226 / 881
ー鼓動ー225
しおりを挟む
そんな俺を見て雄介はため息を吐いた。
確かに俺はわがままな性格だ。 だから雄介に呆れられても仕方ないと思ってるけど。
でも雄介はそんな俺の両方の二の腕を掴んできて、
「まぁ、望がそういう性格なんは知っておるからええねんけどな。 そういう望に付いていきたいって思ったのは俺の方なんやし」
そう真剣に言ってくる雄介。
その言葉に俺は顔を上げる。
すると、そこには笑顔の雄介があった。
今度こっちが目を丸くする番だ。
俺がわがままな事を言っても許してくれる雄介。 そんなわがままな俺でも付いてくるって言っている。
俺は雄介にどれだけ愛されているのかが分かるような気がする。
きっと普通のカップルとかだったら、ここで喧嘩でも始めるのかもしれないのだけど雄介の場合は違う。 そう俺の事を受け入れてくれるのだ。
……本当に雄介……お前は優し過ぎるよ。
しかも、その後には俺の体をギュッと抱き締めてくれる。
……そうされると、何だか落ち着く。
「ゴメン……本当にゴメンな」
「何がや……」
と今度優しい声が上から降ってきた。
「だから、俺がわがままでさ。 でも、雄介ってホントそんな俺でも受け入れてくれるし」
「ま……好きやからな……望ん事……」
そう言われると急に心臓がドキドキと早まってきたのが分かった。
……俺も雄介の事好きだ。
そう素直に言えたら楽なのに……と何回思った事だろう。
でも俺の口からはそんな言葉は直ぐには出て来ない。
だから、
「あ、俺も……」
位でしか言えなかった。
そんな俺でも雄介は、
「ありがとうな」
と言ってきてくれる。
雄介の温かい腕の中に抱かれて段々と俺の心が落ち着いてくる。
……幸せってこういう事を言うのかな?
……愛情っていうのはこういう事を言うのかな?
本当に雄介は俺に対して愛情をも注いでくれるような気がする。
しかも雄介の場合には本当に本当に俺の事が好きなんだっていうのが伝わってくる。
それは言葉にしなくても大丈夫な位だった。
確かに俺はわがままな性格だ。 だから雄介に呆れられても仕方ないと思ってるけど。
でも雄介はそんな俺の両方の二の腕を掴んできて、
「まぁ、望がそういう性格なんは知っておるからええねんけどな。 そういう望に付いていきたいって思ったのは俺の方なんやし」
そう真剣に言ってくる雄介。
その言葉に俺は顔を上げる。
すると、そこには笑顔の雄介があった。
今度こっちが目を丸くする番だ。
俺がわがままな事を言っても許してくれる雄介。 そんなわがままな俺でも付いてくるって言っている。
俺は雄介にどれだけ愛されているのかが分かるような気がする。
きっと普通のカップルとかだったら、ここで喧嘩でも始めるのかもしれないのだけど雄介の場合は違う。 そう俺の事を受け入れてくれるのだ。
……本当に雄介……お前は優し過ぎるよ。
しかも、その後には俺の体をギュッと抱き締めてくれる。
……そうされると、何だか落ち着く。
「ゴメン……本当にゴメンな」
「何がや……」
と今度優しい声が上から降ってきた。
「だから、俺がわがままでさ。 でも、雄介ってホントそんな俺でも受け入れてくれるし」
「ま……好きやからな……望ん事……」
そう言われると急に心臓がドキドキと早まってきたのが分かった。
……俺も雄介の事好きだ。
そう素直に言えたら楽なのに……と何回思った事だろう。
でも俺の口からはそんな言葉は直ぐには出て来ない。
だから、
「あ、俺も……」
位でしか言えなかった。
そんな俺でも雄介は、
「ありがとうな」
と言ってきてくれる。
雄介の温かい腕の中に抱かれて段々と俺の心が落ち着いてくる。
……幸せってこういう事を言うのかな?
……愛情っていうのはこういう事を言うのかな?
本当に雄介は俺に対して愛情をも注いでくれるような気がする。
しかも雄介の場合には本当に本当に俺の事が好きなんだっていうのが伝わってくる。
それは言葉にしなくても大丈夫な位だった。
0
お気に入りに追加
72
あなたにおすすめの小説
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる