶち込む。
温まるまでの間、私は葛葉ちゃんの髪をドライヤーで乾かす。
「ふぁぁぁ~」
気持ちよさそうにしてる葛葉ちゃんてぇてぇし、髪サラサラで触り心地いいし、何これ最高かよ!
癒されるわ~。
と、そこでレンチンが終わった。
ドライヤーをいったん終了した私は、レンジから取り出した冷食を皿に移して葛葉ちゃんのもとまで持っていく。
「……これ、食べていいの?」
遠慮がちに聞いてきた葛葉ちゃんだったが、彼女のお腹は素直だった。
ぐぅぅ~と可愛らしい音を上げる。
「好きなだけ食べていいよ。おかわりもあるからね」
「……ほんとにいいの? もらっちゃうよ?」
ちょっと不安そうに上目づかいで聞いてくるの反則急に可愛いんだけど!
「どうぞどうぞ、いくらでもお食べ」
「ん。じゃあ、もらうね。いただきまぁーす!」
葛葉ちゃんは目をキラキラ輝かせながら、スプーンを口に運ぶ。
よっぽどお腹が空いてたのか、一口の量が多い。
そのせいでリスみたいにもぐもぐする羽目になってるんだけど、それがまたてぇてぇのなんのって……!
「これが、現実だったらよかったんだけどなぁ……」
自分でも無意識のうちに、そんな言葉を漏らしていた。
「……なにか言った?」
「ううん、なんでもないよ。私のことは気にせずに食べな」
「はーい。あむ、おいし~!」
毎日毎日遅くまで残業して、稀の休みは寝て過ごすだけ……。
そんな楽しみのない人生に私は疲れ切っていたけど…………葛葉ちゃんを見ていると、すさんだ心が温まっていくような心地よさがあった。
誰かがそばにいてくれるだけで、こんなにも違うものなんだね……。
これが夢でも幻覚でもなんでもいいから、ずっと続いてほしい。
ずっとこのままでいたい。
そう思った、その時だった。
「あ、あれ……?」
視界がぐわんと歪む。
全身から力が抜け、どんどん意識が遠くなっていく。
葛葉ちゃんの焦ったような声を最後に、私の意識は完全に途絶えた。
「…………ん……あれ……?」
次に目を覚ました時には、もう朝になっていた。
窓から暖かい陽ざしが差し込んでいる。
「結局あれは、ただの夢か……。仕事行く準備しないと。憂鬱だなぁ……って、ん?」
脳裏に鮮明に焼きついている昨夜の光景を思い出しながら起き上がろうとしたところで、膝の上に重みがあることに気づいた。
視線を落とすと、私の膝に顔を乗せてすーすーと寝息を立てている女の子の姿があった。
彼女の頭からは、もふもふなケモミミが生えている。
間違いなく葛葉ちゃんだった。
「……現実だったんだ!?」
「んぅ……なぁに……」
驚いて大きな声を出してしまったせいで、葛葉ちゃんがもぞもぞと動き出す。
彼女はごしごしと目をこすった後、まだちょっとぼんやりした感じで私のほうを見てきた。
「おはよぉ」
「おはよう、葛葉ちゃん。よく寝れたかな?」
「まだちょっとだけねむいけど、がんばって起きる」
葛葉ちゃんはそう言うと、大きく伸びをしながら起き上がる。
その姿を眺めながら、私は腕を組んで思案していた。
葛葉ちゃんてぇてぇが現実だったのは嬉しいけど、彼女の行く当ても帰る場所もないという重大問題まで現実になっちゃったからね。
肝心のどうするかだけど、これから仕事に行かなきゃだからなぁ。
「葛葉ちゃん。私はこの後仕事に行くんだけど、帰ってくるまでの間いい子でお留守番できるかな?」
「……出ていけーって言わないの?」
「そんなひどいこと言わないよ。葛葉ちゃんがこれからどうするかは仕事から帰ってきたら一緒に考えてあげるから、それまで待っててくれるかな?」
「うん。葛葉、いい子でおるすばんできるよ。けど、ひとりはちょっとさみしい」
「ふぉぅ……!」
そんなウルっとした目で見つめられたら、てぇてぇ死しちゃうよ!
今日は早く帰って来るぞー! と私は固く誓うのだった。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
異世界道中ゆめうつつ! 転生したら虚弱令嬢でした。チート能力なしでたのしい健康スローライフ!
マーニー
ファンタジー
※ほのぼの日常系です
病弱で閉鎖的な生活を送る、伯爵令嬢の美少女ニコル(10歳)。対して、亡くなった両親が残した借金地獄から抜け出すため、忙殺状態の限界社会人サラ(22歳)。
ある日、同日同時刻に、体力の限界で息を引き取った2人だったが、なんとサラはニコルの体に転生していたのだった。
「こういうときって、神様のチート能力とかあるんじゃないのぉ?涙」
異世界転生お約束の神様登場も特別スキルもなく、ただただ、不健康でひ弱な美少女に転生してしまったサラ。
「せっかく忙殺の日々から解放されたんだから…楽しむしかない。ぜっっったいにスローライフを満喫する!」
―――異世界と健康への不安が募りつつ
憧れのスローライフ実現のためまずは健康体になることを決意したが、果たしてどうなるのか?
魔法に魔物、お貴族様。
夢と現実の狭間のような日々の中で、
転生者サラが自身の夢を叶えるために
新ニコルとして我が道をつきすすむ!
『目指せ健康体!美味しいご飯と楽しい仲間たちと夢のスローライフを叶えていくお話』
※はじめは健康生活。そのうちお料理したり、旅に出たりもします。日常ほのぼの系です。
※非現実色強めな内容です。
※溺愛親バカと、あたおか要素があるのでご注意です。
大自然の魔法師アシュト、廃れた領地でスローライフ
さとう
ファンタジー
書籍1~8巻好評発売中!
コミカライズ連載中! コミックス1~3巻発売決定!
ビッグバロッグ王国・大貴族エストレイヤ家次男の少年アシュト。
魔法適正『植物』という微妙でハズレな魔法属性で将軍一家に相応しくないとされ、両親から見放されてしまう。
そして、優秀な将軍の兄、将来を期待された魔法師の妹と比較され、将来を誓い合った幼馴染は兄の婚約者になってしまい……アシュトはもう家にいることができず、十八歳で未開の大地オーベルシュタインの領主になる。
一人、森で暮らそうとするアシュトの元に、希少な種族たちが次々と集まり、やがて大きな村となり……ハズレ属性と思われた『植物』魔法は、未開の地での生活には欠かせない魔法だった!
これは、植物魔法師アシュトが、未開の地オーベルシュタインで仲間たちと共に過ごすスローライフ物語。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
転生少女の異世界のんびり生活 ~飯屋の娘は、おいしいごはんを食べてほしい~
明里 和樹
ファンタジー
日本人として生きた記憶を持つ、とあるご飯屋さんの娘デリシャ。この中世ヨーロッパ風ファンタジーな異世界で、なんとかおいしいごはんを作ろうとがんばる、そんな彼女のほのぼのとした日常のお話。
狂乱令嬢ニア・リストン
南野海風
ファンタジー
この時代において、最も新しき英雄の名は、これから記されることになります。
素手で魔獣を屠る、血雨を歩く者。
傷つき倒れる者を助ける、白き癒し手。
堅牢なる鎧さえ意味をなさない、騎士殺し。
ただただ死闘を求める、自殺願望者。
ほかにも暴走お嬢様、爆走天使、暴虐の姫君、破滅の舞踏、などなど。
様々な異名で呼ばれた彼女ですが、やはり一番有名なのは「狂乱令嬢」の名。
彼女の名は、これより歴史書の一ページに刻まれることになります。
英雄の名に相応しい狂乱令嬢の、華麗なる戦いの記録。
そして、望まないまでも拒む理由もなく歩を進めた、偶像の軌跡。
狂乱令嬢ニア・リストン。
彼女の物語は、とある夜から始まりました。
普通のJK、実は異世界最強のお姫様でした〜みんなが私を殺したいくらい大好きすぎる〜
セカイ
ファンタジー
いたって普通の女子高生・花園 アリス。彼女の平穏な日常は、魔法使いを名乗る二人組との邂逅によって破られた。
異世界からやって来たという魔法使いは、アリスを自国の『姫君』だと言い、強引に連れ去ろうとする。
心当たりがないアリスに魔の手が伸びた時、彼女を救いに現れたのは、魔女を名乗る少女だった。
未知のウィルスに感染したことで魔法を発症した『魔女』と、それを狩る正統な魔法の使い手の『魔法使い』。アリスはその戦いの鍵であるという。
わけもわからぬまま、生き残りをかけた戦いに巻き込まれるアリス。自分のために傷付く友達を守るため、平和な日常を取り戻すため、戦う事を決意した彼女の手に現れたのは、あらゆる魔法を打ち消す『真理の剣』だった。
守り守られ、どんな時でも友達を想い、心の繋がりを信じた少女の戦いの物語。
覚醒した時だけ最強!? お伽話の様な世界と現代が交錯する、バイオレンスなガールミーツガールのローファンタジー。
※非テンプレ。異世界転生・転移要素なし。
※GL要素はございません。 ※男性キャラクターも登場します。
※イラストがある話がございます。絵:時々様( @_to_u_to_ )/SSS様( @SSS_0n0 )
旧タイトル「《ドルミーレ》終末の眠り姫 〜私、魔女はじめました〜」
※他サイト(小説家になろう・カクヨム・ノベルアッププラス)でも掲載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる