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ー閃光ー134

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 いつもの俺らしい反応に、和也も裕実も俺に笑顔を向けてくれるのだ。

「よーしっ!」

 と、何でか和也が急に気合いを入れてくる。そして両膝に手を置き、

「ま、何かあったら言ってくれよー! 寝るかっ!」

 と言った直後に、さっき俺が和也達に言いたかったことを思い出し、

「あ……っ!」

 思わず口にしてしまっていた。

 その声に、立ち上がり掛けていた和也が俺の方へと視線を向けて来て、

「え? 何!?」

 もう既に何もかも忘れたかのように、目をパチクリとさせながら、和也は俺を見つめて来るのだ。

「あ、あー……」

 その和也の言葉に、既に視線を完全に逸らしてしまっている俺。

「まぁ……そうだよな……。ま、そういうこと、俺達に言えるようになってからでいいからさ……俺達の方は全く気にしてねぇしさ……。それに、望の場合、そういうことに関して、疎いっていうのも知ってるし……」

 そこまで言って来る和也に、俺は言葉を詰まらせる。

 そう、和也は本当に俺のことをわかってくれているからだ。だから、余計に俺の性格上迷いが生じているのかもしれない。

 いや、そこまでわかっているのだったら、もう覚悟を決めて言った方がいいのかもしれない。

 とりあえず体に力を入れて言う決心をすると、和也の方へと視線を向け、

「あー、あのさ……さっき、俺がお風呂で逆上せた時に、俺の……その……アソコ勃ってただろ?」

 その言葉に和也の方は天井を見上げ、

「あー、まぁ……それは、男なんだから、しょうがないんじゃねぇのか?」 
「あー、いやー、そういう問題じゃなくてよ……」 
「そうだな……今の言葉だけじゃ、ちょっと通じなかったか? んー、暫く雄介シてなかったから、体が疼いたんじゃねぇのか?」

 その和也の言葉に、体を固まらせる俺。

 そう、全くもって和也の言う通りだったからなのかもしれない。本当に和也という人間は俺のことをわかってくれていると思う。

 そこで軽く息を吐くと、

「まぁ……そうなんだけどなぁ……」 
「ん? まだ、それだけじゃないってことか?」

 さすがは和也っていうところだろう。たったそれだけの言葉で何か足りないと気付いてくれたのだから。

「あ、だから……その……なんていうのか……一人でイけないっていうのかなぁ?」

 さすがにその言葉に関しては和也の方へと視線を向けては言えなく、俯けながら言うのだ。

「えー……あー、そういうことだったのか……一人じゃ、イけないねぇ……?」

 そこで考えてくれている和也。
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