505 / 881
ー至福ー224
しおりを挟む
「え? 望はこんな玩具使わなくても、俺だけで満足出来るって事なんか?!」
「……っ!」
さっき体の熱をおさめて来たばかりなのに、雄介のその一言で再び体が熱くなる。
更に今自分が雄介に言ってしまった事に顔を真っ赤にしてしまっていた。 そして完全に俺の方は今自分が言った言葉に居た堪れなくなったからなのか、布団の中へと潜ってしまうのだ。
寧ろ、それを口にしてしまった自分が恥ずかしい。
「ホンマ、今の望っていうのは、可愛えなぁ……」
そう言って雄介は布団の上から俺の頭をポンポンと撫でてきてくれる。
今の言葉を前言撤回する。 と言ってももう遅いだろう。 もうすでに完全に雄介の耳に残ってしまっているのだから。
「ホンマ、俺の方は望と……あ、いや……この世で一番愛せる人と出会えて良かったと思うとる……。 だってな、ホンマに俺、今が一番に幸せな時やからなぁ……」
そして布団の上から俺の事を抱き締めてくれる雄介。
本当に人の温もりっていうのは気持ちいい。
そう体を重ねる行為とは違う気持ち良さというのか心地良さも入っているからなのかもしれない。 そして自然と鼓動が高鳴って来る。 それだって体を重ねる行為とはまた違う鼓動の高鳴りだ。
そして俺の方はゆっくりとではあるのだけど、布団の中から顔を出すのだ。 それと同時に雄介の太陽のような笑顔が視界へと入って来る。
本当に何も汚れもないような屈託もないような笑顔。
本当に癒される。
全く雄介には腹黒さとか悪意とかいうのは無い。 本当の笑顔に今までどれ位、俺の方は救われて来たのであろうか。 それが好きになって、雄介とは長く付き合って来たし、世間では男同士でっていうのも結婚してもいいと認められて来たのだから、俺の方も雄介とは結婚する気になったのだから。
だからなのか俺の方も少しずつではあるのだけど、雄介には素直になれてきたように思える。 だからなのかその屈託も無いような笑顔に吸い込まれるかのように、俺の方は雄介の頬を片手で包み優しい瞳で見つめる。
そんな俺に一瞬雄介の方は目を見開いたのだけど、それはほんの一瞬でその後というのは、いつものように優しい瞳で俺の事を見つめてくるのだ。
確かに雄介と体を重ねるのも好きだけど、こうして甘い時間を過ごすのも好きになって来た俺。 それもきっと雄介のおかげだろう。 そうその雄介の笑顔が俺の心の氷を溶かしてくれたのだから。
「俺も本当に雄介の事が好き……」
何でか今日は自分もそういう気持ちだったのか、雄介にそう伝えると唇を重ねる。
俺の方だって、流石にもう何回も自分から雄介に唇を重ねて来ているのだから、もう慣れた。 だけど長くはなく唇を軽く重ねる程度のキスが甘くて好きだ。
「ふっ……望……」
そう唇を離すと雄介の甘い声が振ってくる。 そんな雄介にクスリとする俺。
「……っ!」
さっき体の熱をおさめて来たばかりなのに、雄介のその一言で再び体が熱くなる。
更に今自分が雄介に言ってしまった事に顔を真っ赤にしてしまっていた。 そして完全に俺の方は今自分が言った言葉に居た堪れなくなったからなのか、布団の中へと潜ってしまうのだ。
寧ろ、それを口にしてしまった自分が恥ずかしい。
「ホンマ、今の望っていうのは、可愛えなぁ……」
そう言って雄介は布団の上から俺の頭をポンポンと撫でてきてくれる。
今の言葉を前言撤回する。 と言ってももう遅いだろう。 もうすでに完全に雄介の耳に残ってしまっているのだから。
「ホンマ、俺の方は望と……あ、いや……この世で一番愛せる人と出会えて良かったと思うとる……。 だってな、ホンマに俺、今が一番に幸せな時やからなぁ……」
そして布団の上から俺の事を抱き締めてくれる雄介。
本当に人の温もりっていうのは気持ちいい。
そう体を重ねる行為とは違う気持ち良さというのか心地良さも入っているからなのかもしれない。 そして自然と鼓動が高鳴って来る。 それだって体を重ねる行為とはまた違う鼓動の高鳴りだ。
そして俺の方はゆっくりとではあるのだけど、布団の中から顔を出すのだ。 それと同時に雄介の太陽のような笑顔が視界へと入って来る。
本当に何も汚れもないような屈託もないような笑顔。
本当に癒される。
全く雄介には腹黒さとか悪意とかいうのは無い。 本当の笑顔に今までどれ位、俺の方は救われて来たのであろうか。 それが好きになって、雄介とは長く付き合って来たし、世間では男同士でっていうのも結婚してもいいと認められて来たのだから、俺の方も雄介とは結婚する気になったのだから。
だからなのか俺の方も少しずつではあるのだけど、雄介には素直になれてきたように思える。 だからなのかその屈託も無いような笑顔に吸い込まれるかのように、俺の方は雄介の頬を片手で包み優しい瞳で見つめる。
そんな俺に一瞬雄介の方は目を見開いたのだけど、それはほんの一瞬でその後というのは、いつものように優しい瞳で俺の事を見つめてくるのだ。
確かに雄介と体を重ねるのも好きだけど、こうして甘い時間を過ごすのも好きになって来た俺。 それもきっと雄介のおかげだろう。 そうその雄介の笑顔が俺の心の氷を溶かしてくれたのだから。
「俺も本当に雄介の事が好き……」
何でか今日は自分もそういう気持ちだったのか、雄介にそう伝えると唇を重ねる。
俺の方だって、流石にもう何回も自分から雄介に唇を重ねて来ているのだから、もう慣れた。 だけど長くはなく唇を軽く重ねる程度のキスが甘くて好きだ。
「ふっ……望……」
そう唇を離すと雄介の甘い声が振ってくる。 そんな雄介にクスリとする俺。
0
お気に入りに追加
72
あなたにおすすめの小説
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる