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ー至福ー30

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 本当に自分がそういう気分だから、いつも以上にそう濡れたような甘いような声が出ているという事なのであろう。

「ぁ……ぁあ! ゆ、雄介……っ! だ、だめぇ……ぁ……だって……っ!」

 最初っから雄介を求めていた体っていうのは、本当に体の中から気持ち良く感じる。 寧ろ頭から心臓の鼓動から自分のモノまでこう体全体で鼓動のリズムというのが早くなってきてしまっていた。 そして雄介にズボンの上からモノに触れられているだけでも体の奥底から体が震えて来ているのが分かった。

 確かに今まで雄介とは何回も何十回も体を重ねて来たのだけど、俺自身がここまで震えたとかビリビリ来たとか頭の中が真っ白になりそうだとかというのは初めての事なのかもしれない。

「望……もうココ、ギリギリでイきそうになってるんやけど……今日はもう一回イっとくか?」

 その雄介の言葉に俺の方は無意識というのか今日はもう自然と頭を頷かせていた。

 俺が頷いた後だっただろうか、雄介は気持ち的に俺が履いていたズボンをずらし、そして俺のモノを外気へと晒し出して来て俺の熱くなったモノを握り始める。

「……っ!」

 そんな雄介の行動に俺の方は声にならないような声を上げるのだ。

 本当にこういう行為というのは今まで雄介とは沢山やってきたつもりなのに、今日の俺というのは本当に一々反応してしまっているような気がする。

 そして気付いた時には思いっきり背中を逸らしてしまっていた。

 段々と息も荒くなって来る。 そして俺は雄介の事をとろんとした表情で見上げていると雄介の方は嬉しそうに笑顔を向けて来てくれるのだ。 ホント、雄介の笑顔って癒される。 心が優しいからあんなに素敵な笑顔が出来るんだろ? だって俺が笑顔になったって、雄介みたいな笑顔っていうのは出来やしないのだから。

 そう雄介の笑顔に一瞬だけ癒されていた俺だったのだけど、次の瞬間には再び俺の口から甘い声が漏れ出してしまっていた。

 モノを握られ扱かれれば確かに誰だって気持ちいいのは分かり切っている事なのだが、今日の俺というのは本当にソコが最初から熱くて波打ってて、これでもかっていう位張り詰めてしまっていたのだ。

「はぁ……いやぁ……はぁ……」

 俺はその気持ち良さに耐えるかのように気付いた時にはシーツを握りしめていた。

「なぁ、望……気持ちいいんやったら、もう、今日はイってもええねんからな」

 そう雄介は自分の事は考えずに俺の方を優先にしているからこそ、そういう言葉が出てくるのであろう。

 でも本当に今日の俺というのは全く我慢なんか出来そうに無い位だ。 ただただ解放したくて解放したくて耐えている位なのだから。 でも流石に早くはないだろうか? と、そこは男として気になるところでもある。
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