268 / 898
ー鼓動ー267
しおりを挟む
「あ、ああ、そうだな」
「九時過ぎた位から少しは空いてくると思うし」
「……って事は普段からでも混んでるもんなのか?」
「まぁ、多少はな」
「しかも、知っとるか? 東京のメインの電車は三分置きに来てるんやで、それでも、満員電車なんやからなぁ」
「そんだけ人がいるって事なのか。 何だか島の暮らしが懐かしく感じる位だな。 あそこは人も少ないし、電車も走ってないし、静かだしなぁ」
「まだ、四日位しか経ってないのに!?」
「ん? まぁな……島は静かだし、ゴミゴミってしてないし、やっぱ、あそこの暮らしはいいのかもしれないよな?」
「まぁ、不便な点は沢山あんねんけどな。 食材もそないに簡単には手に入んないし、あれ? そん位なんかな? 不便って思う所は」
「……となると島の方がいいって事になんじゃねぇのか?」
「まぁ、そうなのかもしれへんわぁ……ま、えっか……」
暫く俺達は適当に会話を続け、それからのんびりと出掛けることにした。
俺は本当に今まで電車に乗った事がない。 だから雄介に後に付いて行く。
どうやらこっからだと一回乗り換えれば東京タワーの最寄駅に行けるらしい。
……案外、電車って便利なのかもな。
電車での利点は渋滞がない事も俺からしてみたら運転しなくてもいいという所だろう。
しかも雄介の言った通りにピークに比べたら空いてて座れたという所なのかもしれない。
電車は何もない限りは定刻の時間に着くっていうのもいいところだ。
そして一回乗り換えて、と思ったら結構大きな駅らしく次のホームまで行くのが簡単ではないようだ。
人混みの中を掻き分け目的のホームへと向かう。
そこは雄介に任せているのだけど雄介の方もキョロキョロと周りを見ながら進んでるようだった。
雄介は一体、何処をキョロキョロと見渡しているのであろうか。
確かに知らない駅なのかもしれないのだけど俺からしてみたら無駄に進んでるとしか思えなかった。
そして俺は雄介の側へと近づくと、
「雄介は何処を見てるんだ?」
と声を掛ける。
「あー、望は車ばっかやから、知らんのかもしれへんけど、駅にはな案内板っていうのがあってな上に付いていてそこを見れば俺達がこれから乗る場所のホームに行けるんやって」
そう言われて見上げてみると確かに車でもあるような案内板があった。
「へぇー、そういう事だったのか……」
でも、ある意味俺からしてみたら勉強になる。
まぁ、もうあまり電車は一人で利用する事は少ないのかもしれないけど、知っておいた方がいいのかもしれないと思ったからだ。
「九時過ぎた位から少しは空いてくると思うし」
「……って事は普段からでも混んでるもんなのか?」
「まぁ、多少はな」
「しかも、知っとるか? 東京のメインの電車は三分置きに来てるんやで、それでも、満員電車なんやからなぁ」
「そんだけ人がいるって事なのか。 何だか島の暮らしが懐かしく感じる位だな。 あそこは人も少ないし、電車も走ってないし、静かだしなぁ」
「まだ、四日位しか経ってないのに!?」
「ん? まぁな……島は静かだし、ゴミゴミってしてないし、やっぱ、あそこの暮らしはいいのかもしれないよな?」
「まぁ、不便な点は沢山あんねんけどな。 食材もそないに簡単には手に入んないし、あれ? そん位なんかな? 不便って思う所は」
「……となると島の方がいいって事になんじゃねぇのか?」
「まぁ、そうなのかもしれへんわぁ……ま、えっか……」
暫く俺達は適当に会話を続け、それからのんびりと出掛けることにした。
俺は本当に今まで電車に乗った事がない。 だから雄介に後に付いて行く。
どうやらこっからだと一回乗り換えれば東京タワーの最寄駅に行けるらしい。
……案外、電車って便利なのかもな。
電車での利点は渋滞がない事も俺からしてみたら運転しなくてもいいという所だろう。
しかも雄介の言った通りにピークに比べたら空いてて座れたという所なのかもしれない。
電車は何もない限りは定刻の時間に着くっていうのもいいところだ。
そして一回乗り換えて、と思ったら結構大きな駅らしく次のホームまで行くのが簡単ではないようだ。
人混みの中を掻き分け目的のホームへと向かう。
そこは雄介に任せているのだけど雄介の方もキョロキョロと周りを見ながら進んでるようだった。
雄介は一体、何処をキョロキョロと見渡しているのであろうか。
確かに知らない駅なのかもしれないのだけど俺からしてみたら無駄に進んでるとしか思えなかった。
そして俺は雄介の側へと近づくと、
「雄介は何処を見てるんだ?」
と声を掛ける。
「あー、望は車ばっかやから、知らんのかもしれへんけど、駅にはな案内板っていうのがあってな上に付いていてそこを見れば俺達がこれから乗る場所のホームに行けるんやって」
そう言われて見上げてみると確かに車でもあるような案内板があった。
「へぇー、そういう事だったのか……」
でも、ある意味俺からしてみたら勉強になる。
まぁ、もうあまり電車は一人で利用する事は少ないのかもしれないけど、知っておいた方がいいのかもしれないと思ったからだ。
0
お気に入りに追加
72
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる