上 下
495 / 881

ー至福ー214

しおりを挟む
 心臓の鼓動もなのだが俺のムスコさんの方にも血液が脈々と波打ち始める。

 さっきまで中途半端に勃っていた俺のムスコさんも今では完全にお腹にまで勃っていた。 それだけ俺の方も雄介とのその行為に期待しているという事だろう。

 やはり次の瞬間、体の方は待ってましたというばかりに、雄介の指が俺の中にある気持ちいいポイントを突くのだ。

「ぁああん! そこっ!」

 分かっていても声というのは出てしまう。 いや分かってるからこそ声は出るのであろう。

 それと同時に俺は快感を解放する為なのか、お風呂のタイルを掴もうとしたのだが、タイルなのだから掴める訳がない。 掴めないのに掴もうとしてしまう。 だからなのか気付いた時には思わず拳を握ってしまっていたのだから。

「そうなぁ……ココが気持ちええねんやろ? そりゃ、当たり前やんか……俺だって、学校に行って、ココについても学んで来たんやから、人間ココ一番気持ちいい所やねんからなぁ。 知っとるか? 望にはあんまやった事はないねんけど……モノの先端部分からチューブとか入れて、後ろからと前からと中を刺激するとめっちゃ気持ちええねんってぇ。 今度、やってみてもええか? 望がどないな反応するか? っていうのを見てみたいしぃ」

 その雄介の言葉で一瞬で顔を赤くする俺。 その言葉だけで一瞬で想像してしまったのだからだろう。

 それと同時に俺の心臓の鼓動がさっきよりも早くなる。 そうその雄介の言葉を聞いて、想像までしてしまい僅かに興奮してしまったからなのかもしれない。

 しかも今はこういう行為をしているのだから、脳内が完全にそういうモードに入っているのだから余計にだろう。

「望……奥に指入れるの難しくなって来たから、もうちょい足広げてくれへんか?」
「はぁ?! ぇえ!? あ、いや……それは……」

 確かに、雄介とのこういう行為に慣れたとはいえ、未だに言われて動くと言う事には慣れていない俺。 そんな事は恥ずかしくて出来ないような気がする。

 寧ろ言われて動くっていう事自体が俺からしたら苦手だからなのかもしれない。

 仕事でも指令して動かしている側だから、指令されて動くのは苦手なのであろう。

 それに恥ずかしい行為なら尚更だ。

「後な……ココを突き出しような感じに、がええかな?」

 そう言って雄介は『ココ』という言葉と同時に俺の双丘を撫でて来る。

 確かに今日の俺は雄介の事を誘ってみたけど、いざ、となるとやはり恥ずかしい方が勝ると言った方がいいだろう。

 こういう行為は気持ちいいのだけど、恥ずかしい。 それさえ無くなれば気持ちいいだけの行為になる。

 何で恥ずかしいと気持ちいいを一緒にしてしまったのであろうか。 気持ちいい事なら気持ちいいだけでいいと思うのだが。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

ヤンデレだらけの短編集

BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。 全8話。1日1話更新(20時)。 □ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡 □ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生 □アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫 □ラベンダー:希死念慮不良とおバカ □デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。 かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

少年達は淫らな機械の上で許しを請う

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

処理中です...