842 / 881
ー閃光ー134
しおりを挟む
いつもの俺らしい反応に、和也も裕実も俺に笑顔を向けてくれるのだ。
「よーしっ!」
と、何でか和也が急に気合いを入れてくる。そして両膝に手を置き、
「ま、何かあったら言ってくれよー! 寝るかっ!」
と言った直後に、さっき俺が和也達に言いたかったことを思い出し、
「あ……っ!」
思わず口にしてしまっていた。
その声に、立ち上がり掛けていた和也が俺の方へと視線を向けて来て、
「え? 何!?」
もう既に何もかも忘れたかのように、目をパチクリとさせながら、和也は俺を見つめて来るのだ。
「あ、あー……」
その和也の言葉に、既に視線を完全に逸らしてしまっている俺。
「まぁ……そうだよな……。ま、そういうこと、俺達に言えるようになってからでいいからさ……俺達の方は全く気にしてねぇしさ……。それに、望の場合、そういうことに関して、疎いっていうのも知ってるし……」
そこまで言って来る和也に、俺は言葉を詰まらせる。
そう、和也は本当に俺のことをわかってくれているからだ。だから、余計に俺の性格上迷いが生じているのかもしれない。
いや、そこまでわかっているのだったら、もう覚悟を決めて言った方がいいのかもしれない。
とりあえず体に力を入れて言う決心をすると、和也の方へと視線を向け、
「あー、あのさ……さっき、俺がお風呂で逆上せた時に、俺の……その……アソコ勃ってただろ?」
その言葉に和也の方は天井を見上げ、
「あー、まぁ……それは、男なんだから、しょうがないんじゃねぇのか?」
「あー、いやー、そういう問題じゃなくてよ……」
「そうだな……今の言葉だけじゃ、ちょっと通じなかったか? んー、暫く雄介シてなかったから、体が疼いたんじゃねぇのか?」
その和也の言葉に、体を固まらせる俺。
そう、全くもって和也の言う通りだったからなのかもしれない。本当に和也という人間は俺のことをわかってくれていると思う。
そこで軽く息を吐くと、
「まぁ……そうなんだけどなぁ……」
「ん? まだ、それだけじゃないってことか?」
さすがは和也っていうところだろう。たったそれだけの言葉で何か足りないと気付いてくれたのだから。
「あ、だから……その……なんていうのか……一人でイけないっていうのかなぁ?」
さすがにその言葉に関しては和也の方へと視線を向けては言えなく、俯けながら言うのだ。
「えー……あー、そういうことだったのか……一人じゃ、イけないねぇ……?」
そこで考えてくれている和也。
「よーしっ!」
と、何でか和也が急に気合いを入れてくる。そして両膝に手を置き、
「ま、何かあったら言ってくれよー! 寝るかっ!」
と言った直後に、さっき俺が和也達に言いたかったことを思い出し、
「あ……っ!」
思わず口にしてしまっていた。
その声に、立ち上がり掛けていた和也が俺の方へと視線を向けて来て、
「え? 何!?」
もう既に何もかも忘れたかのように、目をパチクリとさせながら、和也は俺を見つめて来るのだ。
「あ、あー……」
その和也の言葉に、既に視線を完全に逸らしてしまっている俺。
「まぁ……そうだよな……。ま、そういうこと、俺達に言えるようになってからでいいからさ……俺達の方は全く気にしてねぇしさ……。それに、望の場合、そういうことに関して、疎いっていうのも知ってるし……」
そこまで言って来る和也に、俺は言葉を詰まらせる。
そう、和也は本当に俺のことをわかってくれているからだ。だから、余計に俺の性格上迷いが生じているのかもしれない。
いや、そこまでわかっているのだったら、もう覚悟を決めて言った方がいいのかもしれない。
とりあえず体に力を入れて言う決心をすると、和也の方へと視線を向け、
「あー、あのさ……さっき、俺がお風呂で逆上せた時に、俺の……その……アソコ勃ってただろ?」
その言葉に和也の方は天井を見上げ、
「あー、まぁ……それは、男なんだから、しょうがないんじゃねぇのか?」
「あー、いやー、そういう問題じゃなくてよ……」
「そうだな……今の言葉だけじゃ、ちょっと通じなかったか? んー、暫く雄介シてなかったから、体が疼いたんじゃねぇのか?」
その和也の言葉に、体を固まらせる俺。
そう、全くもって和也の言う通りだったからなのかもしれない。本当に和也という人間は俺のことをわかってくれていると思う。
そこで軽く息を吐くと、
「まぁ……そうなんだけどなぁ……」
「ん? まだ、それだけじゃないってことか?」
さすがは和也っていうところだろう。たったそれだけの言葉で何か足りないと気付いてくれたのだから。
「あ、だから……その……なんていうのか……一人でイけないっていうのかなぁ?」
さすがにその言葉に関しては和也の方へと視線を向けては言えなく、俯けながら言うのだ。
「えー……あー、そういうことだったのか……一人じゃ、イけないねぇ……?」
そこで考えてくれている和也。
0
お気に入りに追加
72
あなたにおすすめの小説
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる