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ー至福ー50

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 と俺は雄介に避けられ数日経ったある日。 丁度、今日は休日で診療所の方は閉めてはいる。 だが急患が来た場合には別だっていう事なんだけど。

 今日は休日だけあってか、急患も来なかった日には朝はいつもの時間より遅く起きる俺達。 それでも朝はいつもと変わらないと言った方がいいだろうか。

 雄介はキッチンに立って朝食作り。 俺の方はソファでテレビを点けながら新聞を読んでいた。

 ホント、雄介とは全くではないけど、会話も減ったような気がする。

 夜は夜で布団に入ると雄介は反対側を向いて寝てしまうし、本当に今の俺って言うのは完全に雄介には避けられているっていう感じだ。

 新聞の向こうに見える雄介。 食事の時っていうのは、和也と雄介がメインで会話している事が多いから、そこはいつもと変わらないっていう感じがするんだけど、俺と雄介の間での会話が減ったという事だ。

 何で、雄介はその話について本当に話をしたくないんだろうか。 そこの所が本当に分からない所だ。

 とりあえずのキーワード的な事は、前に雄介のお姉さんが、入院してる時に俺に言いかけてたんだけど。 そうあの時っていうのは、雄介のお姉さんが雄介は優し過ぎるすぎるんだ。 っていうのを説教しちゃって聞けなかった話だ。

 そん時、「貴方はねぇ、優し過ぎる所がいけないのよー。 女性っていうのはねぇ、男性に引っ張って貰いたい。 って思う人の方が多い訳」って言っていたような? だから、その後の雄介っていうのは、色々と俺の事を引っ張ってくれたりしたんだけど、でもまだ俺には隠し事をしているっていうのか、その部分っていうのか、ホント、逆に自分の事を話してくれないっていうのが引っ掛かってる。

 そう俺が思っていると和也達も起きてきたようで、キッチンへと続く引き戸が開けられた。

「おはよー!」
「おはようございます」

 いつものように挨拶をして入ってくる二人。 だがこういう雰囲気に和也は気付いたのか、俺と雄介の事を交互に見ると、俺の方へと近付いて来て、ソファの背もたれの後ろから声を掛けてくる。

「な、お前と雄介って、この前から喧嘩してるのか?」

 相変わらずっ! 何もオブラートに包まずにストレートに聞いて来る和也。 そんな和也に俺の方は吹き出しそうになったのだが、とりあえず体勢を立て直して、

「はぁ!? なんで、そう思うんだよ……。 別に俺達っていつもと変わらなくねぇ?」
「やっぱ、望だよなぁ。 ホント、そういう所、前と変わってないっていうのかな? こう俺には何も話してくれないって所がさ」

 ……あ。

 ホント、和也にはいつも考えさせられるっていうのか、俺は何でか和也には素直に答えられないのは何で何だろうか。 そこは自分でも不思議に思う所だ。
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