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ー未知ー58

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 本当に今日の雄介には焦ったさを感じるのだ。 鎖骨やお腹の部分を堪能する位舐めて満足したようなのだが、相変わらず俺が満足するような所には触れず、次はこれもまたお腹から舌を這わせ、足の付け根へと舌を這わせている雄介。

 そこは変にくすぐったいというのか、滅多な事では誰にも触れられないような場所だからなのか、いつも以上にくすぐったい以上に感じているような気がする。

 そこを舐められるだけで、そこだけがビクビクとし、こう今にも腰までも跳ねて来る感じがあるからだ。

 膝を立てて、爪先立ちをしていると双丘までも浮いて来る感じがある。

 そうそれに、そこは自分のモノギリギリのラインだからこそ余計に敏感になっているのかもしれない。

 だけど本当に今日の雄介っていうのは、一番敏感な部分にはなかなか触れてくれないという感じだ。 だからなのか雄介の舌は一番敏感な部分には全くもって触れず、今度は爪先の方へと舌を這わせていく。

 流石にその頃には雄介の手から手首は開放されていたものの、だけど快感から開放された訳ではない。

 一瞬、気を抜いたような瞬間、雄介に太腿や膝という足という足を舐められる。

「ふぅ……ん……ぁ」

 今日は本当にそういった甘い声しか出ない俺。 そして潤った瞳で雄介の事を見つめる。

 今日の雄介は俺の全身という全身を舐めたいのか、太腿から膝そして指先へと舌を這わせていた。

 本当に滅多な事では、他人が触れないような所を舐められ、こう全身に快感が巡っているようにも思える位だ。

 よくよく考えてみれば、ここ二ヶ月確かにこうゆっくりと雄介と体を重ねる機会は無かったような気がするのだから、きっと雄介的には今日は本当にゆっくりと俺とはシたかったのであろう。

 片足を終えると今度はもう片方の足へと舌を這わせ始める雄介。

 それだって本当に、俺の口からは、

「ぁ……ん……」

 と甘い声しか漏れて来ないのだ。

 確かにこういう方が優しくて心地いいのかもしれない。 だけど人間なのだからシている事はシているという事だろう。

 寧ろ段々といつも以上に恥ずかしくなって来ているのは気のせいであろうか。

 今日の雄介はきっと俺の爪先からのアングルで俺のことを見ている。 いや見つめられている状態だろう。 そうなると俺の身心全体を見られているような気がして来て、段々と恥ずかしくなって来る。 胸の突起部分も俺のムスコさんの部分も体も全部が全部雄介には見えているのだから。 だからなのか俺の方はせめて無意識のうちに自分のムスコさんを見せたくなくて、足を閉じようとしてしまっていた。
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